ダイアモンド・アイランドの作品情報・感想・評価

ダイアモンド・アイランド2016年製作の映画)

Diamond Island

製作国:

上映時間:104分

3.8

「ダイアモンド・アイランド」に投稿された感想・評価

milagros

milagrosの感想・評価

4.0
ゆったりした画面なので少し寝た。重機やネオンの明るい色や、夜の黒。切なさと儚さばかりが残る、カンボジアの若者の青春。
9642

9642の感想・評価

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東京外大の東南アジア映画特集にて鑑賞。ひとことで内容を言えば「上京物語」だ。カンボジアの首都プノンペン、その再開発地区の建設現場に農村から出てきて働く主人公が、行方不明の兄と再会したり、恋に落ちたりした後で、青春の蹉跌を味わう、そんなお話。
10月の東京国際映画祭で見た短編作品群よりも、遥かに分かりやすかった。きっとそれは「モダニズム批判」という物語の主軸があったからだろう。乱開発、物質主義、西欧文化礼賛、拝金、等々への批判である。そして主人公のドラマは、この批判の軸とオーバーラップしている。
しかし「それで良いのかな?」と疑問も感じた。モダニズム批判はわかりやすいけれども、本当にカンボジアに生きる人々の心からの言葉なのだろうか、という筋からの疑問だ。プノンペンで普通に生きている人たちが、開発と近代化の進む首都のことをどう捉えているのか、伝わってくるようで伝わってこないのがもどかしい。(400字)

040/100
くり

くりの感想・評価

3.8
台湾ニューシネマの影響を個人的にはとても感じた。体感時間が実際より長いところも(笑)。
他のかたのレビューで知ったけど、フランス育ちなんですね、、、!


雪のCGはちょっといただけなかったけど(そこまでしなきゃなら雪やめれば、、、と思ってしまったよね)、総じてだらーんと見てられる。
中盤が一番個人的には面白かったです。
skm818

skm818の感想・評価

3.6
田舎から都会の建設現場に働きに来ている若者の話。彼らが働いているのは高級リゾートマンションになる予定の現場。完成しても彼ら自身は一生住むことはできないようなところだ。主人公は宿舎の仲間とそれなりに楽しくやっていたが、ある日、5年前に家出した兄と再会する。なぜか羽振りのいい彼の手引きで主人公は兄のブルジョワの友人たちと夜遊びをするように。
なぜ兄の羽振りがいいのかは最後まで語られないが、アメリカ人のスポンサーが云々という時点でお察し。
職場の可愛い女の子とデートしたり、主人公はけっこうツイている。そのことで職場の仲間にハブにされたりボコられたりする展開か?と思ったが、そーゆーのはなかった。でも彼が夜遊びやデートをしている間も仲間たちは働き、同郷の友人は建物から落ちて大怪我。主人公自身も、兄と米国に行く話が立ち消えになったり母親が亡くなったりと身辺が変化し、今ではかつての仲間たちとは会うことはない。
そもそもかつて暮らし働いていた地域にすらめったに行かない。用もない。でもやっぱ彼の気持ちは、兄が紹介してくれたブルジョワの友人たちとの生活ではなく、貧しく働くかつての同僚や職場の女の子たちの方にあるんだよね。あからさまに何かを告発するような話ではないが、主人公が経験する2つの世界の違いが悲しい話だ。
2016.11.02 TOHOシネマズ六本木 Sc.7 東京国際映画祭
途中で寝てしまったためストーリーもろくに理解できずに終わってしまった。
東南アジアの原色な夜と目に見えて開発されてく風景を2年ぶりくらいに思い出した笑 雪がふるロマンみたいな感性カンボジアにあるの?て思ったら監督は生まれも育ちもフランスらしいです。笑

舞台はカンボジアの急開発地区。主人公は青春を捧げてそこでの労働に勤しむ出稼ぎの若者たち。富裕層が増え、国民の生活レベルが上がる一方、急成長の機運に取り残された貧しい若者たち。彼らの行き場のない閉塞感は十二分に伝わってくる。主演俳優も元現地のタクシードライバーだというし、きっとリアルなのだろうが、問題はその主演俳優である。彼が余りにも辛気臭い。表情にとぼしく、常に物憂げで、ぼそぼそとしか話さない。もはやブレッソンばりの空っぽ演技であるが、それがどうも合わず、見ていて本当に苦しかった。

しかしカメラはそんな彼ばかりに興味があるようで、主人公の虚ろな表情で終わる投げやりカットを連発する一方、発展と荒廃が混在した不思議なロケーションや、歪で魅力的な街の風景はあまりフィーチャーされない。

果てには終盤、夜にバイクで疾走するシーンなど、彼の顔だけが執拗に映され、背景はボカされてしまう始末……もう、その辛気臭い顔は分かったから、カンボジアの街を見せて欲しい……(泣) 同じようにバイクで集団疾走するエドワード・ヤンの『カップルズ』は、素晴らしい夜景を見せてくれましたよ!

あと、主人公とヒロインが夜中、外で雪を眺めるシーン。遠景で撮ればさぞ美しくなりそうなものを、ヘンテコな雪のCGで画面をマスクし、モノローグのみで処理してしまう謎演出は非常にもったいなく感じたし……それより前、河原でヒロインが主人公に話を聞かせる場面でも、カメラが道路へパンするのはいいのだが、その途中でピントがボケてしまっている有り様……もどかしい!

登場人物どうしの会話シーンの構図も、正面で向き合った様を横から撮るだけで、最後まで変化がなく終始単調!

その他の場面でも、演出への意識が薄い部分が目立ち、画面づくりが疎かになっている様に感じられ、総じてあまり楽しめませんでした……。

ただ、主人公とヒロインのキスシーンはすばらしかった。彼が友人から教わったテクでグイと迫るも、肝心のキスにはパッと移行出来ず、顔を近づけたまま間が空いちゃう(そして結局女の子にリードされちゃう)あの感じ!愛おしい!
タバコのシーンは色調が映えていてバッチリ。それこそエドワード・ヤン的な冴えがある瞬間でした。