ユリゴコロの作品情報・感想・評価

「ユリゴコロ」に投稿された感想・評価

なぽり

なぽりの感想・評価

4.0
ほぼホラーじゃないでしょうか。
映画館で観ると結構気まずいシーンがあるし、地上波でも放送できなさそう。1人で観るに限ります。
リスカシーンはもうゾワゾワが止まりませんでした。
そして哀しい愛の物語。運命は必然という偶然でできてる。という、とある曲の歌詞を思い出しました。こんな哀しい偶然の繋がり。久しぶりに号泣した。
なによりキャスティングが素晴らしい!
サイコパス属性の方におすすめしたい作品でした。
KOZO

KOZOの感想・評価

4.0
前半の扇情的な描写は正直引いてしまった。でも松ケンが出てきてからの後半のエピソードにどんどん引き込まれる。
昭和テイストの吉高と松ケンの純愛ストーリーは美しく切ない。途中のCGはちょっと…。
全般的に重たいけど、観た後はいい余韻に浸れる。
前から気になってる佐津川愛美はヘビーな役が多いけど今作は一段と。大化けしてほしいな。
ユリゴコロ
沼田まほかる原作小説の映画化。

カフェを経営する亮介(松坂桃李)は余命僅かな父に恋人 千絵(清野菜名)との結婚報告をするも、千絵が突然行方をくらましてしまう。
失意の日々を過ごす中、父の部屋で「ユリゴコロ」と書かれた一冊のノートを見つける亮介。
父の書いた小説なのか美紗子(吉高由里子)と書かれた人物の半生を綴った手記なのか判断の付かぬまま、人を殺めることでしか満たされない女の告白に心奪われ読み進めていく。
やがて美紗子は洋介(松山ケンイチ)という青年に出会い、閉ざされていた心に変化が生じ始めるのだが…。
一冊のノートに纏わる歪な人間関係を通し、誰の心にも芽生える負の感情を 誰もが胸に宿すユリゴコロを描いた作品だ。

関わり合いになりたくない人
理解不能な連中
同じ人間だと思えない奴
生きていれば色んな人間を目の当たりにする
人を殺す奴なんて以ての外
にも関わらず、亮介と共に殺人鬼の手記に強烈に引き込まれてしまう

それは何故か
吉高由里子が演じているから
特異な映像表現だから
虚構の世界だから
そういった要素も少なからずあるだろう
でも違う、それだけじゃない
人には喜んだり 楽しんだりする回路が備わっていると同時に、怒ったり 哀しんだりする回路も備わっている
更に細かな分岐を辿っていけば、誰かをブン殴ったり 陥れたくなったり ブッ殺してやりたくなる回路へも辿り着く
殺意の回路まで達することは稀だとしても、ブン殴ったり陥れてやりたくなる想いを抱いたことはあなたにだってあるはず
少なくともぼくにはある。

時代・環境・教育・常識が、それらの回路へ至ることを妨げる
悪しき行動であると幼き頃から刷り込まれているが、人には確実に備わっている回路
美紗子のノートを通し、その事実を自覚させられる
本来数多の理不尽に晒されるか、増長の果てに自ら堕ちていく過程で機能するモノ
半ばショック療法かの如く、彼女の半生を通してこじ開けられる
映画やドラマを観て感化してしまう気持ちがあるのと同様、想像を絶する負のエネルギーに当てられ 閉じていた回路が活発化してしまう

他者を痛め付けることで得られる快感が人にはある
生まれ付きの殺人衝動を抱えておらずとも、他者より上へ 他者より先へ 他者より優位に立っていたいという気持ちは誰にだってある
人類の歴史を辿れば一目瞭然
人を傷付けたり 踏み躙ったり 殺したりすることを肯定するわけではないが、無縁だと思っていたあちら側へ転じてしまう可能性をぼくもあなたも秘めている。

強引にこじ開けられた回路
言わば感度抜群の状態へ観客は導かれる
そんな状態で目にする美紗子と洋介の出会い
猛烈に身に沁みた
キュンキュンしちゃうような場面では無いはずなのに、恋愛映画の如く引き込まれた
それは男女の出会いであったからそう感じたのであって、描かれていたこと自体は他者と理解し合うこと
その快感が胸を打ったのだと思う

理解不能だと思える連中にだって、ぼくらと全く同じ回路が備わっている
メインで使用している回路が異なるだけで、同じ人間
理解しようとすることを放棄しているだけに過ぎない
向こう側にいたって善意の回路は活きている
使い方を心得ていないだけ
錆びてしまっているだけ
洋介と出会い、美紗子の眠っていた回路が機能し出す
出会いが人を変えていく
裏を返せば、全く逆のことがあなたやぼくにだって起こり得る
眠っていた悪意の回路が活発化し、道を踏み外す
今ある繋がりを手放せば、あっという間に堕落する。

途中で展開が読めてしまった
けれど、読めたつもりになっていただけ
本当に大切な部分にはこれっぽっちも触れられていなかった
自力で最深部には辿り着けない
方向性だけは読めても、どういった末路へ辿り着くかまでは分からない。

人を傷付けることは良くない
そんなことは誰だって分かっている
真に理解すべきは、人を傷付けたくなってしまう自分が顔を出した時にどうするか
そんな自分自身とどう向き合うか
あれもダメ これもダメ
そんな規制には限界がある
ダメだと分かっていながら負の感情が芽生えてしまう矛盾
善き感情も 悪しき感情も抱いてしまうのが人間
どちらか一方なんてあり得ない
臭いものには蓋をして 檻の中に閉じ込めて
関わり合いにならず 理解不能だと罵り 同じ人間ではないと線引きする
そんなんじゃ永遠に同じことの繰り返し
どうしたらいいかなんてぼくには分からない
ぼくらに分かるのなら、とっくに世界は平和になっている

あなたにとっての ぼくにとってのユリゴコロ
それが何なのかを認識し、自覚しながら生きていくしか術は無いのだと思う。

ネタバレは何もしていません
観るには覚悟が求められますが、とても良い作品でした
ぜひ劇場でご覧ください。

青春★★★
恋 ★★★
エロ★★
サスペンス★★★★
ファンタジー★★★
総合評価:A
yu

yuの感想・評価

3.7
record
ま

まの感想・評価

4.0
松山ケンイチってこんなにかっこよかったっけ…となっちゃった🥺🥺🥺🥺

このレビューはネタバレを含みます

血が苦手なので途中はしんどかった。
けど最後はほっこりというか、愛がすごかった。
途中の話から後味悪い系かと思いきや意外とハッピーエンド
味噌

味噌の感想・評価

4.5
少しずつ狂気じみてくる松坂桃李くんの演技が怖すぎた。
怖くて怖くてぞくぞくするのに、なぜか泣ける。
最高でした。
moviEEE

moviEEEの感想・評価

3.2
殺人鬼と殺し屋は違うわな。ダムの薬は何だったんだろうね。ま、吉高由里子はよかったんだけど、細谷さんのこなし方が残念な映画
tokK

tokKの感想・評価

3.3
ノートの独白には引き込まれた。無自覚に罪を重ねすぎた吉高由里子が、松山ケンイチと出会って子供を生んで、優しい感情が芽生えたころにその過去に押し潰される様に切なさを感じた。

物語の本筋と無関係な部分は雑に扱われている印象。「なんでずっと吉高由里子捕まらないの?」とか、「女性ひとりで屈強なやくざを何人もどうやって倒したの?」とか。まぁ事前にやくざ倒してたのは必殺仕事人的なダークヒーロー感あって僕は嫌いじゃなかったですけど。
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