溝口健二の遺作。
売春禁止法によって閉鎖される直前の吉原遊郭で働く、娼婦たちの生き様を描いた作品。
先日神代辰巳の「赤線玉の井ぬけられます」を鑑賞したので、比較対象として。
神代辰巳の方が荒々し…
舞台は売春防止法施工前夜の東京吉原「赤線地帯」。不幸のどん底で発症する者、その生活から抜け出し成功する者、新たに足を踏み入れる者、そして何も変わらない者。いずれも何かしらの因縁を持って同地で働く女た…
>>続きを読む吉原下克上
抜ける人も抜けれない人もいる。
結局、人間力が試されるよ、どの業界でも。
吉原から成り上がることも出来る。
これはすなわち、どんな境遇でと抜け出せる人がいるという事実。本人の努力と性…
赤線地帯で働く女性一人一人にフォーカスを当てており、いわばアングラな世界で働かなくてはならない、このならない理由が凝縮されている作品であった。数人いる女性の中で、無数の輝きをもつのは若尾文子であるの…
>>続きを読む©KADOKAWA1956