旅の理由を『楽して生きたい』からとしか口にしない主人公。厚意を受け取ってもまるで遠慮も感謝もない姿勢や、わざわざ真冬にキャンプする神経に、一見、野垂れ死ぬのは自業自得ではないかと思わされたが、彼女の…
>>続きを読む流浪
“女”であること以外、彼女はあえて選び続けた。
家も仕事も持たないこと、人気のない冬に自由を求めること。
彼女の死から始まる物語は、様々な感情から彼女と時間を共有した人たちの記憶を巡る展開で…
社会を拒絶する者と、それを許す事の出来ない者達や常識との間に生じる歪み。
自由気ままに生きる事とは怠け者の道なのか。
彼女はただその若さにおいて『女性であること』から解放されたかったのではないか。
…
■働かざるもの食うべからず〜■
厳しいかもしれないけど、私はこう思った。
人間は、狩猟採集の時代にも狩りや漁などの仕事をして食べていっていたわけです🐟
「自由がいい」「人から指図…
ロードムービーという、ビルドゥングスロマーン(Bildungsroman, 成長物語)の1つの様式、その陰画として観ることもできるかもしれないこの作品は、しかし、アニエス・ヴァルダ(1928 - 2…
>>続きを読むダゲール街、ドキュメンタリーっぽくないと書いたが、これはフィクションだけどややドキュメンタリーっぽい感じがした。
社会のレール(?)を外れるとこうなりますよ(そしてそんな社会って……)、というわけで…
第42回ヴェネツィア国際映画祭 金獅子賞受賞。フランスの田舎で、18歳の女性の凍死体が発見される。警察は彼女が旅の中で出会った人々の証言から、彼女が死に至るまでの数週間を辿ることとなる。
「彼女は…
そっか、というのが彼女の旅に対する感想としては僕の中で一番しっくりくる。
彼女は孤独で自由に暮らしており、そんな彼女を憐れんで手を差し伸べようとする人間もいたが、それでも彼女は自らの意思で孤独と自由…
自ら路上で暮らすことを選ぶモナが
どのような暮らしをし、
死にたどりついたのかを辿る作品。
出会う人たちはとても親切に
モナの暮らしの手助けをしてくれるのだが、
モナの自由さについていけなくなるのか…
孤独と自由を追求した女性の表象みたいな見方があるけれど、観ていて痛々しい。その代償があのように退廃と堕落の中で惨めな死を迎えることになったように思えて。何度もチャンスがあったのに。自ら滅びに向かって…
>>続きを読む(c) 1985 Ciné-Tamaris / films A2