春なれやのネタバレレビュー・内容・結末

「春なれや」に投稿されたネタバレ・内容・結末

春なれや 名もなき山の 薄霞

芭蕉、野ざらし紀行の一句。

名もなき山は目の前にあって…
いつもは目にも留めない。

でも、そこに薄霞のように桜が咲いた時…

人はその淡い色に目を留めて…

春の訪れを知る。


「枯れてたら?」


「咲いてたって言います」


永遠には、生きてる人は永遠に届かない。
ほんのひと時、それに触れたような気分になって…思いを揺蕩わせるだけ。

何を想うかは…人それぞれ。

私には見えないものを見てる人もいる。
誰にも見えないものが見えてる時もある。

暖かな陽射しに揺れる桜の花を見上げれば…自ずと視線が上を向いているはず。

それだけでいい。

たった20分が与えてくれる、人生の彩り。
うららかな余韻。


春なれやー

外山文治監督、短編三部作の二作目。
介護老人ホームで暮らす老いた女性が主人公。彼女はとある目的から施設を抜け出して、かつて通っていた中学校を目指す。一旦は警察に保護されたものの、偶然出会った地元の青年に道案内を頼み、今は廃校となった母校に辿り着くのだが…という話。

外山文治監督の短編を集めたDVDの一編。
他の2作に比べるとストーリーはシンプルで面白味はないが、桜の美しさとメインキャスト2人の道中のやりとりが心地よい作品だった。
人生の晩年に、青春時代の想い出と約束を確かめに行く内容で、主演の吉行和子は年配の女性ではあるが、痴ほうの症状が進んでいることもあり、母校に近づくにつれて仕草が少女っぽくなっていき、可愛いとさえ思える繊細な演技が素晴らしかった。。相手役の村上虹郎はどこか冷めた青年を演じていたが、ぶっきらぼうな態度の中に細やかな優しさや気づかいが感じられて好感が持てた。桜は次の年も咲き続けのだろうが、主人公が来年もそれを見られるかどうかは分からず、また、青年との出会いが一期一会であることが暗示されている点が物悲しくもあった。
外山文治作品集3作目。

この作品には申し訳ない。

2作目の わさび が印象的すぎて少し集中できなかった、というか余韻に浸らせてくれという
少しイライラから始まった笑

ストーリーはよくある話、だけどそこに込められているメッセージが少し違うかなと。

自分自身が永遠じゃない事に気付いているおばあさんと
60年で咲かなくなると言われている桜。

その2つを重ねて 考えてしまう。

桜がもし枯れていたら おばあさんは立ち直れない。

咲いていてほしい、でも見るのが怖い。

それを見に行かせる青年はナイスと思った。

「若いくせにつまらない事言うのね」

若い時はもっと考えずに行動しても良いのかなと思った。
歳を取れば出来ることも増えると同時に出来ないことも増えるのかなと。

青年が「来年はここには居ないかもしれない」と言っていたのは
おばあさんと出会って何か自分を変えようとしてるのかなと思った。

桜が満開でその下にまた1つ枝が落ちていて。

こうやって繰り返されていくんだなと思った。