オープニングの襲名式に期待が膨らみすぎたのか出落ち感が拭えない。
そもそも文さんの標準語がしっくりこないのとお人好しキャラが相まって全然組長に見えないのが残念...
いつも敵役の室田日出男が同じ組員…
本作の菅原文太はいつもの凶暴さはなく、ちょっと落ち着いた分別ある役どころ。
深作欣二監督は、自身の作風を「『仁義なき戦い』を手掛けるまでは、猥雑を描いているようで、善悪どちらかに偏重していた」といっ…
照明と美術がかなり凝っており、すごかったが、やや懲りすぎに感じ、深作映画にしては綺麗すぎると思った。撮影も良かったし、面白かったけど、車でやくざの人波に突っ込むようなアナーキズムを求めていただけに…
>>続きを読む深作監督の血染めのコンビナート
2012年6月4日 15時25分レビュー
1970年脚本内藤誠、脚本監督深作欣二。
はなばなしく若者を殺し合いさせた遺作「バトルロワイアル」
深作欣…
仰々しいナレーションと共に幕を開ける襲名式。
利権を巡るヤクザ間の壮絶な抗争。
躍動感溢れる手持ちカメラ。
暴動の爆発的パワー。
端々で窺える深作欣二の揺るぎなき反骨精神。
伝統的な東映任侠映画の要…
ヤクザ映画で"社会派"を描くなら、深作欣二の右に出る者はいないのではないだろうか。
昭和40年の横浜を舞台に、コンビナート建設の利権を巡った組同士・建設地にあたるスラムの住人たちによる、三つ巴の抗争…