自殺を幇助してくれる人を探しながら放浪する会話劇
キアロスタミにしてはテーマがネガティヴで
新鮮でしたし
会話の中に込められた
それぞれの「生きる」言葉には
考えさせられ響くものがありました
が…
砂利道の荒野をひたすら走るバディ。彼の心もまた、荒んでいる。
悩みのない人間はきっといない。
それでも人生は汽車のように前に進んでいく。時には立ち止まったり、打ちのめされることもあるだろう。
それで…
奇妙な頼み事を聞いてくれる人を探す男。理由や心情は出てこない。でも絶望してるはずなのに何かと巡り合うのを期待しているかのような雰囲気が良かった。とてもフラットな感じがいい。ただこの終わり方をする映画…
>>続きを読む「友だちのうちはどこ?」暁月の頃、馬に乗った男が問うた
空は静止し
旅人は口に咥えた光の枝を砂の暗闇に委ね
そして白楊の木を指さして言った
「あの木の手前
神の眠りよりも翠色をした小路がある
そこ…
この監督(というよりイランの風景を覗く体験が)2作目。
圧巻の映像。
車の中の会話を車を走らせた壮大な景色に乗せて進めていくことが本当に上手だなと、2作ともそこに感動。
私の顔が映ってないわ!とか…
荒野、そこに保護色のような
ボディーカラーのレンジローバー
それだけで目の保養
メンヘラおじさん、
最後のドライブ
彼に何があったのかが
全く語られないところが特にいい。
若者は自分の置か…
老人の言葉に心動かされたというより、主人公は多弁でコミュニケーションを取るのも上手いけど、老人との会話は逆転して老人が多弁になる。自分に絶え間なく話しかけてくれて自分の方に向いてくれてる事に心動かさ…
>>続きを読む(C)1997 Abbas Kiarostami