自殺の手伝いをしてくれる人を探し、主人公は車を走らせる。何人かを車に乗せ、自殺をしようとしている場所へ連れていく。時にその場で逃げられたりもしたり、連れてきた人を送り届けたり。そんなふうに、主人公は…
>>続きを読む主人公が死ぬ場所までのぐるぐると長い道のりがドラゴンボールで言う蛇の道のようで、そう簡単に自殺にたどり着けないような表現にみえた。車に乗せて話す人たちとの会話は、成り立っているようで成り立っていなか…
>>続きを読む比べるものではないけれど、イザベル・コイシェ監督の「あなたになら言える秘密のこと」に匹敵する作品だと思った。
とても静かな作品なのに、鑑賞後めちゃくちゃ尾を引くボディーブロー系映画です。
【あら…
人生の良さとか、人生を生き抜いて行こうというよりも、信念を貫いたり助け合ったり、人生の良さを熱弁できる人間自体に主人公は魅力を感じていっていた気がする。
ニ人称視点の多用によって、人と人という単位…
男の気が徐々に変化していくことはもちろんこの映画の軸としてあるが、この軸を自立させているのは映画の大半を占める車内や同じ道や似ている景色を何度も描写するところだろうか。
そしてエンドロール前に映る…
この男は、本当に死にたいなんて思ってない。
本当に死にたい人は、誰にも何も言わずに消えるから。
絶望、何ともならない虚しさを、誰かと共有したかった、知ってほしかったのかな。その割には自分の話しないけ…
(C)1997 Abbas Kiarostami