裁かれるは善人のみの作品情報・感想・評価・動画配信

「裁かれるは善人のみ」に投稿された感想・評価

kuskus

kuskusの感想・評価

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原題は、「リバイアサン」=巨大な力、腐敗した国民国家の象徴の如く負の記号、旧約聖書「ヨブ記」に出てくる海獣で、教会権力から解放された「国家」を意味

舞台は、バレンツ海に面するロシア北部の入り江のある小さな港町

土地収用をめぐるロシアの問題点、権力よりも教会の方が力が強い、司祭や教会は世俗を超越した存在、肥大化した権力と闘う弱者、悪徳に手を染める者に神は最強の免罪符、「ヨブ記」のヨブのように正義の被害者となるコーリャ
pakhtakor

pakhtakorの感想・評価

2.0
大きなどんでん返しはなく、なんとなく物事が悪いほうへ悪いほうへと流れてゆく。『ラブレス』のほうが面白かったなあ。
聖書にはあまり興味がないのでそのあたりの長いセリフや問答は流し見程度。それにしてもロシア映画って伝統的に子供への扱いがひどいね笑。
maroon

maroonの感想・評価

1.0
ロシア映画は難解で、哲学的で、暗くて、重くて、バッドエンドに一直線。今作も救いも希望のない破滅へと一直線だ。ロシア人はペシミストなのかな?とにかく登場人物全員がウォッカを水みたいにがぶ飲みしているのが印象的だった。
aimo

aimoの感想・評価

3.4
自分のコンディションのせいもあってか途中で寝落ちしてしまった…
負の連鎖とはまさにこの事。一個ダメになったらあとはズルズルと。
しかし間違いなくあの子どもは非行に走るだろう…1番の被害者。
snatch

snatchの感想・評価

4.1
難しかったけれど最後まで見応えありました。負の塊りがとてつもなく、身体にも精神にも応えた「ラブレス」の監督です。この作品もどうやら同じ匂いが……ここまでくると逆にこの監督に引きずり込まれてしまう🕳
今回は映画の作り方が面白い。ラブレスの一直線の悲劇と違って、おお、このロシアの人権が権力に消されていく事件をどう展開していくのかと興味が出てくるのですが、どんどん焦点がずらされていく。気がつくと夫も妻も息子も孤独の塊りでありすぎて、もう耐えられず…ウオッカにすがるしかないのか…🤤
存在する限り、罪を犯し嘘をつき、神の教えに合わせる人々、そして、真実を追及したばかりにタイトル通りのロシアがまかり通る。この映画は政権に不満を持っている人々からするとスカッとするシーンもあるし観客は動員できたのかな、今回もまたそれが気になる🤔でも堂々と公開できるのに驚く😲中国だったら絶対無理でしょう😨

全俳優の演技が超一流。特に妻を演じた女優さんの表情を撮り続けたいカメラの気持ちがわかる。海辺のシーンも印象に残る。
映画ジャケットのシーンも素晴らしい‼︎だが、錆びていくロシアの田舎街や人々、骨さえ溶かし朽ちていくたとえなのでしょうか。この監督さん、勇気ある…
あと、闇に浮かぶ教会の映像美には🤩
オープニングとラストのロシアの自然の強さの残像も強く記憶に刻まれると思う。
登場人物達が終始ウォッカを飲んでいたため、見ているだけで二日酔いになりそうでした(笑)

簡単にあらすじを言うと下記のような映画でした↓↓
「お祖父さんから受け継いだ一族の土地を守りたかっただけなのにぃぃぃぃぃ~!!!何でこんな目に合うの?
マジか!!ロシア正教を熱く信仰してないから、神様は助けてくれないのぉ???」

主人公コーリャの土地を守るため、正義感たっぷりでコーリャ家族の元に現れた友人の外面だけ良いイケメン弁護士さんのへたれっぷりに苦笑。

そして、北の街の皆は、あんな半アルコール中毒で不健康そうなデブの悪徳市長でいいのかな??
あっ!市長はお金にものを言わせて不正に不正を重ねているから、他の人は市長になれないのね。
っと思いながら視聴。

我々外国人から見ると、ロシアだったらこんな事ありそうで、背筋がゾッとしました。
少々パンチに欠けましたが、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』や『サルバドールの朝』のような不条理系映画が好きなので、満足しました。

#ロシアあるある

なお、余所に似たような内容のレビューがあると思いますが、私が書いたものです。
これはなかなか、、。
2017年の「ラブレス」もかなり救いがなかったがこの作品も。
神も仏もねえとはこの事か。
これは信仰批判とも取れるし信仰肯定とも取れなくもない。
はたまた巨大な権力がモノを言う自国への批判なのだろうか。
内容と相まってロシアの寒々とした広大過ぎる風景が身に染みます、、。
ストーリー自体は比較的分かりやすいですがその背景にあるものを見ようとするとかなり深い映画ですね。

邦題はそのまま過ぎますね。原題の方がもっと想像を掻き立ててくれるのに。
BoltsFreak

BoltsFreakの感想・評価

3.4
storyとしてはまったりと進んで行くが、最後の10分で畳み掛けてくる。
想像している内容が真実だとしたら、あまりにも切な過ぎる
Moomin

Moominの感想・評価

5.0
自分の感受性の問題なのか、これを観て病みそうになった
物語自体の救いのなさ、計算し尽くされた広大な自然の映像美、映画の中に没入すればするほど現実とかけ離れていく感覚がただただ苦しくなった

物語は、代々引き継がれてきた海辺に家を持つ主人公コーリャ(自動車修理工)、若い妻のリリア、亡き妻との間に生まれたロマ、三人でその家に暮らしていた。そこに権力に溺れる市長が、立ち退きを命ずる、その土地の欲しさに
コーリャは友人の弁護士と共に、悪徳な市長に立ち向かう この土地は渡さないと


一際輝いたモンタージュは、ロマ(息子)が浜辺で一人泣くシーンだろう あそこでのクジラの骨はただ置いてあるだけでも監督の技法の高さがわかる

物語や1つ1つ丁寧な演出、広大な自然のロケーションはとてつもなく素晴らしい 間違いなく映画館で観るべき作品 それとワンショットでの長回しが生きるのは圧倒的な演技の実力(主人公サイドも脇役も敵役とされる市長の人達も)加えて登場人物の性格の表現も上手く引き出す(主にキレ症だがどこか弱さのある主人公。間違いなく悪者の市長など)
講師の方の解説も聞いたが 見返せば見返すほど洗練されたショットが目立つ。アンドレイ・ズビャギンツェフ…演出の天才だと思う

登場人物と同じく病んでいくにつれ、度々登場する40度のウォッカを自分も飲みたくなる もうお酒に溺れたい…
最近はドキュメンタリー映画ばかり観ていて、没入とかではなく一歩引いた演出目線で作品を観ていたが、久々のフィクションの没入感はたまらない。
Palpatine

Palpatineの感想・評価

5.0
完璧な映画だった。力強かった。
この監督の映画を観るのは三作目だけどやっぱり好き。どれも厳しいストーリー+美しい情景で印象的だけど、中でもこれはストーリーに緊迫感があって、純粋な面白さも相当あった。

聖像やイコンが頻繁に映り、神の不在を主張しているが、アンジェラの心の中にだけは神がいて、最後に救いのあって良かった(ここは神父の話にリンクしてる)。

会話シーンがことごとく面白い上に、暗示的な映像(魚の加工場、豚、鯨の骨)が全て印象的だった。
重機が権力の完璧な象徴になっていて感動した。
風景は美しいが、寂れた町を山と海が取り囲んで外界から隔絶してる所は、いかにもヴァディムの小さな帝国、という感じ。

「リバイアサン」を「裁かれるは善人のみ」と訳してるのもキャッチーでいいな〜と思う。
トマス・ホッブスの「リバイアサン」=国家権力ということだと思うが、鯨=リバイアサンの骨はあまり国家権力を示しているようには見えなかった。
鯨の骨の意味するところは、もっと考えてみたい。
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