裁かれるは善人のみの作品情報・感想・評価

裁かれるは善人のみ2014年製作の映画)

Leviafan/Leviathan

上映日:2015年10月31日

製作国:

上映時間:140分

3.6

あらすじ

入り江のある小さな町。自動車修理工場を営むコーリャは、若い妻リリア、そして先妻との間に生まれた息子ロマと共に、 住み慣れた家で暮らしている。1年後に選挙を控えた市長のヴァディムは、権力に物を言わせ、彼らの土地を買収しようと画策する。 自分の人生の全てともいえる場所を失うことが耐えられないコーリャは、強行策に抗うべく、友人で弁護士のディーマを頼ってモスクワから呼び寄せ、 市長の悪事の一端を掴…

入り江のある小さな町。自動車修理工場を営むコーリャは、若い妻リリア、そして先妻との間に生まれた息子ロマと共に、 住み慣れた家で暮らしている。1年後に選挙を控えた市長のヴァディムは、権力に物を言わせ、彼らの土地を買収しようと画策する。 自分の人生の全てともいえる場所を失うことが耐えられないコーリャは、強行策に抗うべく、友人で弁護士のディーマを頼ってモスクワから呼び寄せ、 市長の悪事の一端を掴み、明るみに出そうとするのだが……。穏やかだった海はすべてを飲み込むかのごとく荒々しく姿を変える。 圧倒的な自然の前では人間が非力なように、欲が肥大し強大になった権力を前に闘うコーリャもまた、なすすべもなく打ちのめされていく。 正直に生きる矮小な人間に、神は味方をするのだろうか――。

「裁かれるは善人のみ」に投稿された感想・評価

ラブレスの監督かー!納得。画が(自分の好みとして凄く好きではないけど)とても綺麗。

テーマがはっきりあって、それはよかった。が、ラブレス同様、重く暗い状況が永遠に続くので、映画としては少し(いや、わりと…?)しんどかった。。
McQ

McQの感想・評価

3.8
ズビャギンツェフ監督作品。

薄暗い雲に覆われた灰色の空。
沈没した船の残骸、漂着したクジラの骨、、

あまりに日常からかけ離れたロシアの風景に只々圧倒されてしまう。

土地を守るべく市長と争いを続けるコーリャは友人であり弁護士のディーマに助けを求める。

物語はコーリャとその息子ロマ、再婚相手のリリアの3人家族を中心として描かれ、ディーマが現れた事により予想外の方向へと展開されていく。

神の不在を疑う描写や、雰囲気はどことなくベルイマンチック。

どうしようもなく、救いようのない重い空気に包まれながらも、父子の絆、古くからの友人との絆の強さには心揺さぶられ、僅かながらも希望の光が見えた。

それにしても邦題のセンスにはガッカリ、、
悲惨だなあ。でも淡々としすぎて悲惨さがあんまし胸に迫る感じでもない。こういうのに必要なのは例えばヌリ・ビルゲ・ジェイランみたいな(淡々さ、ではない厳格な)ストイシズムなんじゃないかな。ああいうスタイルでいったほうが胸糞感と絶望感がより際立つと思うんだけど。
すんま

すんまの感想・評価

3.2
嘘は真実になった。何もかも失うことを恐れた彼は、司祭の“自分の領分で権力を握ってる者は自分の力で問題を解決する”の言葉通りに行動する。たまたま不幸な状況が利用された。真実を語ろうにも大きな権力の前では無力。信心深い者が、裏では私利私欲にまみれている。自分の全てを守りたいだけなのにかなしい。ロマの“嘘だ”が誰にも届かなくてかなしい。登場人物全員好きになれない。
Tyga

Tygaの感想・評価

3.5
鯨の骨とか難破船とか、とにかくロケーション勝ちな感のある映画だった。

一人では人は無力で、だからこそ宗教や権力といったものに人は群がるのだという当たり前のことを言っているのだけれど、その権力もまた滅ぶのだぞ、と。

ソヴィエト連邦の解体とその後に巣食うロシアの新しい権力を描く。
レーニンとかゴルバチョフとかの肖像をシューティングの的にする。

裁判官がめっちゃ早口。
けっこうキツイ作品でした。
今のロシアの現状は詳しくはわからないけど、現実はこの映画のまんまなんだと
監督は訴えたいんでしょうかね。
いろいろ考えさせられました。
でもロシアの風景ってグレーの色があっているというか、晴天でも画面はグレーっぽいのは監督の意図なのかな。
まみ

まみの感想・評価

3.9
淡々としてる。ラブレスといいこの監督好き!すごい考えさせられる

このレビューはネタバレを含みます

ゴッドレス...
捜査もろくにせず恣意的に事実を折り曲げるやり口はゾっとさせられた。
モスクワに帰った弁護士が友の窮地を救う法律ヒーローとして再び現れるのを期待したけれど、そんなファイナルファンタジーな展開は当然、無い。

理不尽が決定され、秘事も暴かれては散々な傷跡を残し、目前の現実は暗くなる...
浜辺に打ち上がったもののように朽ちてゆく人々が見ていて辛い。
悲しみに疲弊した顔にスズメバチの巣を投げつけるような権力には怒りを覚える。
後光差すありがたき御言葉が、事実を曲げるものへの批判となって注ぐ痛烈にアーメン。

対岸のリヴァイアサンじゃないよなぁ。
新聞読むと毎日、永田町怪物出てるもんな。
オヤジみたいなことされそうで、あいつらに自分の人生委ねらんねえ。
tomomoyo

tomomoyoの感想・評価

4.2
人間の不に不を重ねた映画でした。苦しくて、ハッピーエンドではないけれど、ズビャギンゼフ監督のファンです。
冒頭からして登場人物のやりとりに好感がもてず
どの人物も好きになれず、どの出来事にも心動かず

どちらかといえばつらかったり不快な気持ちを抱かされる
というくらいにしか記憶がない

もう少し短ければ、もうちょっと集中して見れたと思うのだけど
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