まさかのファンタジーだった。
デジタルを眺めることにかわりはないのだけれど、デジタルデトックスになるような不思議な映画だった。
長年寄り添った夫婦だからこそできる会話や、距離の取り方を眺めるのが面…
『モリのいる場所』熊谷守一で沖田修一が一本撮るなんて夢のようなコラボ。家と庭の限定空間へ遊び心を目一杯に詰め込んで映画はのほほんと過ぎ行く。山崎努と樹木希林のペースに飲まれそうだが登場人物も生物も全…
>>続きを読む理想的な老後の生活。
しかし主人公モリは名のある芸術家で経済的な不安はないだろう。
今、日本が直面している超高齢化社会と一億総貧乏時代に、この映画はユートピアにしか見えない。
「クマみたい」という…
実在の画家 熊谷守一さんがモデル。敷地の外に出ることなく約30年。食べやすくする工夫。ハサミとペンチ、そしてしぶき。表札。庭の生き物。大写しになる虫たち。蟻の左の2番目の足。石ころ。眺める。贅沢な時…
>>続きを読む再鑑賞
邦画では過去1番地味であろう本作
映画館を後にした時
狐につままれた気分になったことを
鮮明に思い出す
とはいえ、
長いこと記憶にあった作品でもある
名優二人が演じてこその
味わい深さ…
(c)2017「モリのいる場所」製作委員会