ストーリーは単純ですぐに想像の付く範囲ではあるが、息子の死を知らせる一報を基点にして、ここまで多様な人間劇を淡々と描き切ったことに感銘を受けた。ある種のデカダン的な映画であり、鑑賞者の人生への鬱屈具…
>>続きを読むミハエルの母のように淡々と言葉のみを受け止めることができれば、運命だの因果だのという考えは存在しなくなるだろうか
人は何かにつけ心を揺らし、事象に色を付けたがる
だからこそ喜びが生まれ、苦しみや憎し…
息子が戦死した。
冒頭は突然連絡を受けた両親の哀しみや行き場の無いやるせなさが痛々しく描かれる。
しかし後から、戦闘地とは離れた比較的安全な検問所で任務をこなしていた息子の訃報は同姓同名の別人で…
息子の戦死の報に打ちひしがれる父親をクドいほど丹念に描いたあとの戦場シーンのファーストカットがかなり最高で持ってかれる。その後も話のテンポは緩いものの、思いもよらない角度からの凄いシーンが幾つも。「…
>>続きを読む『運命は踊る』息子が戦死したと誤報を受けた夫婦の過ごす自宅の緊迫感とは対照的に息子は戦場と云えどラクダさえ通る検問所で暇を潰す。絵、記憶、会話、戦争と地続きな日常、三幕構成で一気に真相が収束する結末…
>>続きを読む途中から話が分からなくなり、他の方の解説を見てやっと意味が分かりました。
意味が分かると凄い映画だったなと。
誤報から始まり、フォックストロットのように終着する。
本編と関係ないですが、犬の演技…
息子の死を知らされ、母は泣き崩れ、父は威厳を保っていたが、その後静かに泣き崩れ気持ちを吐露する。その際カメラは俯瞰ショットへ切り替わり、ぐるぐると回り始める。画面酔いしそうな目眩のような演出は、父親…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
なんの前情報もなく手に取った作品だったけどまさかこんな良作だったとは〜〜…。
この淡々と進んでいく雰囲気好きだ。静か。
車を通すためのゲートなのに、ちょいちょいラクダが歩いてくる&ラクダのためにゲー…
© Pola Pandora - Spiro Films - A.S.A.P. Films - Knm - Arte France Cinéma – 2017