大仏⁺の作品情報・感想・評価

大仏⁺2017年製作の映画)

The Great Buddha⁺/大佛普拉斯

製作国:

上映時間:104分

3.9

あらすじ

「大仏⁺」に投稿された感想・評価

TsukiY

TsukiYの感想・評価

3.8
台湾の暗部を無駄なく表現。
白黒+ポイントでカラー映像が印象に残った。
ラストシーンは映画館で見たかった。
しもむ

しもむの感想・評価

5.0
主役はおとぼけ2人組。
この映画、前半と後半で雰囲気が変わるのだが、前半は割りかしコミカルな雰囲気。
この2人のやり取りが抜けてて笑いを誘うのだが、それに加えて、この映画は時折監督自身のナレーションが入る。
これが突っ込みになったり皮肉ってたりで、とても楽しい。

この監督、ユーモアのセンスが凄いんだけど、それを決定付けるのが中盤のある場面。
ある仕掛けが発動する場面で場内大爆笑!
自分もこの場面でそれをやるかって感じで、すっかり心を鷲掴みにされてしまった。


そしてこの映画は後半から予想の斜め上の展開に。
その雰囲気を一言で表すなら「哀愁」.
社会の底辺層の人達に着目したと監督が仰る通り、物語は、主人公達の人生にフォーカスされていく。
この演出が前半のコミカルな雰囲気と対照的でとても良かった。
また胸を締め付けるような音楽がとても効いている。

痺れるような終わり方も含めて最高だった。
ひら

ひらの感想・評価

3.6
コミカルでメタ的に描かれたこの映画では人間の空虚さがテーマだ。大仏の中身は空洞。同じく登場人物達も心の面で空洞。
金で愛を買うもの。金も愛もないもの。彼らの無粋な行いを全て見ていた大仏は住職に購入され、大講堂で信者達に囲まれて祈りを捧げられる。大仏はゴンゴンと空虚な音を立てた。まるで生きてるかのように。


アジアフォーカス・福岡国際映画祭
マ

マの感想・評価

4.2
現在是太空時代,人類已經可以上月球,但永遠無法探索人們內心的宇宙。
nccco

ncccoの感想・評価

3.3
TIFFで。今回の映画祭で観た作品の中では上位に入る面白さだった。
ある仏像制作の中小企業で、監視員(とその友人)が会社の入り口わきにある監視員小屋でしゃべったりテレビ観たりするうちに羽目を外して社長の車載カメラで社長のプライベートをのぞき見することを思いつく。初めは金持ち冷やかしの火遊びのはずだったのに、2人は「ある」事実を掴んでしまい、、

底辺にいる主人公たちと、権力者でありカースト上位の社長の対比。
それを取り巻く人々の滑稽さ。
宗教ビジネスへのアイロニーも利かせながら、声を出して笑えるようなコメディ仕様でかなり楽しめました。

監督はトークショーで、「底辺にいる人々の暮らしを描きたかった」と強調していたけれど、それにしては全く悲観的でないあたたかみのある人間ドラマ、なによりたまらなく魅力的なキャラクターたちが印象的でした。

主人公たちは貧乏だけど全然抑圧された感じがなくて、
今の日本にはないカラッとした開き直り感は古き良き岩井俊二の映画(ピクニックとかスワロウテイルとかのあの感じ)を見ているような懐かしさを覚えました。

最後の大仏の音は、●●ですよね、、?
私は、そう捉えました。

面白かったです。もう一回観たい。
TIFFの開催前に台北映画祭でグランプリ受賞を知り慌ててチケットを購入した。
舞台が仏像工房という設定からして面白い。
山

山の感想・評価

4.2
今年の台北映画祭のグランプリということで、TIFFにて。
台湾の映画は富裕層の生活を描いたものが多いから監督は社会の底辺にいる人たちの暮らしを描きたかったそう。
モノクロな映像の中、社長の車載カメラの映像だけカラーで映される。富裕層の華やかな世界の覗き見という意味でカラーらしく。なるほどなあ
marco

marcoの感想・評価

4.0
ドキュメンタリーでキャリアを重ねてきたホアン・シンヤオ監督の短編「大佛」を長編にしたという意味で「大仏+」というタイトルが付けられた、コメディサスペンスヒューマンドラマ(?)。台北映画祭グランプリ受賞作。

大仏を作る会社で夜間警備員として働いているツァイプーとその同僚は暇つぶしで社長の車載カメラを覗くことにする。そこには社長の日常だけでなく、衝撃の映像が映っていて…

ツァイプー達が過ごす台湾の底辺の人達がほぼ全て白黒で映る一方、富裕層である社長の車載カメラの映像がカラーなのが印象的。神々しい大仏と対比される人間の滑稽な姿。
全編に渡って監督がシーンや登場人物の心情をナレーションで説明することで、観客に感情移入させず、あくまで底辺の日常を客観的に観るように仕向けられる。
ギャグ多めでセンスもよくて、会場中に笑いが起きていた。中盤のテンポ感に比べ終わり方に、観た後は微妙かと思ってたけど、考えれば考えるほど計算されている部分が多くて面白い作品だと思うし、白黒とカラーの併用、ナレーションやセリフで「今映画を観てるよ」と常に思わせる技が前衛的で上手い。




ラストの大仏が鳴らす轟音は底辺に目を向けられていない我々への怒りと悲しみか?、それとも中には…
みしゃ

みしゃの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

生きるのに精一杯な人たち、嘘と後ろ盾で財を成す人たち。

ユーモアと哀愁と。

モノクロで映される台湾の田舎の風景、そこに暮らす人々。いわゆる社会の底辺に生きる彼らにとっては毎日飯にありつくことがすべてであって、社長の犯行が許されないことだと分かっていても、行動を起こすことはできない。それでも容赦無く口封じで殺されるのだからこの世は救いようがない。言葉にすると残忍なあらすじ、それがユーモアまじりに淡々と描かれる。

二人がこっそり覗き見する社長の車載カメラの映像だけはカラーで、監督曰くそれは覗き見する人の想像はたいていカラフルなものだし、底辺に生きる二人と、社長のような金と権力を持つ人の世界とを対比させたかったからだとのこと。

大仏の中から不穏な音が聞こえてくるラスト、たまらんかった。大仏+というタイトルの+(プラス)の意味が最後の最後でわかる。

正しいと思われているものでもほんとはそうではないかもしれない。法律や宗教だって、完璧なものではない。仏は尊いものだと誰もが思うかもしれないけど、仏の中には実はおかしなものが入っているかもしれない…正しさを疑うこと。

シャカという素性不明の青年の役割はなんだったのだろう。

台湾語がわかればもっと楽しめるんだろうな。台湾ではかなり話題になった作品だそうで、東京で観られてよかった。私はやっぱり、こういうローカルな台湾の作品が好きだな。
voce0614

voce0614の感想・評価

4.1
東京国際映画祭にて。

モノクロの映像がメインで
たまにカラー映像。

何が正しいかなんて
本当は分からない。
新しい映画の表現の仕方を
見た気がします。
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