アイリーン・グレイ 孤高のデザイナーの作品情報・感想・評価・動画配信

「アイリーン・グレイ 孤高のデザイナー」に投稿された感想・評価

Canape

Canapeの感想・評価

3.0
アイリーン・グレイの人となり建築を知る映画。デザインと建築に酔いしれる。
Soseki

Sosekiの感想・評価

4.5
「ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」の関連作品として、忘れないうちに視聴。

結論。アイリーン・グレイの人となりも、コルビュジエとの複雑な関係も、こちらの方がよほどわかりやすい。彼女の人生や才能は、映画で脚色しなくても圧倒的。

しかし、この偉大な女性の名前が一時期完全に忘れ去られていたこと、コルビュジエと常に良好な関係を保ったシャルロット・ペリアンの扱いと較べると、恐ろしさを感じる。女性が認められるかは男性次第、一人で立つのは容易ではなかったのだ(その辺は映画でも示されている)。彼女の営業努力が足りないという面もあるだろうが…

なお、1878年生まれのグレイは、キャリア初期に日本や中国の漆に魅せられ、パリで日本人から漆工芸の技術を学び、漆を使った作品で名を上げたらしい。いつか実物を見てみたい。
Akiramovie

Akiramovieの感想・評価

4.0
オークションで 30億円を つける 家具のデザイナー。
ガラスのサイドテーブルの存在は、彼女の名を知らない人も知っている。

アイリーン・グレイの 展覧会を開催しても 不思議ではない その存在について知る機会。
インタビューに応える 美術家・コレクターの その熱量にも 圧倒された。

余りも有名な ル・コルビュジェの 側からしか知らなかった 別荘『E1027』 における 彼との確執も知る。
色んな ル・コルビュジェ展 に行ったけど 彼の見方が変わる 恐ろしい映像作品。 

ドキュメンタリーなので、字幕と映像を 追うことに 限界 オリジナルと副音声の同時での 鑑賞が 勧められる。

海外での個展の図録が 欲しくなった。
 
げ

げの感想・評価

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「ル・コルビジェとアイリーン〜追憶のヴィラ」(コルビジェがゲス野郎として描かれているドラマ映画)を観た後に鑑賞。

映画の前半は家具デザイナーとしてのグレイの功績について。家具に漆を取り入れるために日本人の漆職人のもとで勉強した(そして漆でブレイクする!)というのは、日本人として嬉しい。あと、グレイの代表作としてブリックスクリーン(動かせる仕切り間)が取り上げられていて、映画では可動式の家具を作ったのはグレイが初!って紹介されてたけど、この動かせる仕切り間、、、おそらく我が国の平安貴族が使っていた「屏風」からインスピレーションを得て作ったに違いない(我が国も中国から輸入したのかもしれんけど)。

映画の後半は建築家としてのグレイ(とコルビジェ)について。一番印象に残ったのは、アイルランド博物館のグレイ研究の第一人者の分析によると、グレイが設計した住宅(E1027)は、コルビジェが彼の両親のために設計したスイスの住宅と驚くほど似ていたということ。コルビジェがE1027を盗作だと言ったのも理解できる。けど個人的には、自分のアイデア図面を弟子(グレイ)にたくさん渡しておいて、これ俺のパクリやんか!って言うのはコルビジェもちょっと可笑しいと思う。けど確かに、コルビジェが持論(近代建築5原則)を具現化する(サヴォア邸を完成させる)前に、グレイがそれを具現化した(E1027を完成させた)のは、師匠であるコルビジェに対して配慮が欠けていたとも思う。どっちもどっちですな。
「ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」とセットで見返す。
Bellissima

Bellissimaの感想・評価

4.0

『ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ』と同時期に作られたということで早速鑑賞。

関係者、研究者、コレクターのインタビューで時系列にアイリーン・グレイについて掘り下げてあり、とてもおもしろかった。
映画はE.1027の建築が中心だが、こちらは家具、インテリア作家の活動が中心で、詳細な作品の映像と関係者のコメントという構成になっている。日本人の漆職人に学び、一緒に漆を使った家具を作り、それがブリックスクリーンになったということもとても興味深かった。確かに初期の家具はとても日本的で、モダニズム的な代表作とはまったく違うテイストだった。

コルビジェにとって、アイリーンとE.1027は常に頭の片隅から離れない大きな存在だったのだろう。彼がやったことは許されることではないと思うが、当時の女性の置かれた立場なども関係していたとは思う。

アイリーン・グレイの家具をなにか購入したくなった。
映画自体は淡々としててなにも感情を抱かないが勉強になった。ありがとう。
大好きなデザイナーだから映画も好き。
QTaka

QTakaの感想・評価

2.0
知っておきたい事がある。
知っておきたい物語が有る。
そんな物語と、人のドキュメンタリーの一本。
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デザイナー、建築家として才能を発揮しながら歴史の中に埋もれていたアイリーン・グレイについて、関係者、研究者などのインタビューを繋ぎながら探って行くドキュメント映画。
同じく、アイリーン・グレイについて描いた映画『ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ』がある。
こちらは、建築家ル・コルビュジエとの関係や別荘「E1027」についてのドラマを描いた映画である。
アイリーン・グレイについて知ろうと思うと、このドキュメンタリー映画の方が多くを得られると思う。
一方で、アイリーン・グレイがどんな生き方をしたのかについては、後者の映画で、よく分かるだろう。
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さて、このドキュメンタリー映画では、様々な関係者、研究者の言葉から浮かんでくるアイリーン・グレイは、時代の先端を走っていたデザイナーであった事が分かる。
ただ、そんな彼女を時代は認めてくれはしなかった。
一方で、彼女と直接関係があった人は、こうも言っている。
「彼女が自身のデザインによるイスを売りたいという話に、値段を提示したら、そんな値段では誰も買ってくれないだろうと言った」と言うのだ。
つまり、自らのプロダクトについての商業的価値をそれほど認めていなかったということになる。
素晴らしい才能を持ち、様々な挑戦を経て、家具から建築に至るまで多くを生み出した彼女は、はたしてどうしたかったのだろう。
その才能が世に認められなかったことを残念に思うのが一般的な解釈だろうが、本当に、本人はそれを望んでいたのだろうかと思う。
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「女性が建築なんて」と思われる時代である。
あるいは、女性が社会の表舞台に立つ事自体煙たがるような時代だったのだろう。
そんな中で、どんなに実力を発揮したところで、それは形になるものでも、後世に残るものでも無いと思い込んでいたのでは無いかとすら思う。
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晩年に至るまで、その創作意欲を失わず挑戦し続けたのは、世に自らを示すなんてことでは無く、ひたすら自分のための創作だったのではないのかなと。
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このドキュメンタリー映画を見たら、是非もう一本の映画もごらんになると良いでしょう。
アイリーン・グレイの生きた時代、共に生きた男どもの姿をそこに見ることが出来ます。
さくら

さくらの感想・評価

5.0
芸術家の制作秘話などの裏側が大好きなので、このような当時を知る方々や研究者の発言で成り立ったドキュメンタリー映画は貴重な作品として興味深く堪能しました!
前半の、漆作品について日本人との関わりエピソードも全く知らなかったので食いついて観ました。漆をあんなに多用した作品がたくさんあるとは!
後半は、いかにコルビジェの性格が悪いか知りました笑。もう1本のほうはまだ観ていないので次に観ます。コルビジェが嫉妬している姿を見たくなくてこちらから観ました。が、コルビジェが嫉妬するほどの女性がどんな人なのか知りたくてこちらを観たのかも。
Mana

Manaの感想・評価

3.0
「ル・コルビュジェとアイリーン」を観てから鑑賞したけど、順番正解だった。色々な人物(コレクター、ギャラリーのオーナー、オークション関係者、研究者)がアイリーンについて語っていくけど、ちょっと冗長。家具を前面に映してくれたのは良かった。晩年最後の作のショッキングピンクのスクリーンも見たかったのに、出してくれなかったのは権利問題とか?