【ぼくは正しい犯罪者になるべきだった】
大島渚のデビュー作。この頃からペシミスティックで不条理なムードが強く押し出されており、鳩=平和を売って金儲けする貧乏少年の視線を通し戦後日本の醜悪さを痛烈に…
まず、鳩を何度放しても戻ってくるという円環と、貧困の再生産という円環はセットであって、鳩がいなくなることによって、円環を壊してもらわなければならないわけでしょ。そこをどう描くか楽しみにしていたのだが…
>>続きを読む大島渚初長編。私の嫌いな若き大島テイストが炸裂していて観るのがつらい。登場人物の愚かさを傲慢に俯瞰して嗤う若き大島テイストだけれども、主人公のマサオくんだけは、夢と希望の街に夢も希望もないことをわき…
>>続きを読む家族のために鳩の習性を使って詐欺紛いの行為で生活費を稼ぐ少年と、大企業の令嬢の友情を描く。
大島渚監督の鮮烈なデビュー作。戦後の貧困層と上流階級の溝を川崎をロケ地にし、描いたオリジナル脚…
筋書きの美しさ。
個人レベルの思いは、社会の中で儚く散っていた。
そんな中でも生きていかねばならないと、ラストを見て思う。
きっと、ここまで出来た人間である主人公なら、
この先も生きていけるだろう。…
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