西南戦争と2人の酌婦の話。
性と生まれに翻弄される女の維持を描いているから個人的には溝口らしい作品だと思う。ただ世知辛いけど薄味だからヒリヒリが少ない分ずーんとはこなかったなぁ。
なによりも、人…
いや2人なんで朝倉に惚れてる!?女の矜恃を描いてるのはいいんだけどこういうところで溝口健二に前時代的な男を感じるんやが…
朝倉の散切り頭が結構現代的でびっくり。デザイン会社にいるイケおじみたい。でも…
鑑賞できるトーキー溝口映画ではこれが一番古いのでは。
これまでのサイレントの時にはなかった長回しの演出もこの作品からなのでは。
溝口は人の本質を描くのが本当にうまい、畜生という言葉が本当に似合う人…
西南戦争は、アメリカ南北戦争に相当する国内を二分する内戦の歴史上最後の戦い。その人吉での西郷軍と官軍激戦の渦中、呑み屋の酌婦お雪山田五十鈴とおきん原駒子が逃走の算段を練り乗合馬車に乗り込むと、区長代…
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