祈りに投稿された感想・評価(★3.1 - 4.0)

『祈り』に投稿された感想・評価

トリビシに原作者名がついた駅が存在する、ジョージア近代古典文学の匠、三部作。

ソ連時代に制作の為か重ねち分断兆候描写の中に希望的隠喩が挿入あり、トリオマンディリ唄う「祈り」辺りがイメージだったかも。

光と闇というのは、状況や環境によって感じ方が変わる。闇の中にいれば目がなれてきて闇だと感じなくなる。でも、周りの全員が闇だと主張したら、そこは闇ということになる。そこで何を感じるか?
パゾリーニやド…

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煙
4.0

シネスコサイズでコーカサスの大地を映す。峻厳な土地。雪。これも円環構造。崖の下に座る男を映し高い崖をティルトアップし空の白。草原の向こう正面中央から神秘的な佇まいの女性がゆっくり歩いてくる。焚き火に…

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mare
3.5

白黒の画面で独白が淡々と続き、もはや神話のような拡張高い空間性はマルケータ・ラザロヴァーなどを彷彿とさせるかのような、時間感覚を麻痺させる魔力がある。正義と悪に注がれるフラットな視点はまさしく神の所…

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3.9

ジョージアの山岳地帯にある、キリスト教徒の村とイスラム教徒の対立を描いた作品。

叙事詩なので、理解をしようとする体力がないと退屈になるかも… 少し難解で全体をしっかり捉えられたか微妙なところ…

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1967年、反宗教のソビエト体制下で、神と悪魔を描くこと、キリスト教とイスラム教の垣根を越えようとする個人を描くことは、綱渡りの挑戦だったのではと思う。
演劇的な構成と絵画的な画面で、当局がつけいる…

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4.0

個人を殺しにかかる集団の圧力に関してアブラゼ監督は相当強い恨みを感じているようだ。それは祈り三部作に通底しており、祈り三部作の一作目「祈り」では中世にさかのぼってその不条理さを糾弾している。
そうい…

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UCOCO.
3.9

パゾリーニの『奇跡の丘』あたりを見た時と同じものを感じた。

鬱屈の中でストーリーらしくないストーリー見せられて、ん?ん??の連鎖にプラスえ?えぇ?!という美ショットも連鎖するもんだからたちまち脳死…

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reina
3.8

白と黒、光と闇、キリスト教徒とイスラム教徒、あらゆる二項対立を詩的に表現した作品。

友人の言う通りベルイマンっぽさがあった。特に『第七の封印』とか『野いちご』。でもベルイマンの方がわかりやすいかな…

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雪、山、月、太陽などの自然の使い方が半端ない。特に雪景色の中5人で横並びに歩いてるシーンと、ラストの死ぬ瞬間の太陽は凄すぎて感動した。

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