光と闇というのは、状況や環境によって感じ方が変わる。闇の中にいれば目がなれてきて闇だと感じなくなる。でも、周りの全員が闇だと主張したら、そこは闇ということになる。そこで何を感じるか?
パゾリーニやド…
シネスコサイズでコーカサスの大地を映す。峻厳な土地。雪。これも円環構造。崖の下に座る男を映し高い崖をティルトアップし空の白。草原の向こう正面中央から神秘的な佇まいの女性がゆっくり歩いてくる。焚き火に…
>>続きを読む白黒の画面で独白が淡々と続き、もはや神話のような拡張高い空間性はマルケータ・ラザロヴァーなどを彷彿とさせるかのような、時間感覚を麻痺させる魔力がある。正義と悪に注がれるフラットな視点はまさしく神の所…
>>続きを読むジョージアの山岳地帯にある、キリスト教徒の村とイスラム教徒の対立を描いた作品。
叙事詩なので、理解をしようとする体力がないと退屈になるかも… 少し難解で全体をしっかり捉えられたか微妙なところ…
1967年、反宗教のソビエト体制下で、神と悪魔を描くこと、キリスト教とイスラム教の垣根を越えようとする個人を描くことは、綱渡りの挑戦だったのではと思う。
演劇的な構成と絵画的な画面で、当局がつけいる…
個人を殺しにかかる集団の圧力に関してアブラゼ監督は相当強い恨みを感じているようだ。それは祈り三部作に通底しており、祈り三部作の一作目「祈り」では中世にさかのぼってその不条理さを糾弾している。
そうい…
パゾリーニの『奇跡の丘』あたりを見た時と同じものを感じた。
鬱屈の中でストーリーらしくないストーリー見せられて、ん?ん??の連鎖にプラスえ?えぇ?!という美ショットも連鎖するもんだからたちまち脳死…
白と黒、光と闇、キリスト教徒とイスラム教徒、あらゆる二項対立を詩的に表現した作品。
友人の言う通りベルイマンっぽさがあった。特に『第七の封印』とか『野いちご』。でもベルイマンの方がわかりやすいかな…
(c) “Georgia Film” Studio, 1968 (c) RUSCICO, 2000