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信仰、神はどこにあるのか。
ロバから続けて見たこのタイトル…かなり覚悟を決めて見た。
まず凄まじい画面力に目が離せなくなる。
白と黒のコントラストがとんでもなく、出征前夜のシーンが特にすごい。
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宗教をめぐる難解かつ観念的なストーリーはなかなか頭に入ってこなかったけれど、土俗信仰や古代からの建物を美しく捉えた原始的な映像美や役者には出せない年をとった人間の険しい顔を絵画のように切り取ったアッ…
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ジョージアの山あいの村を舞台に、キリスト教徒とイスラム教徒の対立を描く。映像の叙情詩であり宗教劇のようだけれど、宗教よりも人間の心(美しい心と醜い心)にフォーカスしている。監督の祖国愛を感じます。
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ラストの女神の死と大量の墓地はその後到来した共産主義体制下における宗教の禁止という、更なる地獄へ突入したジョージアの歴史を意味?
善の象徴である天使のような偶像がナウシカに見えて仕方がない。
冷戦…
信仰。
その先にある異教徒との戦い。
凡庸な信奉者達の偏狭な心の物差しや浅はかな物の考え方。常に多数派の意見に同調し、群れとなって襲い掛かる低俗な思考。人間のその醜さ。それは国境や人種や宗教の垣根を…
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カンヌ映画祭グランプリ受賞作「懺悔」(1984)のテンギズ・アブラゼ監督による「祈り 三部作」第一作。ジョージア(=グルジア)の有名な叙事詩の映画化。
「人間の美しい本性は滅びることはない」・・・…
宗教・因習の排他性と桎梏、人間愛に就いて。
ジョージア、テンギズ・アブラゼ。
同監督の『祈り三部作』の嚆矢濫觴となる作品。
峻厳なコーカサス山地を舞台に採った、映像叙事詩である。
正邪の象徴を登場…
(c) “Georgia Film” Studio, 1968 (c) RUSCICO, 2000