逃亡者の作品情報・感想・評価

「逃亡者」に投稿された感想・評価

全体を通して評価してしまうと、それは凸凹とした粗雑なサスペンスで終わってしまうが、それぞれを切り取って、その一つ一つと向き合ってみるとそこまで悪い映画でもなく、渓谷を抜けて壮大な山々を背負いながら撃たれ死ぬデヴィッド・モースなどチミノらしさに溢れているし、なにより終盤の(あまりにも無意味で)過剰すぎる血みどろな銃撃戦(というより虐殺)は90年代の映画としてもやりすぎで、この倫理観の底が抜けた、向こう側に行ったきり戻ってこない虚無感、寂しさこそマイケル・チミノ映画ではないかと感動したりもする。八作しか撮らなかったチミノ、肥大して潰れた才能を愛しながらどの「映画」も結局は傑作だったと盲目的に擁護し続けたい。マイケル・チミノとミッキー・ロークのコンビは神代とショーケンの信頼関係に通じるものがあり、その辺りもたまらなく好き。
tak

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3.3
ハンフリー・ボガード主演「必死の逃亡者」を現代的にアレンジしたリメイク作品。逃亡中の一味に立てこもられた一家が実は様々な問題で崩壊寸前としている設定が、人間ドラマに厚みが増して面白い。次第に家族が結束していく様子が強く印象に残った。ミミ・ロジャース、ケリー・リンチと綺麗どころを揃えたキャスティング。オリジナルのフレデリック・マーチに負けない熱演のアンソニー・ホプキンスは迫力がある。
Elmar

Elmarの感想・評価

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映画が始まってすぐの遠くの雪山にオカザえもんが!
よく見て、岡の文字でオカッパ頭だよ😂
QUENZE

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2.8
まだ“失敗”する前のミッキー・ローク主役。
ハンフリー・ボガート版のリメイクらしいので、こちらの方も見てみたい。
懐かしい!!
このミッキーロークがすこぶるカッコいい。
やりたいシーンと生ぬるいとこの差が激しい。
酉婆

酉婆の感想・評価

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チミノだからみたんじゃねーかと思うけど、思い出せない。機会があったらレンタル探そう。
ハリソン・フォード版の『逃亡者』が出る前は、映画ファンの中では『逃亡者』といえば本作だった。もしかしたら私だけかもしれないが・・。
IQの高い設定のミッキー・ローク演じる主人公の頭脳明晰ぶりを発揮するシーンが全くないのが残念。仲間を信じすぎというか、あそこでデヴィッド・モースを逃がしたらあーなるよ。
ケリー・リンチのいい女ぶりだけが救いかな。
mtmt

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3.5
不遇の巨匠マイケル・チミノ監督作品。ミッキー・ロークとアンソニー・ホプキンスの共演。今作はホプキンスが襲われる。監督の撮る自然の風景はどの作品も美しく、本作ユタ州の山と渓谷も印象的な場面になっている。そして最も演出的に素晴らしいと感じたのはラストの蜂の巣シーン。名作「俺たちに明日はない」を思い出した。
ろっち

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3.4
過去鑑賞
面白かった

判決直前に、凶悪犯の主人公は弁護士のと脱獄を企て逃亡に成功し、郊外に住む一家を人質に取り立てこもる。
簡単に言うとこんな感じ。
まぁ多くは語るまい(笑)
netfilms

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3.7
 女弁護士から拳銃を奪い、脱獄した凶悪犯(ミッキー・ローク)が、逃亡の途中で郊外の売り物件に立て篭り、愛人だった女弁護士の到着を待つ。ウィリアム・ワイラー監督の『必死の逃亡者』のリメイクでもある本作は原題こそ『Desperate Hours』だが、逃亡者というよりは籠城者の方がしっくり来る。物語は凶悪犯の法廷のシーンから始まり、女弁護士が太股に隠した拳銃を奪って逃げるのだが、逃亡シーンはほぼこの場面だけで、あとはひたすら籠城している。またオリジナルではこの凶悪犯は庭に放り出された三輪車を見て、明らかに温かい家族を崩壊させるイメージを持って押し入るのだが、どういうわけかチミノはその設定をギクシャクした家庭に改変してしまっている。ベトナム帰りの帰還兵であるアンソニー・ホプキンス扮する旦那と、ミミ・ロジャース扮する妻には既に何らかの不和が生じており、娘はそんな両親と顔を合わせるのを嫌うという描写がある。オリジナル版では家庭を持たなかったハンフリー・ボガードによる押し入りと籠城に対して家族の結束がある種の明確な対立構造を生んでいた。おまけに男勝りのFBI捜査官であるリンゼイ・クロースの描き方も不十分としか言いようがない。ミッキー・ロークを追う動機、組織での立ち位置、男勝りの性格の描写、どれも十分に達しないまま、事件に応対させている印象しかない。

 活劇と作劇の分量もこれで良かったのか疑問の余地が残る。法廷シーンと逃亡シーンに使用した時間や、FBI側の捜査の描写に対して使った時間はほとんどなく、ただひたすら中盤のアンソニー・ホプキンス宅の籠城シーンが間延びしている。もう少しデヴィッド・モース扮するアルバートの逃亡までの時間は短くても良かった。またミッキー・ロークではなく、あくまで小物なデヴィッド・モースの逃亡の描写にそこまで熱を入れる必要があったのかと思うくらいの緻密な描写がいかにもチミノらしい。西部劇さながらのカー・チェイスに始まり、赤土に乗り上げて身動き取れなくなってから、女子大生のトラックに同乗しようとし、挙げ句の果てに警察に通報され、岩地を彷徨い、最後には拳銃を持ったまま河で孤立する。馬の隊列の間から血だらけのデヴィッド・モースが出て来たことところを狙撃手が投射機で狙いを定める。この無駄に力の入ったショット群から狙撃の瞬間までを、チミノは本編の中で最も過剰な熱量を持って描く。クライマックスの銃撃シーンよりもこちらの方が凄いほど。これは明らかに監督の設計ミスなんじゃないかと思う。クライマックス手前で、娘の彼氏が警察の非常線を突破する場面があるのだが、あれは事実上不可能であろうし、俯瞰ショットがないまま突破させてもあまり意味がない。
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