存在のない子供たちの作品情報・感想・評価

上映館(1館)

「存在のない子供たち」に投稿された感想・評価

ちゅう

ちゅうの感想・評価

4.8
生まれてくるってなんなんだろう。

たくましいだなんて言葉はこの荒廃した混沌とした世界では空虚でしかない。

底のない泥濘の中に身動きも取れずに沈み込んでいくような感覚...


ただ弱肉強食の世界が広がっていて弱いものは食い物にされるだけ。
人が人として扱われるなんてことがあるはずのない世界で生きていく子供たち。
法的にも記録されず、時には世間からも隠されている、存在のない子供たち。


こんな世界で暮らしているのに、ゼインはとても優しい。
まだ11、12歳だというのに人間としての尊厳を持っている。
墜ちていかない強さがある。 


"人から尊敬される大人になりたかった"
"毎日が地獄だ"

グズグズに崩れさっている社会に対する悲痛な叫びだ。

"胸にナイフが刺さってるようだ"
"人の心がないのか"

生き抜くために麻痺してしまった人々に対する怒りの咆哮だ。

"もう子供を作らないで欲しい"

そう言わずにはいられない現実がここにある。


最後のゼインの笑顔が僕の胸にナイフのように突き刺さっている。

素晴らしい作品だった。
Rumingo

Rumingoの感想・評価

4.3
Zainすごい子供や。
評価が難しい。
子供が赤ちゃんを引いて歩くシーンはそれだけで考えさせられる
かな

かなの感想・評価

4.7
記録用
あまり好きじゃない
アッケ

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4.3
記録用。生きることは過酷。切なくたくましく。ユッケと一緒に。
キムチ

キムチの感想・評価

4.0
2019 映画館 吉江くんのおススメ。レバノンの映像が衝撃的。
開明獣

開明獣の感想・評価

4.5
私達は世界の中でも稀有な安全地帯にいる。夏は冷房、冬は暖房の効いた快適な劇場で映画を観て時を過ごすことが出来る。コロナ騒動で、一時的にその様相は変われども、恒常的に続く訳ではなく、騒動が収まれば、また元のような生活を享受していくことだろう。

一方で、極貧の中、自分の子供を売る親がいる。そうしなくては、生活出来ない人たちがいる。まだ成熟していない少女が嫁として売られて行き、無理やり孕まされて、失血死で死んでいく。親たちに心はないのか?という声があがる。では、心はどこから来るのだろうか?

たまさか観た別の映画にこんなセリフがあった。「悪人はいない。悪い状況があるだけだ」

安全地帯から何を言おうとも、空虚な絵空事に過ぎない。あの環境下で自分がゼインの親だったら、同じことをしないと言えるだろうか?「ひどいよねえ」「あれでも親かね?」上から目線で、憤っていても、何が彼らをそうさせたのかを考えねば、何も先には進まない。

この映画に出てくる人達に共通していることは、選択肢がないことだ。即ち、自由がない。溢れかえる自由に溺れてる私たちに、彼らの何が分かるのだろうか?コンドームすら買えない。中絶手術など受けるすべすらない。数少ない楽しみが、愛するパートナーとのセックスだけだとしたら、誰にそれを禁じる資格があるのだろうか?誰かを責めるのはたやすい。だが、そこにあるのは、自己満足な怒りだけなんではないだろうか?

劇場の快適な椅子に座って悲劇を観ながら涙を流している自分には、当事者の苦しみや哀しみをどうこう言う資格はない。所詮はどこか遠くの他人の不幸でしかない。私に出来ることなど何もない。たった一つのことを除いては。

だから、この作品を観た他の多くの人たちと同じように、私は祈る。私は神など信じない。だから、神に祈るのではない。人々に祈る。どうか、少しでも、こんなことがなくなりますように、と祈る。

安全地帯にいる私達に出来る数少ないことだ。
映画を観てる間中、身勝手な大人に怒りを抑えられなかった。
そんな大人達の中で、自分より幼い子を守ろうと必死に戦うゼインの姿に胸を打たれた。
Masumi

Masumiの感想・評価

4.0
ずっと気になってた作品。ドキュメンタリーのようなリアル。

主人公の訴えを、世界中の全大人が真摯に受け止めないといけないと思った。
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