ナチス占領下のパリで夫を待つマルグリットの戦い。
それは、暴力で訴えるものではなく、ただひたすら夫を待つという戦い。
夫を連行したというゲシュタポと密会て手掛かりをつかもうとするが、特に進展もなく…
「待つ」とは、結果に裏切られるかもしれないけど期待し続ける状態だし、だからこそla douleurなのだ
こんなにも待つことがdouleureux苦痛であることを描いた映画がいまだかつてあったか
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豊かな感情に素直に向き合う主人公は才能ある美しい人。愛人がいるのも頷ける。自分の感情にウソのない行動は、身近な人も自らをも傷つけてしまうのだけど、そこがまた魅力にもなっている。彼女にとって、待つ事こ…
>>続きを読む『ヒロシマモナムール』などで知られるマルグリットデュラスの体験を記した『苦悩』の映画化作品。映像化自体も難しい作品であるのに違いなく、我々も理解するのが難しい作品であった。デュラスが時折二人いる描写…
>>続きを読むマルグリットの葛藤や行動は、難しいけど、分かるんだ。上手く言葉には出来ないけれど、理解できる。
彼女はインテリだし、理詰めで考えたくなる。だけど、頭で分かるのと、心で分かるのは違うから、葛藤するんだ…
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