説明が全くない構成に、不安を煽るように断片だけで紡がれたような映像、真夏のロードムービーの爽快さと何かずっと不協和音が流れるような映画、とても好き
エマは記憶が溢れていってしまうのに、過去を追い求…
このレビューはネタバレを含みます
プレアポカリプスのアジアなのか日本ぽいどこかが舞台。もうすぐそこは水没するし、もうすぐ男も妊娠できるようになるらしい。
地軸が歪んでんのか夏は終わらない。
主人公は記憶が溢れおちていって不可逆な時…
記憶障害を抱えるエマが行方不明の幼馴染ヤンを探しに行くロードムービー。
設定や説明を極端に排除しているので、エマが道中で出会う旧友との関係性や過去を把握するのがかなり難しい。読み解いていかないとい…
工藤監督の卒業制作💫
草原の歯ブラシのシーン声出るかと思った、どタイプすぎて
モールス信号、相手を照らすこと、
“彼らは光を呼吸する”
王家衛らしい露店や色、北野武らしいさとうきび畑、緑、工藤…
無いはずの夏の記憶がシャッフル再生されながら現実の目撃体験そのものになっていく感覚、、、
ラストシーン、ヤンと出会い直したとき/出会い直させることに決めたときの表情に奇跡のような愛情と覚悟と悲哀が映…
観ているだけで寂しくなる。
ぽっかりと空いた穴が、映画が進めば進むほど色濃くなっていく感覚。大きく広がるわけではなくて、同じ大きさのまま色だけが濃く見えてくるような本当にそんな感覚。
正直、途中…
いやぁ…この興奮をどう抑えればいいのか…
23歳の卒業制作とは思えないというか、むしろその時点でこれほどまでに撮れてしまうのは天才と言う他ないのかもしれない。
何を言っても陳腐になってしまうけれど、…
荒々しさ、つぎはぎ感はありつつもその奥に伝えたいことがドスレートに伝わってきてびっくりした。青春というか旅している時の心地よさみたいなものを感じれて、ずっとここにいたいと思わせる感じが最高。
でもか…