人間失格 太宰治と3人の女たちの作品情報・感想・評価 - 2ページ目

上映館(320館)

「人間失格 太宰治と3人の女たち」に投稿された感想・評価

き

きの感想・評価

3.5
浮気はしちゃ駄目だな…。小栗旬がドスケベで頭が追いつかなかった。
「芸術っぽさ」を纏ったバチェラーだったので、卓上のローズでわらってしまった。青い絵の具→青い着物、庭の青い花で太宰の赤との訣別を表わしたあとの、遺書の「お前を誰よりも愛してゐました」を体現するかのごとき心中の川辺に咲く青い花、という流れはしかしちょっとあざとすぎる。

ところで太宰という題材はなかなかに商業的でいやらしい。「死ぬほどの恋。ヤバすぎる実話。」というコピーに寄せられた批判の多くは「文豪の作品なのに!」「こんなの文学じゃない!」といったものだった。文豪や文学といった言葉はしごく曖昧で、権威的だ。そういう(小説ではない、ブンガクという言葉の)「芸術らしさ」に酔いしれる人びとは、得てして太宰ばかりを読んでいる。つまりそれほど本を読むわけではないが、かといってまったく読まないというわけでもない層にとって、太宰は文学や文豪の象徴であり、ブンガクを消費するには恰好の材料なのだ。そういう意味でこれはすごく電通的な映画であって、案の定エンドロールには電通の名前が流れていた。

このレビューはネタバレを含みます

沢尻エリカが丘の上の家から坂道を下りていくシーンで、ああ、これは斜陽のおうち……と思いそこから一気だった。
小栗太宰はかっこいいのに、メタメタにダメなところがいいなと思った。わざと虫虫言って奥さん起こすとことか、あと始めて泣くのが税金のこととか、そういうところ。赤ちゃんなのだ。おーよしよし、という気分になる。

坂口安吾が好きなので、藤原竜也どうかなとそわそわしていたら、良かった。安吾というより藤原竜也だけど…もっと藤原安吾見せてくれ〜見たいよ〜。
圧巻だったのはやはり二階堂ふみで、富江のこの人ならやるという説得力がすごかった。静子にも言えるように思うが、太宰と女性たちでは、やはり勝ったのは女性の方という印象。

蜷川実花作品は初鑑賞。やはり花や衣装の使い方は素晴らしく、それだけでも楽しい。
ただ、なんでも実話と宣伝する最近の傾向はどうなんだろうと思う。
『失格への合格者』

それは、それは、儚いことでした。
何かを背負うということは、私には耐えきれない。煮え切らない。
重いのです。
その時、私が俯いたときに、垂れ下がる髪の揺れが物語っているはずなのです。

私の安穏はこの丘ではなかったのです。

静かに晩酌をしているのに。
脳の中では爆音のセリフが無残にも苦しみのファンファーレを奏でるのです。

私は永遠に独り。
私の指に挟まれたペン先から生まれる文字の舞のバイタリティは、薄っぺらい人の付き合いにこそあれ。
恋する心に腕を強引に突っ込み、力づくでもぎ取るのです。

これを世間では愛というふうにみえているようですが。
私みたいなのは永遠に、
安楽の椅子に座れない文豪達の吸い込む空気の部屋の隅っこにいるのがちょうどよいのです。

積もりに積もった白い雪に赤い血を見たとき。
あの時、私は、やがて溶けていく。
そして忘れ去られる運命。さだめ。

せめて、悪あがきをしてみようと思ったのです。

この血が口からでるうちに。でるうちは。
これぞ、中央の椅子に座る文豪と。
かいづ

かいづの感想・評価

4.2
2019.9.21

映画ですらくそ重い。

人間って人間のくせに人間臭くないキレイなことは誰しも表現できるのに、人間臭くて、ドロドロしたものは人間を失格した人間にしか表現できないんだなァ。
ワイもやが。
Yuhei04

Yuhei04の感想・評価

2.0
太宰治の半生と、人間失格が執筆されるまでのエピソード。
うーん、かなり微妙だ。特に演出。だらだらと話は流れテンポがない。もっと3人の女性のバックボーンが見えないと、女性×太宰の時に何も感じないし見所も無い。
特に女性側にもバックボーンや設定が無いなら改題するべき。太宰治の人生の一部分にあった女性的な要素の映画なら成立してる。3人の女ってタイトルほど、ストーリーは成立していない。
ティ

ティの感想・評価

3.8
豪華役者陣の演技力に圧倒される映画。
蜷川実花監督の映像美を楽しめるけれど、ストーリー重視の人には向かないかもしれない。
登場人物(特に主人公)の心情に共感できないというよりそもそもどういう気持ちなのかわからないところが結構あり、かつセリフのクサさにも馴染むことができず、長く感じてしまった。
他人を利用しまくって自分のキャリアの糧とするナイトクローラー系かと思いきやそうでもなかったし、苦しんで書いてるという割に書いてる描写が少なくて、血を吐いているのを見てもお酒とタバコの印象しかないから結局何の話なんだろうみたいな。
それが主人公の人生であり、ただそれを描いたということなんだろうし、その生き方が私とは合わずそれ故観ていても楽しくなかったという感じ。
まあよく考えたら私は太宰治なんて短編しか読んだことないし国語苦手だったし芸術とかよくわかってないから理解できる域に達していないだけだと思う。

全然関係ないけどおみおくりの作法をまた観たくなった。ああいう生き方の方が自分向きだと感じた。
それぞれの役者の演技に引き込まれた

最初はさすがR15って感じもまたよかった…笑

一部が描かれてるんだろうけど、太宰治の壮絶な人生と人間性に触れられた

小説も読んでみようかな〜
Yumiboris

Yumiborisの感想・評価

3.7
人間失格って
そういう経緯で書かれたんだね。

小説の最初の一文の重さが、
映画を観た後、分かりました。

日本文学の歴史詳しく知らないけど、
「物書きなんておかしい奴ばっかだ」
という世間の声を聞くのが多かった。
でもおかしい奴というより、
人よりモノの捉え方のキャパが大きくて数も多いだけなんじゃないかな?

おぐしゅん、かっこよかったあ✨
エリカ様もステキな役でした。