ずっと故郷に帰りたい祖母や、父の名前を呼んで取り乱す母、高校に受かったのに行けなかった姉 家族の中で自分より大人である人たちの感情が発露する瞬間がやけに強烈に印象に残ること、自分にもいくつか覚えがあ…
>>続きを読む感傷(センチメント)とは、ごく一般的には、過ぎ去ったものごとへの痛みに、どこかナルシシズム的に浸る一過性の感情を指すように思われるなか、しかし、最も深い意味においては、いっさいのものごとの価値判断を…
>>続きを読むクーリンチェを思わせるが、時代はさらに約10年遡る戦後間もない頃。生活の困窮が色濃く漂い、ヤンに見られる政治的眼差しとはまた異なる切実で身近な苦しさが描かれる。そのなかに、祖母との思い出や淡い恋の気…
>>続きを読むホウ・シャオシェン映画の日本初公開作だが確か地元には来ず、レンタル店にもビデオが置かれなかったため観たのはだいぶ後になった。確かNHK教育テレビ(今のEテレ)かNHK‐BSで放送されたのをビデオに録…
>>続きを読む固定カメラ中心でアクションではなくほぼ音によって場面は繋がっていく。さらに風や雨によっても同様。歌や音は変化し、自然は不定形に変わっていく。この中で画面の反復によって人物達も時代に巻き込まれていく。…
>>続きを読むまあ前半結構ウトウトしてたわけですが、、侯孝賢の別作品とかエドワード・ヤンだけどクーリンチェ少年殺人事件とかで観たことあるような懐かしい絵が続く心地良さ。台湾社会にとっても家族にとっても激動の時代を…
>>続きを読む気候や政治に翻弄され、貧しさのなか何とかやっている状態の両親。言葉が通じず台湾になじめない祖母の止まらない紙銭づくり。日常のいかんともしがたい状態は変わらないまま時間だけが過ぎていく。喜劇も悲劇もな…
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