30年間無欠勤、事なかれ主義の模範的役人、市役所の市民課長である渡辺(志村喬)は胃ガンで余命幾ばくもないことを知る。絶望に陥った渡辺が生きることの意味を考え始める話。
東宝創立20周年記念映画。
…
「HAPPY BIRTHDAY TO YOU.」
命短し恋せよ乙女。
通夜に来たそれぞれの課の人達による思い出話によりその生き様が語られる。そこの人達にもちゃんとキャラクターがあり覚えられるから…
・「助役だとはっきり言え!」の言い方がよかった
・通夜の口論みたいなシーン
1952年の映画なのに、組織の中に居たときってこういう感じだよなあ、と
70年過ぎても殆ど何も変わってないんだな、と個…
『生きる LIVING』を先に見まして
元のこちらも観ねば、と。
主役の渡邊は無為に生ききた、という設定だけど
まったくそんなことないじゃんね。
妻を早くに亡くし、幼い息子を男手1人で育てて、勤…
レストランでの誕生日パーティーの演出がとにかく秀逸
あの階段シーンには鳥肌立った
そして後半の葬儀のグダグタ感に滲む強烈な皮肉
これぞ黒澤、という感じ
志村喬の瞬きしない演技は狂気を感じさせるほどの…
いつの時代でも色褪せない普遍性のある映画と思えた
渡辺と対照的のような生き生きとした生命力の溢れる小田切みきの演技がよかった
バースデーソングが歌われるシーンは、渡辺が自分のすべきことがわかり息を吹…