新興マンモス団地と隣り合わせのバラック。中産階級とスラムとの境界を平気で跨ぐ左幸子。盲目の少女を育てる犬を連れた男への執着はいったい何なのか。満州からの引き揚げの背景や入植者である団地住民による差別…
>>続きを読むカメラワーク、編集のリズム、そして顔、顔、顔…
こんなにも動く画、連なる画であることが美しく楽しいことはない。物語っていながら成功している。
大きな黒い犬の名前はクマ、玄関で水を一気飲みする奇妙さが…
【閉鎖領域からのエクソダスと領域侵犯】
昼休みに「世界は団地でできている」を読んでいたら羽仁進『彼女と彼』の団地とスラムの関係性とアメリカ史における先住民迫害の歴史を交差させて語る面白い話に触れた。…
ミケランジェロ・アントニオーニの映画を連想するのは、背景の映し方が似てるからなのか、愛の不毛のようなテーマを扱ってるからなのか、左幸子がモニカ・ヴィッティっぽい時があるからなのか。
たまにあるアク…
冒頭、バタ屋の火事。左幸子のアップ。ベランダのショット。寝ぼけている岡田英次。団地の階段を昇降する左幸子。燃えるバラックの前を行き交う人々。屋内螺旋階段を下から。アップ多い。寝室で寝ているシーンがや…
>>続きを読む凄まじい映画。
まざまざと格差を見せつけられたかと思えば、中産階級のグロテスクな気遣いまで描かれる。
ちょっと『忘れられた人々』を思い出した。
ドキュメンタリー的な手法が会話の生々しさを際立たせる…
距離感おかしい団地妻が
バタヤ部落にいる距離感おかしい男に
深入りしていく話。
バタヤ部落の男は旦那の同級生。
差別意識がないのはいいけれど、
部落の家に行くのはどうなのか。
男も男で水を求めて
…