新しい団地に住む中流階級の人たちと古い掘立て小屋に住む貧しい人たちの構図をカメラは容赦なく映す。
戦後数十年が経って日本が高度経済成長期の真っ只中にあったと言われる昭和のある時代の物語。しかし、現実…
ミケランジェロ・アントニオーニの映画を連想するのは、背景の映し方が似てるからなのか、愛の不毛のようなテーマを扱ってるからなのか、左幸子がモニカ・ヴィッティっぽい時があるからなのか。
たまにあるアク…
冒頭、バタ屋の火事。左幸子のアップ。ベランダのショット。寝ぼけている岡田英次。団地の階段を昇降する左幸子。燃えるバラックの前を行き交う人々。屋内螺旋階段を下から。アップ多い。寝室で寝ているシーンがや…
>>続きを読む凄まじい映画。
まざまざと格差を見せつけられたかと思えば、中産階級のグロテスクな気遣いまで描かれる。
ちょっと『忘れられた人々』を思い出した。
ドキュメンタリー的な手法が会話の生々しさを際立たせる…
団地とバタヤ部落は、目の前にあるのに別世界で、社会格差を残酷に映し出す。主人公·直子の行動に常に苛立った。冒頭、火事を見に行こうとする姿は、見世物でも見に行くかの様だし、彼等に対する親切の押し売りも…
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