灯籠
再開発のただ中にある杭州市の富陽地区
顧家の家長である母の誕生日を祝うため、4人の息子や親戚たちが集まる
しかし祝宴の最中に母が倒れ、命は取り留めたものの介護が必要に
飲食店を営む長男、漁師…
先に新作を観てしまい、素晴らしいな、と思って観たのだが…
この話はよくある、ザ・中国新人映画作家、現代中国で群像劇作りました、だった。
あまりにも地味であまりにも出演者に華もなくて淡々と続く。
…
映画の舞台である浙江省杭州市富陽に暮らすグー・シャオガン監督の長編デビュー作。
山水画の絵巻「富春山居図」にインスピレーションを得た作品。
原題/春江水暖
(2019、2時間31分)
大河・富春江…
印象的だったセリフ
「(一人っ子政策の昔とは)時代が変わった」
「もし私が不幸になったら誰が責任とってくれるの?」
「親の介護が必要」となると大騒ぎになって子供たちが責任の擦り付け合いになってしま…
<悠久の自然と、変わりゆく中国の現在>
富春江が流れる杭州市富陽は再開発の只中にある。そこに暮らすグー家の家長である老母が脳卒中で倒れ、やがて認知症が進んで要介護の身になった。中華料理店を営む長男…
現代中国映画において、誠実さと美意識、そして時間へのまなざしを高い完成度で描いた稀有な一作。
人の一生は、川の流れのように、ただ少しずつ変わり、やがて別の岸へと至る。
その過程を、静かに、慈しむよう…