どこにでもありそうな家族の会話の持つ暴力と、それを増幅させるカーダール体制下のブダペストという空間。呼吸ができないほど息苦しくはないが、爽快に深呼吸もできない、70年代社会主義期のハンガリー労働者家…
>>続きを読むタル・ベーラの初期作品。
後期の「ダネーション/天罰」「サタンタンゴ」のようにバシッと決めた構図や詩的なセリフが連続するというよりは、当時のハンガリーのドキュメンタリーという印象を受けた。ただ、長…
1977年、ハンガリー、ドラマ。
タル・ベーラ監督長編1作目。
工場勤めのイレンは幼い娘と共に義理の両親のアパートに住んでいる。そこには義理の姉や弟も住んでいる。義父から浮気を疑われ責められる彼…
幸福と不幸
仏教的に欲やエゴが苦しみにつながり、この映画の人々は嗚呼なんて不幸なんだと、では、幸福とはなにかと、に再考した
人間の欲求レベルの下層の「生存、安全」レベルは保証され、次の「所属・愛、承…