傷跡の作品情報・感想・評価

『傷跡』に投稿された感想・評価

ポーランドの共産党員が公約通りに都市開発を進めようと意気込むも地域住民の激しい反発に遭い頓挫する、という単純なストーリーながら東欧の当時の空気感を象徴的に表現している。東欧諸国はほぼそうだがポーラン…

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クシシュトフ・キエシロフスキ監督・脚本。「ある党員の履歴書」の翌年の作品。工場建設を巡る工場側と住民の対立。地元出身者でありながら工場側の交渉役として苦悩する、両者の立場というキエシロフスキらしい作…

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漁師
3.6
このレビューはネタバレを含みます

一見、クシシュトフ監督の作品では、珍しく政治的問題を扱った社会派作品のように見えるが、やはり戦後のポーランドを主体にした中での1人の男、ステファン監督官の揺れ動く心理的葛藤にフォーカスされたひとりの…

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Nao
3.0
田舎町の再開発を進める男を描く。前半の緑豊かな自然と木々の伐採の映像美に期待値が上がったが後半は退屈に感じた。アート系を撮りたいのだなという印象。
このレビューはネタバレを含みます

無言の人の群れ、何か伝えようとするでもなくただそこにいる人達。国は彼らを雇用を求める建設賛成派だと言って強引に開発を始めるけれど、そもそも両者の関係は既に断絶していて群衆の真意は分からない。監督官に…

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これまたキェシロフスキの社会派ドキュメンタリー作家からドラマ監督への過渡期を感じられる作品。『短い労働の日』と同様、市民が群をなして寄ってくるシーンが壮観。ただ、社会派要素も家族の話もどっちつかずだ…

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K
3.7

キェシロフスキ監督作品5作品目。

正直に申し上げますと、ちょっと分からなかったかな...

良さが分からないというのではなくて、そもそも何が描かれていたかが。だから好きとか嫌いとか以前の問題という…

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凄く淡々とした映画で正直に言って退屈さは感じたけれど(テーマ的に仕方ないけど会議の場面が多すぎる!)キェシロフスキらしい美しい映像が観れたのは良かった。建設現場を眺めながら電球をつけては消してを繰り…

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味
-

おじさんばっかり出てきて誰が誰だかずっと分からない。木が次々に薙ぎ倒されていくのはやたら見応えがある。車から犬を下ろして追いかけさせる謎の遊び。街を走るロゴの入ったトラックとか、集合住宅の佇まいとか…

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キエシロフスキ初期。
ポーランドのクラウディな空気感が荒いフィルム映像に映し出されている。工場建設誘致のPJ責任者になった男が葛藤する、、、という建て付けなんだろうけど、めちゃくちゃ無機質。時折挿入…

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