兎にも角にも、役所さんの役者としての凄みである。
この人の体の中できっとこれまで演じてきた様々な人格と、役所広司という人間が積み重ねてきた業が激しくぶつかり合っているのだろう。そうして生み出される…
圧巻の役所広司
仲野大賀を始め、脇を固める役者たちも良い
生きづらい世界、ままならない自分、あたたかい人々
終盤、歩道橋から主人公が満足気に見上げる夕暮れの空と一番星
辛抱を乗り越えた先にある美しさ…
正しさとは?とかAdoみたいなこともそりゃ言いたくなっちまうよ
人と繋がることを諦めてはならないって現代におけるアンチテーゼだ
スーパーの店長があんないいキャラになるとは
人は誰しも自分がいちばんだ…
©佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会