兎にも角にも、役所さんの役者としての凄みである。
この人の体の中できっとこれまで演じてきた様々な人格と、役所広司という人間が積み重ねてきた業が激しくぶつかり合っているのだろう。そうして生み出される…
特有の衝動性を見事に演じ切っている。
昔の兄弟分との電話のシーンは東京タワーを背景にロマンチックな曲が流れるが、観ている側からするとそれは不穏な行為そのものである。そのギャップからくる気持ち悪さが…
最後は息を忘れるくらい感情移入していた。
介護の職場の会話がこういう奴いるよなってリアルに感じた。弱いものイジメや社会に不満ばっかり言っている人をよく見かけるが、そういう人達はその分努力してんのかっ…
©佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会