我々は、多面の生き物である
・西川美和監督の第6作
・原作は「復讐するわ我にあり」の佐木隆三
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🔷「ディアドクター」や「永い言い訳」など、人間の負と幸福をしっとりとしたドラ…
結局最後には死ぬっていう、罪人は更生しても生きる価値無しってか。
老人介護施設で働くような人間が障碍者をバカにする、人殺しが道端でカツアゲされてる人のために行動出来る。
別に現実の社会が同じとは言わ…
元殺人犯の更生物語。
社会復帰の難しさや、それを取り巻く社会の冷たさ。でもその中に人間の温かさも確かにある。
そして何より、役所広司の演技が圧巻。表情や仕草、間合いに滲む生き様。演じているというより…
洗濯物はちゃんとピシッとしてから干すし、貰ったコスモスは大切にするし、チンピラに絡まれてる善良な人がいたら見過ごせないし。
我慢するのが社会に馴染むということらしいけど、そんな三上さん見たくなかった…
拾われる側は拾う神を自ら拾わないと結局拾ってもらえない。お前次第なのだ。
不器用な三上正夫の人生が示すそんな教訓を、自己責任論に帰結させる人もいるかもしれない。でもそうやって訳知り顔で人を斬って捨て…
©佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会