敷居の高さから一向に解放されないベルイマン監督作品。
ジャケから既に高尚さがモレモレだけど、蓋を開けてみれば、意外とわかり易い作品だった。ちょっと笑える余裕すら。
コレは宗教哲学と皮肉を盛り込んだ…
わりと楽しいです。
主人公のアントーニウス・ブロックは十字軍の騎士です。10年の遠征の間に、神に疑いを持つようになりました。"死"と死を賭けたチェスの勝負に挑みます。
従者のヨンスは賢者で強者で…
近代以後に生きる人間にとって、神なき世界における実存は所与なのだけど、この映画の舞台であるペスト流行中の中世ヨーロッパに生きる人間にとってその意義は大きい。
主人公は神を信じて馬鹿げた十字軍遠征に参…
苦悩してばかりで人生を楽しまないとは
もっと単純に生きれば良いものを…なのか、
苦悩からの解放
人間に楽しいだけの人生などないのだから…なのか
神は乞い願う騎士には何ひとつ示さず、無知なまま生きる…