亡国のイージスのネタバレレビュー・内容・結末

「亡国のイージス」に投稿されたネタバレ・内容・結末

シン・ゴジラと似てる。あっちがこっちに似てるのかな?
皆さんの立ち位置の初期設定がよくわからなくて結構巻き戻しながら見る事になった。服装で見分けがつくようになってるのねと途中からわかった。
仙石のあの空気読まないパワーがすごくておもしろかった。銃口向けられてて「どけ!」とか言って横通れないよ普通。しかもそれ何人にでもやる(笑)。
でも死んで欲しかったなー。仙石にはぜひとも死んでもらいたかったよ。撃たれて撃たれて刺されたんだからね?あのショックを受けた気持ちを返してほしいわい。
初めに撃たれた左腕も救出前に結構動いちゃってるし、せめて左腕はダメになってほしかった。
ヨンファの娘?は全くなんなのかわからなかっただけに不気味さはあった。なんで水中戦闘でキスしてたのかしら。
最後の園児の列のシーンは蛇足だな。無限ループに陥るような本テーマからしたら安易だ。
中井貴一はこの役合ってた。あの人無表情系だといいムード出すんですね。
うーん、茶番。

冒頭の防大生の論文として、国防というシステムの矛盾や日本人のイデオロギーである恥の概念も放棄され国家としての在りようも失った亡国と、今作の根幹にかかわることを謳っているけど、今となってはありきたりな論旨。
でもまあ10年以上前の作品なのでそれは目をつぶるにしても、致命的なまでに他がいけない。

なにやら訳ありっぽい紅一点の戦闘員は、ヨンファとの関係も明確にされないまま、一言も発せず、発せない理由もなんかマフラーをまくって首の傷をチラ見せすることで明示した気になって、最期もどうやらスクリューに巻き込まれたようだけどそれもはっきりと描写されずに、なんだかわからないうちに消えていった。

それよりも何よりも、工作員のリーダーのホ・ヨンファ(中井貴一)である。
何に配慮したのか、彼の国籍は一切明言されない。
そこが曖昧だから、彼らのアイデンティティーや行動規範が見えてこず、なにをそんなに命を懸けてまで日本を攻撃したいのかがわからない。

百歩譲って、そんなヨンファたちはまぁ工作員なんだから、日本を敵国認定してるんだろうとなんとなく納得することはできる。
でも、いそかぜ副長の宮地(寺尾聡)が息子の無念を晴らすためだけに、国家への反逆までもを謀るというのは動機としていかがなものか? 自衛官の高級幹部が? 

再び百歩譲って、最愛の息子を誅殺された親の怒りを留めることなどできやしない、ということだとしても、それに部下がついていくだけの説得力はあるだろうか?

外患誘致罪である。国家転覆罪である。有無をいわさず死刑である。

そうするにはかなりの葛藤があったはずで、意を決して決起したわりにあっさり後悔してみたり、ヨンファたちと仲間割れしてみたりとブレブレ過ぎにもほどがある。
彼らの覚悟のほどは一体どこにいってしまったのだろうか。

国家体裁のイデオロギーまで謳ってみても、敵味方の区別なくすべての登場人物の人格形成 人となりをなおざりにされては、整合性も、説得力も、どっちの片鱗すら見いだすことはできない。
だから、都合二百歩譲って遠くから眺めてもわかるくらい、向こうが透けて見えるほど薄っぺらいのだ。

自分はハリウッド映画至上主義者ではない。
でも、こんな映画しか作れないからいつまでたっても邦画はクソだといわれ、ハリウッド映画どころか国内のアニメーションにも大きく水をあけられるのだ。
杉浦を迷いなく撃った如月と仙石さんが口論するシーン。
「撃たれる前に打つ、 あんたは実践を理解してない!」
「お前は人間を理解してない! 撃つ前に迷うのが人間だろう?」
私も最初はそう思ったけど、この作品をずっと観てると、迷い無く撃つヨンファ達が人間じゃないのか?というと違う気もするし。
手段はどうあれ、祖国の為に戦う彼らを見て、何も考えてない自分が恥ずかしくなった。
彼らは信念を貫く為なら命もかける。
その気持ち、私達現代人には実感しずらいけど、日本人も昔はそうだったんですよね。
この映画を観て本当に色々考えさせられた。
でも、何が正しいか判断し主張するには、私の国を思う気持ちが足らな過ぎた。
それでも最後に仙石さんが言った「どんなに惨めでもいい、生きろ」の言葉に胸が詰まった。
そして如月が生きててくれてほんとに良かった。
冒頭のナレーションが一気に映画の中へ引き込んでくれる。

「『イージス』すなわちギリシア神話の無敵の『盾』の名を持つイージス艦こそ専守防衛のもっとも具体的な形でさえ有る。しかし、あえて言おう。国としての有り様を失い、語るべき未来の形も見えないこの国を守る『盾』になんの意味があるのか。
現状のままでは、それは、守るに値する国家を失った、まさに亡国の『盾(イージス)』でしかない。」

単なるアクション映画では無いと言う事をまず知らされた上でストーリーが始まるのは、この物語が如何にしっかりとした物であるかを示している。
だから、黙ってこの展開に身を任せる事ができる。

錚錚たる出演者が演じる役は、いずれも、どのカットでもはっきりとしていて、その一つ一つが、なるほどと思わせる展開が、二度三度見てもなお面白さが増してゆくのがすばらしい。
無駄がないなんて言うとおこがましい気がするけど、本当にそういう感じがする。
確かに、軍隊物ですから、動き一つ一つにメリハリが有るのはもちろんの事なのでしょうが、それ以上に、脚本にスキがないんでしょうね。
あるいは、原作からそうなのかもしれません。
やっぱり、原作読まなきゃならないですね。

おそらく原作を読むと、映画の中で出てきた気になるセリフを確認できるのかもしれませんね。
たとえば、
「戦後60年。日本は、太平洋と東シナ海の狭間で、ただ浮かんでいただけだ。
平和だったら、それで国って呼べるのか。」
「平和って、戦争の隙間に生まれるものだと、俺は思っているんだ。
この国は、60年も、その隙間にいるんだ。俺は、それでいいと思うよ。」

実際、この映画から感じたのは、一体、私たちは今どういう時代を生きているのだろうと言う事ですね。
早速、原作本を調達します。
ということで、とても考えさせられる映画でした。

もう一つ。
伏線なのでしょうけど、『絵筆』ですね。
規律の中で、組織の中での関係だけではない何かをそこに表現したのでしょう。
とても印象に残る表現ですね。
そして、最後に送られてきた絵がこここから先へ繋がる希望を感じました。
仙石伍長無敵!!

【備忘録~あらすじ~】
舞台は護衛艦いそかぜ。沖縄の米軍基地から奪った化学兵器GUSOHを携え、訓練科長の溝口として北朝鮮工作員ホ・ヨンファらが乗艦した。一方、情報を掴んだDAIS(防衛庁情報局)の対テロ特殊要撃部隊特別班の如月も一等海士として潜入していた。

秘密裏に動いていた如月は艦長の遺体を発見。如月が艦長室から出るのを目撃した菊政は訓練中の事故で死んだ。通常、帰港するところ航行を継続。専任伍長の仙石が抗議すると、副長の宮津は、GUSOHが持ち込まれたこと、ヨンファらがDAISの一員であること、如月が工作員であることを告げた。爆破音を聞き、仙石は如月の説得に向かう。任務を続ける如月。DAISは自分だと告白するが、仙石は如月の作戦を妨害し、宮津に如月を引き渡した。ヨンファらは艦を制圧。総員離艦を余儀なくされるが、幹部らが残るのを疑問に思い、仙石は密かに艦に戻った。

警告を発したうらかぜが、レーダーから消え緊張が走る。ヨンファらは日本政府に対し要求を突きつけた。「辺野古ディストラクションの真相の公表」「自衛官候補生の死の真相の公表」「自衛官候補生が書いた論文の大手新聞社紙面への全文掲載」の3つ。時限は10時間、ミサイルに乗せた化学兵器が東京に打ち込まれようとしていた。

溝口と宮津の共謀を知った仙谷は、宮津を諭し、如月を救出に向かった。味方艦に状況を知らせるため照明を使ったモールス信号を打つが見つかり、それを利用してヨンファらが艦をおびき寄せると、仙石らは魚雷で追い払った。2人と工作員の戦闘が続く。

そんな中、宮津に迷いが生じ、強い意思を持って宮津についてきた部下達にも綻びが生じていった。それでも銃を向ける隊員に如月は躊躇なく引き金を引いた。拳銃を携え宮津はヨンファに対峙する。ヨンファはGUSOHを取り出すところだった。宮津の息子の死さえ1つの駒に過ぎなかったというヨンファに銃口を向けると、逆にヨンファに撃たれた。

そもそもの始まりは、宮津の息子の論文「亡国の楯(イージス)」。ネット公開された論文の主旨は、「国力とは財力や軍事力ではなく、国民が祖国に抱く愛国心」、「今の日本には愛国心も、国家の意思と呼べるものも無い」、そして「防衛の要であるイージス艦は、守るべき国を亡くしている」というものだ。宮津の息子は不審死を遂げていた。

幹部らの銃は次第にヨンファらに向けられる。宮津は後を仙石に任せると伝令。仙石は宮津の手当てをするとヨンファを追った。また、如月は敵と鉢合わせ。仙石の言葉がよぎり撃つのを躊躇した隙に撃たれた。如月の手当てをする宮津。その手を払いのける如月。互いに、父親、息子の面影を重ねた。

形勢は好転していくが、ヨンファがGUSOHを持ったまま東京射程圏が迫る。政府は、特殊焼夷弾テルミットプラスによる攻撃命令を出した。艦橋でヨンファと死闘を繰り広げた仙石はGUSOHを確保。偵察衛星に映るよう手旗信号でそれを知らせ、爆撃は中止された。宮津は、舵を失い火力発電所に向かう艦を爆破し艦と一緒に海に沈んだ。
真田広之演じる仙石先任伍長、勝地涼演じる如月行がとてもいいです

宮津(寺尾聰)たちは「日本人の目を覚ます」ことを目的に反乱を起こすが、逆に仙石から「目を覚ませ!」と一喝されてしまう

日本人がずっとなおざりにしてきた問題、人として大事なこと、いろいろ考えさせられますが、戦い傷つきながら「とにかく生きろ!」と叫ぶ仙石にやはり胸が熱くなります

どこか飄々とした雰囲気の瀬戸(岸部一徳)が真面目で熱い渥美(佐藤浩一)とは対照的にさらっと重いことを言っているのがよいです

GUSOH(グソー)のくだりが小説と異なるので小説も併せておすすめしたい作品です
正直映画の内容は、微妙。小説の方がいいかもしれない。

だけど、

「守るべき国の形も見えず、いまだ共通した歴史認識さえ持ちえず、責任回避の論法だけが人を動かす。国家としての顔を持たない国にあって、国防の盾とは笑止。我らは亡国の盾。偽りの平和に侵された民に、真実を告げる者」

ってセリフはしびれた。
俳優がすごく豪華なんだけど役名が全然覚えられなかった 日本のおじさんって同じ顔しすぎ。覚えられないから集中しきれないまま…ってのもあるけど純粋につまらなかったんだと思う 何か戦闘シーンもださい。タニショーがノーバウンドで死んだとこ笑っちゃったし1回も集中して見れなかった