今回、企画上映されている《カール・テオドア・ドライヤー・セレクション Vol.2 》の中で、唯一、前回のVol.1 でも観たものを、鑑賞。
前回観た時、衝撃だったのは、聖女ジャンヌ・ダルクの悲劇の…
審問官とのやり取りを観ているうちは、私にとっては持ち帰れるものが少ない映画かもな…なんて思っていました。が、自分を縛るための縄を自分で拾うところや、民衆が騒ぎ出すあたりでふと思いました。これは内村鑑…
>>続きを読む映画は改めて白黒スタンダードであるとしみじみ感じた。
顔のアップショットの連続。人の顔が表情が眼が何よりもものを語るというのがよく分かる。さらに肌の色といった要素を無くし、白と黒、その間の灰色も含…
感想記録51
宗教及びキリスト教史と中世ヨーロッパ史に関しては不勉強で無知なため描かれているジャンヌ•ダルク処刑裁判の経緯や状況は正直なところよくわからない。異端審問とか処刑された理由を説明出来る…
裁かるゝジャンヌにおいて、ジャンヌは英雄ではなく村の少女だった。火あぶりにされることを恐れ、涙し、一度は自分の神を信じないと嘘もついた。ドライヤーは人間としての彼女を書いた。そこに真実があると思った…
>>続きを読む(c) 1928 Gaumont