何かの不在とここではないどこかを探す人たち。
ただ同じ時を刻んだ人たちを映し出すだけでこうも物語めいたものになるのか。
隙間を縫った寂寥感と冬の北海道がマッチしすぎてる。
ジムオルークの劇伴も素晴…
海炭ドッグの縮小とともに、寂れていく海炭市は、とてつもない閉塞感と、寒さと暗さがあった。
そんな海炭市で生きる人々たちを淡々と画いていた。でもそんな彼らの生活は、予想通り良いことは全然起きないのだ…
抒情詩と叙景詩。小学生の頃、その違いについて学んだことがある。
本作はまさに優れた叙景の作品だった。
舞台は架空の街、海炭市。カメラは主要産業である造船が衰退していく街の年の瀬を映し出す。
時代に…
うーん…暗い、寒い、しんどい日常、を描いた物語がいくつも出てきてこっちも目つきが暗くなってしまった。
でもラストに少し、ほんの少しだけ光が見えた気もしないでもなかった。
最後の話良かったな。あるある…
もう何年も前から見よう見ようと思ってたのになかなか自分のコンディションとタイミングが合わず今日に至った。形容し難い良さが詰まってて、すごく好きな作品の一つになった。函館三部作の中では一番好き。喪失と…
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