19世紀末のスウェーデンの大邸宅を舞台に、4人の女性の愛と孤独生と性を強烈な色彩で描く。
広々とした屋敷で暮らす上流階級の女性アグネスと召使のアンナ。アグネスの両親は既に他界しており、姉カーリン…
姉妹の死に際でも隠せない冷たさと無関心
回想で幼いアングネスが母親の頬に手をあてる場面、"心を開いて話し合った"カーリンとマリーア
愛情表現にみえる触れるという行為が、空虚で上滑りしているように思…
"叫びもささやきも かくして沈黙に帰した"
真紅の壁と絨毯に囲まれた部屋にいる、白いドレスの女性たち。
一面の真紅。ツインピークスか、シャイニングか、それらの原型として漂う不穏な空気感。
女性…
オープニングの、朝霧漂う庭の定点ショットのモンタージュからなるシークエンスはあたかもタルコフスキーの映画のようだ。しかし物語が動き出せば、そこには、タルコフスキー的な神秘主義の入る余地などほとんど…
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