カッコーの巣の上での作品情報・感想・評価・動画配信

カッコーの巣の上で1975年製作の映画)

One Flew Over the Cuckoo's Nest

上映日:1976年04月03日

製作国:

上映時間:129分

ジャンル:

4.0

あらすじ

「カッコーの巣の上で」に投稿された感想・評価

雁字搦めのカッコーの巣から自由になるには君ならどうするか?
巣の枯れ草を突き破って外に出るのもいいかもしれない
不快な巣を中から住みやすいものに変えるのも一案だ
死を選ぶことも時には自由を得るために最適な方法かもしれない
この映画を鑑賞して〝自由〟というものについて嫌ほど考えさせられた
作中で問われる思考の自由や文化の自由、性的な自由はどれも人間の根本的な尊厳を構成するものだ
人生の中で見なければいけない映画10本を勧めるとしたら真っ先にこの映画を選びたい、それほど記憶に残る映画であった
映画は私たちに許された、この現実から逃避する最高の方法だ
この映画を見て133分の夢とつかの間の自由を手に入れて欲しい
きりん

きりんの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

初めて観たのは高校生の時。その時は当時の背景、カッコーの巣、電気ショック療法、ロボトミーなんて知らずに観たけどなんか良いと漠然と心に残ってその後DVDを購入し何度も観ている作品。
レビュー400のキリん番に選びました✨

刑務所の強制労働を逃れるために狂人を装い精神病院へと移送されたマクマーフィ(ジャック・ニコルソン)が自由のない厳格な管理体制のもと運営されている病院と闘う話。

カッコーの巣(cuckoo’s nest)とは精神病院を表す蔑称。またカッコーは巣を作らず他の鳥の巣に卵を産み落としその鳥に育てさせる習性をもつ。すなわちマクマーフィは精神病院という巣に落とされた1羽のカッコーということになる。

病院を管理する看護婦長ラチェッドは冷徹な悪役として描かれているが当時の精神病棟におけるルールを全うしているだけであり決して悪人ではないのではないかと思った。マクマーフィを治療しようとする姿からもそれは垣間見れる。今Netflixでラチェッドの誕生秘話を描いた前日譚ドラマが公開中なのでチェックしたいところ。

自由を勝ち取ろうとする破天荒なマクマーフィの行動がどれも痛快で印象的。
刑務所の中では見ることができた野球の試合が病院では見ることができずついてないテレビの前で野球の解説をするシーンは皆がひとつになったようだったし、病院から脱走し船で釣りに出かけた際に皆を精神学会の博士と呼ぶシーンは妙に誇らしげで満更ではない顔が面白い。

バスケを通じて聾唖のインディアン・チーフの閉ざした心を開いていくのも感動する。


「でも努力はしたぜ チャレンジした」


病院から脱走を試みようとチャレンジしたときのマクマーフィの言葉
マクマーフィによって少しずつ人間の心を取り戻していく患者たち
人間の尊厳と自由とは何か
自由を目指した先に訪れたロボトミーという悲劇

マクマーフィの想いも一緒に巣から飛びたったもう1人のカッコーと言うべきインディアン・チーフの姿は希望を感じ感動的で忘れられないラストである。


🦒きりんメモ🦒
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドク役でお馴染みのクリストファー・ロイドは本作が映画デビュー作。
Joker

Jokerの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

病院で行われているのは治療という名の押し付けで、患者を治そうとしているよりか騒がないように制御しているだけだと感じた。患者と治療する側の関係ではなく、受刑者と看守のような関係で、患者を押さえつけることで優越感を感じているようにさえ感じた。

薬の投与で精神疾患は根本的には治らないし、会話セッションも看護師による一方的なもので病院として機能はほとんどしていなかったと思う。

そんな時に現れたのがマクマーフィー。
病院のルールに疑問を投げかけ、そして持ち前の明るく、面白い性格で他の患者たちと交流し、彼らを少しずつ変えていく。マクマーフィーから病院という乾き切った砂漠に水を与えているかのような印象を観てて感じた。
そしてそんなマクマーフィーを観てて1番強く感じたのが、“人”を動かすのは紛れもなく”人”であること。
薬でも、セラピーでもない。人に大きな影響を与え、人の行動を大きく変える力を持つのは人であること。
ずっと無口だったチーフが彼に口を開くシーンがまさにこのことを意味していたと思う。

マクマーフィーと接している患者は全員楽しそうで生き生きとしているように見えた。みんなを外に連れ出してボートに乗ったり、釣りをしたりと外の空気を吸い、外の景色を見て、した事のないことをしてみる。これが病院にいる患者たちに1番必要なことで病院で行われているどんな治療よりも効果的なものだったと思う。

そんな周りの患者に影響を与え、人として再び生き生きとさせたマクマーフィーがロボトミーによって病院に一方的に廃人にさせられるのが残念で仕方がなかった。

自分は小さな人間だと言い殻に籠もっていたチーフが力を振り絞って水飲み代を持ち上げて窓を破り外に出て行くエンディングは、まさにマクマーフィーの意思を受け継ぎ、自ら病院という管理体制の壁を、そして自分という殻を破った瞬間であり、悲しい物語ではあるものの最後に希望を感じさせてくれるものだった。

他の出演者ももちろんだが、ジャックニコルソンの演技があまりにも素晴らしかった。彼の演技なしにこの映画はこのレベルには達することができなかったと思う。改めて名優の名演技に脱帽した。
mitugu

mituguの感想・評価

4.5
複雑な気持ちにさせられる。
なんの変化もない日常にマクマーフィーが来ることで変化が起きていく。
急な変化は反感も買うし魅力的にも見える。
婦長は自由を奪ってる人なのかも疑問。

マクマーフィーの行動一つ一つが周りに影響を与えていった。

ロボトミー手術も電気ショック治療も胸糞悪い
人を人として扱っていない。
その人をいくら廃人にしても意思は死なない。

また見たい映画
kazuho

kazuhoの感想・評価

4.4
カッコーの巣(精神病棟)に托卵された卵が主人公マクマーフィーであり、擬態した彼は同じ巣の雛に自由と解放を与えようとする。対立項として、患者を厳しく縛り付け統制を図ろうとする冷酷なラチェッド看護婦(師)長の姿が描かれるが、鉄仮面の彼女から本当のところは読み取れず、一概に悪として括ることは難しい。本質的には同じ想い、同じ作用が、マクマーフィーとは異なったベクトルの向きで表出しているに過ぎないのかもしれない
一人一人の患者たちが非常にリアル。胸糞悪いことが多く起きて、とても非情だなと思ったけど、それ故になんだかとてもリアリティがある映画だった。マーフィーがみんなを変えていく様はとても良かったです。
あ

あの感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

バスケで喜ぶチーフが可愛かった。みんな可愛くて、パーティーの夜明けまではニコニコした気持ちでみた。見終わったら落ち込んだ。
見終わった後好きな人間に私が認知症になったらお世話してあげると言われたのでやったー?と思った。
前日は『ライフイズビューティフル』を観た。どちらも暗い状況の中に幸せの時間があって、それが終わる時が来て、でもだから進んでいけるみたいな感じだった。
マクマーフィーが来なかった病棟はトランプをしたりしてそれなりに楽しかったと思うしあの時ビリーが自殺する事もなかったけどマクマーフィーが来なければチーフが外へ出る事も無かったかもしれないし。
シャブ漬けみたいな幸せの時間が終わるのは怖いし辛いので、その幸せを元から知らなければ良かったと思う事もあるけど、安定、変化、楽しさ、辛さ、変化、とかって繰り返して進んで行くのだろうと思った。
丸

丸の感想・評価

4.0
何かが引っかかって純粋に面白いとは言い切れないんだけどなんなんだろう
ジャックニコルソンの演技最高。
あの表情。イカれっぷり。この人普段もイカれてるのかな。

ラストのシーンは考えさせられる
いろんな感情
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