スリング・ブレイドの作品情報・感想・評価

「スリング・ブレイド」に投稿された感想・評価

m

mの感想・評価

4.9
ラストも完全にわかるけど、最高。誰よりも誠実に生きるカール。肩組むとこ胸熱すぎる。
機械をばっちり直せる性格、アメフトではちゃんとパスをする。
ウサミ

ウサミの感想・評価

4.1
ビリーボブソーントンが脚本、監督、主演を務めた本作。
映画全体の空気感が心地よく、静かでありながらも、ふつふつと感情が動かされるのを感じることが出来た名画でした。

生まれながらに知的障害のあるカール。母親とその浮気相手の情事を目撃してしまった彼は、2人を「スリング・ブレイド」と呼ばれるナイフで殺害してしまう。
25年後、施設から出所した彼は、父親を亡くした少年フランクと出会い、心を通わせて行く。

親からの愛情を受けずに育ったカールは、25年の月日の中で読み書きを習い、聖書を読み、神の教えを学ぶ。
そして、出所してから、心優しい少年フランクやその母親リンダ、その他多くの人々の優しい温かさに触れ、すこしずつ自らの罪と向き合って行く。
しかし、そんな生活に陰を落とすのは、リンダの恋人ドイルの存在であった。

カールがいた病院の所長、カールを受け入れた修理工場の社長、リンダ親子、親子の友人ヴォーン…
多くの人々はカールを優しく受容し、彼の存在を認め、魅力を見出す。

そんな平穏な日々がものすごく温かくて見心地がよかった。無表情でスローテンポなカールも、とても魅力的なキャラクターでした。
しかし、先述したドイルという男の存在が、その平穏なストーリーに不穏感をもたらします。
夜中に酔っ払って大騒ぎし、挙句にはフランクとリンダに手を出す始末。それでもリンダ親子に寄生し、家を支配しようとします。
そんなドイルのことを、少年フランクは忌み嫌っており、あまつさえ殺してやりたい、と言うまでに…


己の罪と向き合い、豊かに生きる人々の魅力に触れた彼が見出す答えとは。
正義と悪を超えた先にあるものとは。

不穏感と共に観客に予見させる物語の結末。
重苦しく、切なく、答えのない問いでありながら、それをある種の爽やかさを持って描かれているのが印象的でした。

彼が本当に守ろうとしたものとは何か?
彼が本当に生かそうとしたものとは何か?
彼が背負う罪とは何か?

優しい罪びとの目に映る景色は、彼にしか分からないのかもしれません。しかしそれが、やけに美しく見えてなりませんでした。
東知空

東知空の感想・評価

4.1
2019.42作目。


あまりこういう言い方をしたくはないけど(批評家っぽいので)、良い作品だった。胸の内で燻るかのように沸々と泡のように立つ感情が、心地良さすら覚えさせるようで。

カールの表情、話し方、立ち居振る舞い。なんだか全てが切なく温かく、端的に言うと好きだ。というかこの作品に出てくる殆どの人に対してそう思えた。

殺人。人を殺すこと。未来を奪うこと。
聖書の言う通り、悪しき行為だ。許していいわけがない。
でも……それは肉体でなくても精神上の殺人を犯している人も、この世には存在するわけで。そういう人は本当に底意地が悪くて非人道的な人なのに、精神上の殺人を犯しながら明日も生きていく。そういう人も、未来を奪っている筈なのに。
わかっている、こういう問答は答えがない。そういう人も生きていく中で考えを改めるかもしれない。でもきっとそれは死者を生者にするくらい、難しいことで。

私達はこれから生きていく中で、少なからず殺人者と出会うんだろう。それはカールのように刑期を終えた法に裁かれた人間かもしれないし、人に対して横柄な態度で罵倒を浴びせてなお笑っていられる人間かもしれない。(きっと後者の方が多いだろう。)
生を司どれば、やろうと思えば、誰だって殺人なんてできてしまう。それをしないのは法の下の世界で生き、理性を求められる人間である証明だ。そして感情というコミュニケーションツールを持つのも人間だけな筈。

殺人行為は許されない。どう足掻いたってそれは勇気ある行動でも、賞賛されるべき行動でもない。
今作品はそれを物語っている。聖書なんていう分厚くて、数えきれない数の言葉より、ずっと。前述の文言にひとつ付け加えただけ。「これにおける殺人とは精神上の殺人も指す」とでも、ね。

「君は幸せになれる」。幸せになれる可能性のある未来が、君にはある。カールの言葉は端的で、それでいて広い世界で生きる子供にもわかる美しいものだった。これは何回でも観てしまうかもなぁ……。ありがとう。
あかね

あかねの感想・評価

4.0
心の中に残る映画ってこうゆうもの。
静かな中に重みがくる。
大切なものに対するあり方とは?
一呼吸、考えてみた。

心優しき殺人犯。
殺人ってあってはならないもので
どんな理由でも
当たり前なんだけども
この作品は、そんな考えさえ
覆してしまう。

終始穏やかで優しい流れ。
流れはよめても優秀。
それだけに最後!はっとなった。

この方の演技まさに怪演。

完全に90年代、80年代の虜になった!
kurakuma

kurakumaの感想・評価

4.0
ビリー・ボブ・ソーントンと出会った記念すべき一作。

1度観ただけなのに、いつまでたっても忘れられない名作。

変な邦題がつけられてなくて本当によかった。
『二十日鼠と人間』を友人に勧め、その友人から勧められた映画。
感動したのは覚えているが、中身はあんまり記憶にない…。
ILC

ILCの感想・評価

3.0
普通に良かったけどオチが早い段階で読めてしまうし、キャラ設定も狙いすぎかな。
なんとなく視聴~(  ̄▽ ̄)

優しい人達に囲まれたいわぁ~😃
先が気になる映画でした😅
yukko

yukkoの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

静かな感動。

主人公はすこぶるピュア。
自分を犠牲にして母子を守ったけど、犠牲になったとも思ってはいないんだろうね。
他に解決方法はあったかもしれないけど、策を練る前に母子に何かあってからじゃ遅いからね。
優しくされて、すごく嬉しかったんだろうな。

息子は無邪気な確信犯だと思う。悪者を殺したい、父親が生きてたら殺してくれるって散々煽ってたもん。結果邪魔者はいなくなった。主人公に感謝してるかな。自分のせいだって後悔してるかな。トラウマだろうね。ヤバイ方向にそれなきゃいいけど。

色々考えちゃうけど、良い映画だった。
けふ

けふの感想・評価

3.6
みんな弱くて、でもすごく優しい人たちだった。カールもそんな皆にすごく優しくて、強くもあったのにその強さがああいう形でしか向けられないのが、展開的にわかっていたけど悲しい結末だったな。私は宗教観に対して無知だけどそういう面からもいろいろ見えるものがありそうな作品だった。
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