監督が変わり、前2作に比べ大味なハリウッドアクション映画に。能力者から能力を奪う薬物を治療と称するアメリカ。反発するマグニートーとの戦争。ダークフェニックス覚醒も。死者多数。大雑把で展開が早い。
恐怖を理由に相手を排除して良いか?ミュータントの絶滅を狙う第三陣営が台頭。X-MENとマグニートーの一時共闘が熱い。VFXやアクションは前作より格段に進歩。一方、目まぐるしい展開に対して登場人物が多く>>続きを読む
可愛いタッチで描かれるシビアな復讐の連鎖とミステリー。ちいかわ世界特有のシュールさと勢い。逃亡、救出、作戦、対決と予想以上の冒険活劇。真実に触れても、当事者の事情を考慮して踏み込まない大人の姿勢。
結婚式直前に恋人の昔の秘密を知り、以前と同じ接し方が出来なくなる。情報一つでドラマが生成。人は恐れ、関係さえも壊れる。絶妙にリアルでギスギスな結婚式の波乱に緊迫し、時に爆笑。終わり方は人に対して優しい>>続きを読む
トランスジェンダーの娼婦が恋人の浮気相手を探しクリスマスのロスを爆走。構図と芝居が作れればiPhone撮影は理に適う。浮気相手を連れ回す展開やドーナツ屋の集合は楽しめた。倒錯と裏切りの果て隣に残る優し>>続きを読む
シングルマザーの貧困家庭。性的サービス業の姉。利き手を悪魔の手とされた5歳の妹は万引きに走る。狡い祖母。咄嗟の悪事は誰かを救う。妹に優しく責任をとらせる姉。善悪の反転が最後まで面白い。生活は続いていく>>続きを読む
望まずに力を得たミュータントたち。迫害される彼らは、人類との協調・支配で陣営を分け対立。孤高なのに優しいウルヴァリン。触れると相手を傷つける能力者たち。今見るとVFXがチープで展開も駆け足だが人気は頷>>続きを読む
夏休み家族SFスリラー。80年代平穏なアメリカ郊外が人間のルールが適用されない恐竜世界と接続。一辺倒と思いきや終盤にSFらしいギミックでシュールさも。崩れそうな夫妻の再接続。犬の存在感。アンハサウェイ>>続きを読む
戦争、結婚生活、別の惑星。過去現在未来を突然往復する。まるで一つのモンタージュ。戦争捕虜だった男はドレスデン爆撃の記憶に囚われる。空虚な死の連続。「良い時だけを見つめればいい」幸福な終焉。本当に幸福な>>続きを読む
砂漠に飛行機が墜落。部品を組み替えて別の飛行機を作り、脱出を試みる。苛立ちの中、水は減り、死者が次々と。少し高慢な技師と機長の対立。クライマックスのプロペラ回転にドキドキ。責任と協働の脱出サバイバル。
港の組合を牛耳る権力者ジョニー。暴力での統治。裏切り者は許さない。無自覚に殺人に関与したテリーは被害者の妹イディに惹かれ、組織と対峙。「傷はついたが闘いはこれからだ」立ち上がり、仕事に戻る。胸に沁みた>>続きを読む
戦乱の世、儲けと出世に走る男たち。犠牲になる女たち。霧に包まれた湖の向こうは欲望の世界。武功や美女。美しい誘惑に駆られて人は大切な物を喪う。豊かさの代償。寓話的で儚い、幽玄の世界。
女詐欺師2人の騙し対決。スマートなアンハサウェイと泥臭いレベルウィルソンの大袈裟なコント。コンゲームらしいオチも。リアリティより力技で進めるタイプ。滑った場面も多いし感動も無いが、ジャンルとしては有り>>続きを読む
90年代の就職氷河期に生きる若者たち。理想と現実が噛み合わない。空回りを続ける映像作家志望のウィノナ・ライダーが可愛い。入口に比べて帰結が弱い気もするが、そこも含めて時代の空気がポップに包まれている。
「意味付けなんてやめちまえ」名の通り、リズミカルで身体的なショー。楽曲毎の演出、照明、編集のテンポが全く見飽きさせない。ステージに人が徐々に増えていき、孤独から祝祭へ。トーキングヘッズ格好良い。
薬物依存施設から姉の結婚式の為、帰郷したキム。周囲は緊張。心配な父。苛立つ姉。弟の死という癒えない傷を抱える家族。ドキュメント的に姉の幸福な結婚が悠々と進む。キムは罪悪感と衝動を抱いて参加し次に進む。
自らの家族を題材に作品を作ろうとしていた26歳の映画監督が業界の不条理に直面。再起をかけ、家族を集めてカメラを回すと予想外の事実が…。テーマへの熱が先行し過ぎてストロークが短い印象。帰結に対し消化不良>>続きを読む
緊張すると睡魔に襲われる男娼マイクが母親を探す。まどろみの中を漂うように。儚さのある芝居。アイダホの道は現実と郷愁と幻想が交錯する。相棒スコットとの別れは理解と共存の違いを感じ切ない。余韻残るラストの>>続きを読む
「変って何?俺たち皆、変だろ」土曜日、訳アリな5人の生徒の補習。課題は「自分とは何か」の作文。期待、階級、性愛、承認欲。互いの孤独を見つめた時、変化が生じる。青春映画の金字塔。気持ち良い読後感。
結婚5年目のマーゴは夫ルーとの平穏と青年ダニエルとの高揚の狭間で揺れる。夫との幸せと、青年へのときめき。ミシェルウィリアムズは危うくて魅力的。「人生はどこか物足りなくて当然なの」終盤の台詞にハッとする>>続きを読む
総力戦研究所に集められた若者たちは模擬内閣を結成して日米戦の行方を想定する。サスペンスフルな議論。見えてくる敗戦。勇気ある進言。選択の責任。分かっていても止められない組織。エンドロールの玉音放送は重く>>続きを読む
ただの珍妙な時代劇ではない。漂流外国人を巡る政治劇から終盤一転。ジャズの音が城中に伝播。鼓、笛、琴、そろばん。全てを使うセッションは祝祭的なトランスに突入。戦争を完全無視。ただ楽しいがそこに!イェーイ>>続きを読む
主婦、突然南極へ向かう。近所とトラブル続きの拗らせた主婦は、かつて将来を期待された天才建築家。逃避しながらアイデンティティを模索する再生劇で切実で温かい不思議なコメディ。主題歌「time after >>続きを読む
ピザ屋のボニは妊娠した15歳の妹ネネットと再会。疎遠だった兄妹の生活は感傷的でないが人恋しさがある。パン屋の人妻に欲情する兄。ピザ生地やシュークリームが官能的。歪さと美しさと生の感触が同居した不思議な>>続きを読む
青春から大人に。恋人・親友・家族を失い、疲弊したピーター。変容する能力の制御に必要なのは抑圧ではなく、大いなる責任。親愛なる隣人として傷ついた人を抱きしめる勇気。喪失からの超越。これぞヒーロー映画。
利便性と効率に統治されたコンビニ。システム外の異常を認識しない場所で静かに人々が壊れていく。シュールで滑稽で悍ましい。空虚で低温の営みを違和感無く繰り返す主人公、そこに自分の姿を投影することが恐ろしい>>続きを読む
家族ぐるみで親密な二人の主婦、セリーヌとアリス。セリーヌの息⼦の事故で状況は⼀変。喪失感と罪悪感が猜疑心を膨らませる。ヒッチコックを思わせる古典的サスペンス。自分の空洞を他者で埋めようとして生ずる悲劇>>続きを読む
海辺の一日。それは夫が消えた日か、青春時代か、夫婦の思い出か。重層的な記憶とミステリー。幾度も問われる愛と幸せ。「心からこの世界ともう一度知り合いたい」人生の困難を自らの選択と引き受けた瞬間に目が潤む>>続きを読む
恐れ慄き、時に笑い、時に茫然。人間の執着心の恐怖を描くネオロマンティックホラー。凄いドライブ感。欲望が裏目に出て厄災と化す寓話的展開。予想のつかない挙動のヒロイン。スリルの中で愛と執着の違いを考える。
人質と自分の首をワイヤーとショットガンで固定し籠城。実話。最大の目的は自分を追い詰めたローン会社の謝罪。加害と被害。冷静さと狂気。善と悪。様々が錯綜した感情のカオス。追い詰められた人間の怒りと血走る眼>>続きを読む
アルカトラズ刑務所は脱獄不可能。海に囲まれ、点呼は毎日12回。権力により統治された監獄は時に人の尊厳を奪う。イーストウッド演じるモリスが超クール。計画、地道な用意、冷静な実行。抑制された雰囲気が格好良>>続きを読む
癌を宣告される妻とその夫。二人の出会いや出産の過去とシェフとしての現在の挑戦の時系列が入り交じり進む。死と対照的な人生の煌めき。笑いも泣きもあり、地味ながら余韻が残る。フローレンスピューの熱演。
人類初の有人火星探査ロケットの打ち上げ直前、3人の宇宙飛行士が突然降ろされる。夢や結束を語る、国家権力による捏造。不都合な真実の隠蔽。荒唐無稽ながらジャンルレスな陰謀活劇に楽しめた。飛行チェイスに興奮>>続きを読む
リンクレイターの時代を越えるラブレター。「勝手にしやがれ」制作。即興演出とゲリラ撮影の連続に困惑するスタッフ。奇人扱いにも臆さず、淡々と進める若きゴダール。偶発性と自発性を信じて生まれた名作の裏側。
何にも縛られない男と自分が何者か分からない女。相次ぐジャンプカット。「間」が無いミシェルの世界。その中で即興的なベッドでの会話が印象的。悲しみか、虚無か。女は愛を試す。小難しいがお洒落なゴダールの美学>>続きを読む
複数の証言から真実を探るホラー且つミステリーで面白い。蝉怖い。怪異自体より怪異を利用する人間のエゴと飲まれる愚かさ。口にすることで関係は歪み、呪いの呼び水になる。解釈の余地とタイトル回収。言葉は丁重に>>続きを読む