親を亡くした9歳の少女アディと詐欺師モーゼのバディロードムービー。大人びた子供に主導権があるのが面白く、悪いことしてるのに微笑ましい。互いを必要とする孤独な二人。「200ドルの貸しね」ずっとお洒落可愛>>続きを読む
結婚においての愛と物質的価値。恋愛を商品化するマッチメイカーの奮闘と葛藤。彼女自身の恋愛。貧乏な役者、資産家との三角関係。プロットはやや古典的で終盤はスイート過ぎる気もした。衣装が可愛く、引き画が綺麗>>続きを読む
「悪は存在しない」題名に惹かれた。水が綺麗な町での素朴な暮らしにグランピング施設の計画。都会から投げ捨てられるストレス。水は上から下に流れる。半矢の鹿とバランスの静かな崩壊にただ悲しい。木々を仰ぎ見る>>続きを読む
思春期に両親を亡くした姉弟のその後。音信不通の弟の帰郷。しっかり者だが依存的な姉と衝動的だが優しい弟。二人の生き方の違いと分かり合えなさがユニーク且つ現実的に描かれる。弟と甥の交流が一貫して優しい。
孤独に宇宙を飛ぶキャロル。憧れるカマラ。キャロルから約束が果たされなかったモニカ。3人の遭遇と会話、入れ替わり戦闘は面白いはずなのにギミックや小ネタの軽快さが先行した印象。背景と変化を丁寧に見たかった>>続きを読む
善良な羊飼いが殺され、彼の羊たちが事件解決に乗り出す。相続を巡る、意外に本格ミステリー。間抜けな巡査を誘導し、羊たちは手段・動機・機会を探る。そして、忘却よりも群れの為に真実を優先する。伏線回収も熱い>>続きを読む
本編ではあれだけ一線を越えることに躊躇した二人が、別設定では瞬く間に接吻する。時代が違えば、匿名性の高い都市だったら、コンビニで出会っていたら、こうなっていたんだろうか。相変わらずの色気あるムード。
「女は顔を伏せ、男に近付く機会を与えるが、男には勇気がなく女は去る」結末を知るが故に冒頭から切ない。嫉妬の緑と情欲の赤。見事な色彩設計。甘美と言うには苦しい大人の恋愛。男は秘密を埋めて生きていく。
とにかくスターウォーズ独特の宇宙情緒を映画館で体感出来て至福。ブラスター音一つでテンション上がる。賞金稼ぎマンドーはクールな人情派。グローグーは健気で可愛い。良い意味で来て欲しいお約束展開の連続に大興>>続きを読む
地獄からの脱出劇。生贄にされそうな復讐女VS悪魔崇拝集団。時々姉妹愛。B級スプラッタホラーもここまで突き抜けると笑えて面白い。これ見よがしなパンとズーム。仰々しい音楽と効果音。グロくてシュールでコント>>続きを読む
忠誠と裏切りの果て。連帯の名の元に、時に暴力も厭わず共同体を盛り上げるジミーホッファとフランクシーランの友情と顛末。後半は片時も目を離せない。閉じ切らない扉の奥にいる、孤独な男。あまりにも哀愁がある。
マフィアに潜ったネズミと警察に潜ったネズミ、互いに探り合う。名作香港映画のリメイクだが、同じプロットでも全然印象が違う。凄く俗っぽい。ニコルソン演じるコステロの存在感。見栄と不安と暴力のスコセッシの世>>続きを読む
とても先見的な題材。ゲーム好き高校生のハッキングを契機に軍のAIが暴走。核戦争寸前になるという飛躍が面白い。「唯一勝つ方法は戦わないこと」クライマックスのゲームシーンはスリリングかつ納得。
自分の人生を狂わせた男を偶然見つけ、拘束する。だが人違いか、あるいは本物か。復讐は正当化されるのか。復讐出来なければ怒りはどこへ行くのか。イランの傷みを秘めた、復讐と葛藤のスリラー。長回しが印象的。
絶滅種の動物を饗す百貨店で働く新人コンシェルジュの奮闘。欲望の反対側にあるお客さんの贈り物への想いを探して走り回る秋乃の姿はチャーミング。70分ながらお仕事モノとしてテンポ良い構成で背景設定も奥深い。
キースジャレットの伝説的ピアノコンサートを手掛けたプロモーターは18歳の高校生。当日のトラブル対応。説得、責任、胆力。壊れかけた場を成立させたことで起きる奇跡。向こう見ずで走り回る主人公ヴェラに元気出>>続きを読む
「モンスターとして生きるか、善人として死ぬか」精神を病んだ者を収容したシャッターアイランド。不穏な空気、違和感と謎の連続。やがて辿り着く島と主人公の正体。人間は自分が見たい真実を探してしまう。切ない。
出版不況で予算削減の一流ファッション誌の現場。キュートなアンディは相変わらず。脚本はやや予定調和か。綺麗な衣装と浮かれたランウェイ、突然のレディガガはやはり豪華。エコノミー席に困惑するミランダに笑う。
富を手にしたオセージ族に起こる不幸。権力による加害。愛しながら裏切るディカプリオ。父性的に支配を正当化するデニーロ。露骨な悪は止まらない。長尺だが複雑なテーマは全く退屈させない演出で包まれ凄まじい。
「私の中には無数の人が存在する」突如始まる世界の終焉、そして謎の感謝広告。詩的で難解なミステリー作品。死の予感のある鍵のかかった部屋、生の喜びに満ちたダンス。壮大な宇宙カレンダー。奇妙だが素敵な話。
妻の目線で描かれる「ハムレット」の誕生。息子の喪失が創作と繋がり、ラストの舞台での救いは川の流れのようで美しい。「生きるべきか」の台詞の登場は鳥肌。アグネスの自然交感描写に少し乗れず残念。
かつて栄えたイギリス北東部の村に中東からの難民が移住する。受け容れるパブの店主と差別感情を持つ一部の常連。昔のストライキと移民が対比で重なり、共同体での他者との連帯を考える。ケン・ローチの静かな祈り。
少女がトー横の放火に至るまで。性被害・薬物・児童虐待、生々しい社会の闇が先鋭的に描かれる。取材と撮影地から漂うリアリティが凄い。共同体からあぶれた人たちの共同体。そこは救済の場か、搾取構造か。🔥
「狂気のるつぼ、欲望の祭典」とはまさに。金、ドラッグ、セックス。ひたすらドーパミン中毒の演技は緊張感と笑いに溢れて全く退屈しない。人間の欲をここまで突き抜けた演出で包んだスコセッシとディカプリオに脱帽>>続きを読む
恋愛依存症に陥った同性愛者の中年。その浮き沈みは喜劇的で悲劇的。情熱的で退廃的。美しさと醜さが同居する。愛することと所有したいことは違う。気づいた時には遅かったり。フランソワオゾンに考えさせられた85>>続きを読む
人生の中で遊んだゲーム体験と映画が繋がるという不思議なカタルシス。やや力技のストーリーではあるが、任天堂ファンとしては「ここでこれがくるか」という驚きと夢のコラボレーションで一杯!楽しかった。
制限される音楽やデモ、校庭に直立するスポーツカー、学校に導入されるセキュリティシステム。近未来で絶妙なディストピア。成熟による仲良しな二人の友情の結末。政治と青春。台湾映画みたいに1枚画が綺麗だった。
1970年代、海女たちは海底の密輸品を回収する仕事を始める。ある時に税関の摘発が。2年後、金を巡るコンゲームが開幕。海女、税関、ヤクザ。そして、鮫。時にウニ。面白要素が満載だが、アクションは間延びした>>続きを読む
ノーラ・エフロン的NYロマンティックコメディ。お洒落でケイト・ベッキンセイルがとてもキュート。掴みが良い。「人生は無意味な事故や偶然の連続ではなく不思議な力による出来事のつながりなのだ」なるほど。
癖強いが面白い!同姓同名の富豪に間違えられ、命の危険もあるサスペンスに巻き込まれる。⋯なのに、デュードはマイペース。大事なのはボウリングと敷物。The Dude abides。ボウリング場で喋り続ける>>続きを読む
フェリシティジョーンズは伝奇映画で自立した良妻演じたら随一。男だらけの法科院時代から歴史動かす法廷。自然法則を盾にした伝統という言葉に社会変革の先例という言葉で挑む。原題「On the Basis o>>続きを読む
前科者のジョンドゥと脳性麻痺のコンジュ。ジョンドゥの粗暴な態度は時に許されないけど、欠けた彼だからコンジュを理解出来た訳で。簡単に決めつける社会、二人の素朴な交流と応答はまさに時代のオアシスだった。
ティチャラの喪失から始まる本作。全編に渡って高揚感に満ちていた前作と比べ、重く湿っぽい。資源を巡る戦争と国防。不在のヒーローと継承。前半にテンポの悪さはあったが終盤の決戦前後は高揚感を取り戻した感じが>>続きを読む
不安障害のボーの視点での無秩序な世界。奇天烈な帰郷劇。考察の余地があり過ぎるが、アリ・アスターのインテリぶりは伝わった。母親との共依存。分離不安から自我や欲望を持つことに罪悪感と恐怖。どうすりゃいいん>>続きを読む
1984年の東ドイツ。反体制の劇作家と恋人の女優を監視する国家保安員の大尉。盗聴による距離感や介入が構造として面白い。国に従順な大尉が次第に自らの倫理に従う。「私の為の本なので」人生のご褒美に読後感が>>続きを読む
「前回と同じことをしてれば皆満足だ」とメタ発言が連呼されるバディ刑事コメディ続編。前作程、構造反転や関係の変化を感じなかったが、お馴染みの登場人物たちとEDまで遊び心が楽しかった。大学時代を思い出せた>>続きを読む