メルさんの映画レビュー・感想・評価

メル

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イル・ポスティーノ 4K デジタル・リマスター版(1994年製作の映画)

4.0

観終わった後にナポリの小島の風景や、主人公のラストの姿がいつまでも残る作品だった。

原作はチリの作家アントニオ・スカルメタの小説で、詩人のパブロ・ネルーダ(ノーベル賞作家)がイタリアの小さな島に亡命
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裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

3.9

ジョン・ル・カレ原作の静かなスパイ作品。
イギリスの諜報機関MI6の幹部の中に長い間潜り込んでいたソ連の二重スパイは誰だ!という話。

これは1963年に実際にあった「キム・フィルビー事件」が元となっ
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宇宙人ポール(2011年製作の映画)

3.8

久しぶりに観直してみたけど、やっぱり面白い。

ドタバタ感は拭えないし、予定調和の結末なんだけど、イギリス人のオタク2人が念願のアメリカ旅行でコミコンに参加したり、UFOスポットを巡るというだけで楽し
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木挽町のあだ討ち(2026年製作の映画)

4.2

とっても面白かった!

前情報を全く入れずに観たので、あの女形が高橋和也だとエンドロールで知った時は驚いた😅
お初の山口馬木也は声も表情も時代劇にぴったりで、彼がいるだけでその場がとてもリアルになった
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軽蔑(1963年製作の映画)

3.8

フリッツ・ラングが本人役で登場してるのが1番の魅力でした。

カプリ島の美しい景色、ブリジット・バルドーの美しい裸体、イタリア国立撮影所チネチッタでのロケなど全てが見どころ。

それらを背景にアメリカ
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リマスター: ロバート・ジョンソン(2019年製作の映画)

3.8

生涯で2枚の写真と29曲の作品(録音)しか残さず、27歳で亡くなったのにその後のミュージシャン達に多大な影響を与えたブルースのソングライターでギタリストのロバート・ジョンソンのドキュメンタリー。

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父さんに電話して(2024年製作の映画)

3.8

買い物をしてる男性がスマホで食材の選び方、料理の仕方、仕事の話、別れた彼女の話、などなど細かく語ってる相手が誰なのか分かる後半が衝撃😅

確かに理想的な友人ではあるけど、色々と相談はしてもそこまでは語
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冬のライオン(1968年製作の映画)

3.8

12世紀の英国、ヘンリー2世が家族を集めてクリスマスを祝う。
しかし、そこには権力と土地の所有権を手に入れたい欲望が渦巻いていて...。

ヘンリー2世はイングランド王でありながら父親がフランス貴族で
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彼女のいない部屋(2021年製作の映画)

3.8

マチュー・アマルリック監督作。

夫と2人の子どもを残して早朝に家を出るクラリス(ヴィッキー・クリープス)。

途切れ途切れのストーリーは全てクラリスの目線で描かれていることに気付く頃、それは現実なの
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ターナー、光に愛を求めて(2014年製作の映画)

3.9

19世紀のイギリスで活躍した画家ウイリアム・ターナーの後半生を描いた作品。

彼はフランスの印象派よりも30年も早く光や空気をキャンバスに表現した人で、幼い頃から抜群に絵が上手だった。

20代のうち
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チャイコフスキーの妻(2022年製作の映画)

3.8

19世紀のロシア、後に世界から天才作曲家と賞賛されるチャイコフスキーは貴族の娘アントニーナと結婚した。

今ではチャイコフスキーが同性愛者だったというのは広く言われてる事だけど、当時のロシアでは絶対タ
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オークション 〜盗まれたエゴン・シーレ(2023年製作の映画)

3.8

実話にヒントを得て作られた物語。
ナチス・ドイツが略奪し長い間行方不明だったエゴン・シーレの「ひまわり」が、フランス東部の母と息子で質素に暮らす家から発見された。

オークションハウスで働く競売人の男
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おもちゃの国(2007年製作の映画)

3.8

ショートムービーならではの潔さと簡潔さが活きている。

特別な力を持たない一般市民でも、勇気を奮い起こせば大きな何かができるというメッセージか。

つましい母子家庭とピアノ、音楽、両親の愛情に包まれた
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モディリアーニ!(2024年製作の映画)

3.2

1916年、第一次世界大戦真っ只中のパリ。
後にサザビーズで当時の最高高値の172億円で取り引きされる、画家アメディオ・モディリアーニの3日間を描いている。

監督がジョニー・デップというのがひとつの
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最後の切り札(1942年製作の映画)

3.6

ジャック・ベッケル監督の初の長編作品で、日本では未公開だったらしい。

警察学校の成績優秀な生徒2人、どちらが首席になるかを実際の事件を担当して決める事に。見事に犯人逮捕をした方が首席で卒業するという
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悪魔の往く町(1947年製作の映画)

3.8

田舎町の見世物小屋でインチキ読心術を習得したカップルは、その後独立してホテルのショウに出演し上流階級のお客を相手に人気を博していくが...。

ギレルモ・デル・トロのリメイク版は未見だけど、モノクロ映
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密室の女 奪われた情事/ヒドゥン・フェイス(2011年製作の映画)

3.9

ラストまで中々エグい。
ストーリーはサクサクと進み、中盤で全容が見えてきてからも最後まで面白い(?)

美形で有望な指揮者の男が全く悪くないとは言わないけど、このケースに限っては登場する女がどちらも軽
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ブライアン・エプスタイン 世界最高のバンドを育てた男(2024年製作の映画)

3.8

世界のビートルズを作り上げた男、ブライアン・エプスタインの半生を事実に基いて描いた作品。

原題のMidas Man はギリシャ神話のミダス王の事だろう。
その手に触れるものは何でもゴールドに変えた男
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暗い鏡(1946年製作の映画)

3.9

ある男が刺殺体で発見され、目撃情報により一緒にいた女が捜査線上に挙がるも彼女には完全なアリバイがあった。

前情報を入れずに観ると中々面白かった。

これは1946年の作品で精神科医や嘘発見器が登場す
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ナイブズ・アウト:ウェイク・アップ・デッドマン(2025年製作の映画)

3.7

シリーズ3作目で、前2作同様に豪華キャストで皆さん演技派揃い。

元ボクサーで、問題の多い若き司祭(ジョシュ・オコナー)が派遣された田舎の教会が舞台となる。

ブラン(ダニエル・クレイグ)が登場するま
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おんどりの鳴く前に(2022年製作の映画)

3.9

自分の良心に背いて生きるのは苦しい。

ルーマニアの田舎町、村人全員が知り合いでお互いの弱味も握り合っている関係の中、ある殺人事件が炙り出すものとは…。

細かい説明がないまま話は進み、主人公の中年警
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プラハの春 不屈のラジオ報道(2024年製作の映画)

4.0

1968年、当時のチェコスロバキアで起こった民主化運動(プラハの春)に対して、ソ連軍が主導しワルシャワ機構軍が軍事介入してきたチェコ事件。

当時の最大情報機関のラジオ局にも攻め込まれ、政府からはフェ
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都会のアリス(1973年製作の映画)

3.8

ヴィム・ヴェンダース初期の作品。
時を経て現代に観直してみると、敢えてモノクロ作品にした効果はそれなりにあると思う。

主人公のドイツ人男性の仕事での行き詰まりは、本人の人生での行き詰まりそのもので前
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落下の王国 4Kデジタルリマスター(2006年製作の映画)

4.3

沢山の世界遺産を背景に、素晴らしく贅沢な映像で語られる物語(お伽話)。

怪我をしたスタントマンの青年と、オレンジの収穫作業中に木から落ちて骨折した5歳の少女。

青年の語る物語を感性豊かな少女が脳内
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モンテ・クリスト伯(2024年製作の映画)

4.2

「復讐では無く正義!」この台詞は刺さる。

ハラハラ、ドキドキの3時間で大満足。
学校の図書室にあった「巌窟王」はフランス文学の金字塔と言われている「モンテ・クリスト伯」で、今回新たに映像化された。
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歌え! ジャニス★ジョプリンのように(2003年製作の映画)

3.6

Filmarksをやっていると、昔映画館で観たのにすっかり忘れてる作品に出会って嬉しくなることがある😃

これはその中のひとつで、ジャニス・ジョップリンの名前に惹かれて観たけど、俳優や監督の名前は全く
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ベルナデット 最強のファーストレディ(2023年製作の映画)

3.8

フランスのシラク大統領婦人、ベルナデット・シラクをカトリーヌ・ドヌーヴが演じる。

夫の成功のためにあれこれ手を尽くすも、家族はじめ周囲から疎まれる存在の彼女だったが、アドバイザーとして雇われたニケ(
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白と黒(1963年製作の映画)

3.9

冒頭から人妻が不倫関係にあった若い男に殺害される。
しかしその直後に、その家から宝石を盗んだ前科者が犯人として逮捕された。

犯人は「宝石は盗んだが殺人はしていない」と強く主張する。
その犯人の弁護に
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シャロウ・グレイブ(1994年製作の映画)

3.5

ダニー・ボイル監督作でユアン・マクレガーが出ているだけで、どうしても所々でこの後に公開された「トレイン・スポッティング」が頭をよぎる。

ルームシェアで仲良く暮らしていた男女3人が4人目の同居人を招い
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ミシェル・ルグラン 世界を変えた映画音楽家(2024年製作の映画)

4.5

素晴らしいドキュメンタリーだった。

ミシェル・ルグランといえば数多くの映画音楽の作曲者としてしか認識してなかったが、予習のつもりで前日にSpotifyで聴こうとしたら何とジャズのトリオを組んでスタン
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第10客室の女(2025年製作の映画)

3.3

女性ジャーナリストでも真実を伝えるためには人並外れた身体能力が無いとダメだということ。笑

豪華ヨットというある種密室の中で起こった異変。
外は冷たいノルウェーの海が広がり、デッキに吹き付ける風も冷た
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アーサーズ・ウイスキー(2024年製作の映画)

3.6

先月に観たまま放置していたけど、突然のダイアン・キートンの訃報に触れて。

昨年発表されたこの中のダイアン・キートンは相変わらずの帽子、パンツルック、ロングコートに太いベルトと、定番のダイアン・キート
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元大統領危機一発/プレジデント・クライシス(1996年製作の映画)

3.8

懐かしくも面白いアメリカンコメディだった。
犬猿の仲の元大統領2人が無実の罪で命まで狙われて、何とかホワイトハウスまで無一文で辿り着けるか...という話。

共和党の元大統領はジャック・レモン、民主党
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レッド・ツェッペリン:ビカミング(2025年製作の映画)

4.2

音楽映画はやっぱり劇場で観たい😃

ロバート・プラントのあの声と、ジミー・ペイジの神がかった当時の演奏を劇場で聴けただけで👍

満席状態の客席は7割以上が前期高齢者と思しきおじ様方で占められていました
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墓泥棒と失われた女神(2023年製作の映画)

3.7

笑える場面は殆ど無くコメディの分類ではないと思う。笑

原題のLa chimera は幻想(キメラ)という意味らしい。

失踪した恋人、あの世との繋がり、古代の墓を発見できる特殊能力、闇のアート市場
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ノベンバー(2017年製作の映画)

3.5

蘇る死者、魔女、悪魔との約束、中世風の世界が広がり、貧困、寒村、泥臭さのオンパレード。

それに対比するように、お伽話風に作り込まれた画面は美しい。
白黒作品ならではの美しさが光る。

この監督の「エ
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