Renさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

4.0

以前Instagramには感想を書いていたけど、『四畳半タイムマシンブルース』のために再見した。気になる箇所はあるけど、それを『ドラえもん』的な(『ドラえもんだらけ』『ガラパ星から来た男』など)タイム>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.0

離婚映画として『クレイマー、クレイマー』以来の傑作、というような評もあるようだけど、個人的には舞台が現代である点と離婚における衝突を妻・夫の双方から照射している点でこちらのほうが好みかもしれない。もち>>続きを読む

クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

3.5

105分の決して長くない上映時間の中に、仕事と育児の両立、父親/母親の性差とステレオタイプ、離婚調停並びに「家族とは?」が難解にならず詰め込まれていて非常に分かりやすかった。40年以上前のアメリカの話>>続きを読む

アバター:ジェームズ・キャメロン3Dリマスター(2022年製作の映画)

5.0

『アバター』自体を初鑑賞。観るなら劇場で、と思っていたので、再上映を待ってこのタイミングで観た。お話云々ではなくアトラクションとして楽しめたらいいな〜と思って行ったら、最高の傑作に出会ってしまった感動>>続きを読む

バッドガイズ(2022年製作の映画)

4.0

2022年最高のポップコーンムービー!めっちゃ楽しかった!『マダガスカル』『森のリトル・ギャング』『カンフー・パンダ』を経て、ドリームワークスのケレン味たっぷりアニマルエンタメが完全にネクストステージ>>続きを読む

ランゴ(2011年製作の映画)

3.0

ハードルを上げて観るようなものでもないけど、一定の面白さは保証された佳作だった。リアルで気持ち悪めなキャラクターデザインさえ容認できればおそらく大丈夫。

爬虫類の鱗のゴツゴツした感じや両生類の粘膜の
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アナスタシア(1997年製作の映画)

3.5

【アナスタシア伝説】最後のロシア皇帝・ニコライ2世の第四皇女・アナスタシアは臨時政府によって家族と共に監禁され、17歳で銃殺された。しかし、皇帝一家の埋葬場所が不明であるという事実と政府のプロパガンダ>>続きを読む

アテナ(2022年製作の映画)

3.5

映像の圧力と長回し、2つのストロングポイントで捩じ伏せた作品。100分以内で纏めてくれたのも偉い。思想的というよりかはルックにこだわって作られた映画、という気がどうしてもしてしまうけど、観て損は無いと>>続きを読む

(2022年製作の映画)

3.0

松居大悟監督は『ちょっと思い出しただけ』でネクストステージへ進んだと確信し、その次の一手としてはまあまあ納得の作風だった。特にダメな点や好きではなかった点こそ無かったが、若干の食い足りなさも....。>>続きを読む

LOVE LIFE(2022年製作の映画)

4.0

深田晃司作品を初鑑賞。かなりプレゼンが難しい映画だけど、それ故の傑作。こういう、ファスト映画やあらすじ紹介では絶対に理解できないだろう映画に出会うために映画を観るんだ、と思えた。

人間が徹底してグレ
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リング(1998年製作の映画)

2.5

先日、Netflix配信終了直前に滑り込みで初鑑賞した。思ってたほど怖くないなーとか中盤暇な時間あるなーとかは思いつつ、ラスト10分が全て持っていく。自分はチェーンメールなるものをギリで経験した世代な>>続きを読む

モンスター・ハウス(2006年製作の映画)

3.5

モーションキャプチャーを駆使したアニメーションとしても、ジュブナイルホラーとしてもしっかり楽しませてくれた。ファンの多そうな作品だけど、自分もかなり好き。制作総指揮にスピルバーグとゼメキスがいるのもわ>>続きを読む

エスター(2009年製作の映画)

4.5

9月でNetflix配信が終了するので、久々に再見してレビュー書くことにした。自分の好きな「お家にヤバい人がいるんですスリラー」の金字塔とも言える作品。歴史に残るのは当然。

『下女』『何がジェーンに
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雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)

2.0

同じく日本のNetflix水アニメーション『バブル』よりは伝えたいことが理解できたぶんマシだったけど、やはり厳しかった。観る前にダメそうと感じたアニメは十中八九ダメだ。

個人の好みだが、声優の「なぜ
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アイ・ケイム・バイ(2022年製作の映画)

4.0

さすがに平均スコアが低すぎると思ってしまったので4.0。傑作から珍作まで乱発されるNetflix映画の中でもしっかり魅せていた部類だと思った。語りの切り口の移り変わりが肝の一作なので、基本的には前情報>>続きを読む

リベンジ・スワップ(2022年製作の映画)

3.0

新規性や先進性のあるメッセージが込められたようなものでは特になく、直球の復讐エンターテイメントだった。「面白かった〜」と「こういう映画いっぱいあったな〜」が拮抗して、僅差で後者が勝った感じ。

前提と
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

4.0

前2作の要素はキングスマンのキの字くらいしか無いけど、すごく面白かった。この時代設定ならこれくらいのテンションが似合っているし、前二作とは別ベクトルのかっこよさがあって最後まで楽しめた。『キングスマン>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

3.0

続編もちゃんと楽しめたけど、前作に感じた興奮はトーンダウンしてしまったかな〜というのが第一印象。教訓も批評性も何もないエンターテイメントとして一定ラインは超えてきてくれたのでそこは良かった。

迫力の
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キングスマン(2015年製作の映画)

4.0

初鑑賞。めちゃくちゃ面白かった!この手のジャンル映画としてやってほしいこと、見せてほしいことを抜かり無く一つずつ攫っていってくれた感じ。過去の傑作スパイアクションを踏まえた上で、しっかり現代の映画にな>>続きを読む

2046(2004年製作の映画)

3.0

もっとSF色の強い作品になっているかと思いきや、やはりウォン・カーウァイだった。ただ、多くの人が想起する所謂ウォン・カーウァイらしさにそこまでハマっていない自分にとっては今作はかなり楽しめた。

前半
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花様年華(2000年製作の映画)

3.5

ウォン・カーウァイ作品を初鑑賞。芥川賞作品でも読んでいるのかと思った....。説明的にならず、粛々と進んでいく日常を美しく切り取った、これぞまさに映像作品といった出来だった。楽しめた。

大きな事件は
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欲望の翼(1990年製作の映画)

2.5

そこまでハマらず。『花様年華』はクローズドで艶っぽい雰囲気で楽しめたがウォン・カーウァイの脚本が好きな訳ではなく、そうなった時にムードとして楽しめる要素が今作には(自分にとっては)少なかった印象がある>>続きを読む

流転の地球/さまよえる地球(2019年製作の映画)

3.5

圧巻。アジアからこんなSF超大作が出てくるとは思ってもいなかったし、最後までしっかり面白かった。スコアは低めだけど少なくとも自分は人生で観たSF映画の中でもかなり楽しめたし、ハイクオリティで素晴らしい>>続きを読む

サイコキネシス 念力(2017年製作の映画)

3.0

『いぬやしき』じゃん。おもしろB級SF映画に終始しており、特に考えるところもない直球エンターテイメントになっていたところがヨン・サンホらしい。101分と短くまとめ上げた点は英断だった。

ヨン・サンホ
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2つの人生が教えてくれること(2022年製作の映画)

2.5

あるパーティーの夜に妊娠検査薬を試した結果、陰性/陽性 それぞれのifの世界を同時進行で描くパラレルワールドストーリー。何も新しい視点や展開は無いけど設定だけで持っていった映画、でファイナルアンサーで>>続きを読む

ロッキー・ホラー・ショー(1975年製作の映画)

3.0

『アダムス・ファミリー』や『ホーンテッドマンション』のようなゴシックホラーコメディの側(がわ)だけ拝借したウルトラカオスなカルト映画。口元どアップオープニングクレジットで5分も使うな。少なくとも部屋の>>続きを読む

わたしを離さないで(2010年製作の映画)

2.5

思考実験的な導入はとても面白かったけど、見事に尻すぼみになってしまった印象。カズオ・イシグロの原作は未読なので映画化にあたりどの程度の取捨選択が行われているのかは推し量れないが、そこまで心に残ることな>>続きを読む

14歳の栞(2021年製作の映画)

5.0

久々に映画で号泣した。某中学校2年6組の35人に実名&顔出しで密着したドキュメンタリー。プライバシーの関係で配信やソフト化はしないと公言されているため、劇場でしか観られない特別感も相まって忘れられない>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.0

素晴らしかった。誰かを見つめること、そこから誰かを愛すること・ラベリングしてしまうことという「全員が恋愛をする上で避けては通れないもの」を描いたラブストーリーの決定版。絶賛も納得。

相手を見つめてい
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ピノキオ(2022年製作の映画)

2.0

笑ってしまうくらい1940年版の完コピ。2000年以降のロバート・ゼメキスは「なんで今これを撮ったの?」と思うことが多くてノりきれないことが多々あったけど、今作もそっち寄りだった。『Disney's >>続きを読む

ピノキオ(1940年製作の映画)

3.5

家にDVDがあったので、ロバート・ゼメキス版に備えて十数年ぶりに再見。少なくとも82年前の作品だとは到底思えない完成度で、新鮮に楽しめた。アニメ表現の発明の嵐。

ディズニー屈指のトラウマ映画の一つと
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ブラック・ミラー: バンダースナッチ(2018年製作の映画)

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ドラマ『ブラック・ミラー』が大好きで、でも一方でお話自体は相当クセ強めなのでそこまで安易には勧められない(シーズン1の第一話が一番トガっているというトガり具合)なぁ〜などと思っていたところにこの映画!>>続きを読む

ホットギミック ガールミーツボーイ(2019年製作の映画)

4.5

本当に大好きな映画。初見はFilmarksを始める前だったけど、この前再見したのでちゃんと書くことにした。漫画に疎く原作は未読なので比較レビューはできないが、映画版の好きなところをまとめる。

山戸監
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殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

3.5

「漫画の実写化」ではなく「漫画」だと思った。福田雄一的な、リアリティフル無視であり得ないセットとあり得ないキャラクターで魅せる漫画っぽさではなく、現実の世界で人間が漫画の台詞で話すヘンな漫画っぽさ。新>>続きを読む

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

2.5

良かったけど、毒にも薬にもならない、そこまで印象にも残らない水みたいな映画だと思った。ここ数年で日本には沢山の傑作青春映画が生まれたけど、その中でノスタルジーに全振りした今作に絶賛するような魅力は感じ>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.5

ホラー+社会派の使い魔ジョーダン・ピールの第2章の始まりの一作として楽しんだ。予告だけ観て「?」だった皆様におかれましては、その「?」のまま行ってほしい。スピルバーグとシャマランとヴィルヌーヴを混ぜ合>>続きを読む