Renさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

トップガン(1986年製作の映画)

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『トップガン マーヴェリック』の前に観返しておこうと思い、数年ぶり2回目の鑑賞。話は全然面白くないけど、トム・クルーズの何たるかを知るためには観ておくべきかと思う。

この映画を「トム・クルーズのスタ
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

4.0

おそらく「『ジョーカー』みたいな映画」と形容される映画の中で最も『ジョーカー』に似ている映画(逆)。スコセッシ作品の中でもトップレベルに好き。Disney+でも配信が始まったので是非に。

コメディを
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犬王(2021年製作の映画)

4.0

『きみと、波にのれたら』(結構好き)を観たときに、クセが取れたな〜分かりやすく大衆向けになったな〜などと思っていたら、それは嵐の前の静けさだったというオチだった。本作はとにかくクセ全開。クセしかない。>>続きを読む

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.0

『ムーンライト』『ラ・ラ・ランド』『ハクソー・リッジ』『メッセージ』等がノミネートされた第89回アカデミー賞にて主要2部門を獲得した本作。エンタメ性は皆無だけど、一度は観たい秀作だった。

日本版ポス
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フォーチュン・クッキー(2003年製作の映画)

3.5

『フリーキー・フライデー』のリメイクだけど、おそらくそちらより有名な作品。どちらもDisney+で観られるので、比較してみるのも面白いと思います。

元ネタの物足りなかった点をほぼクリアし、狂い具合も
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フリーキー・フライデー(1976年製作の映画)

3.0

「体入れ替わりもの」というジャンルを切り拓いたと言える記念碑的作品。家族で観られるライトなコメディなので、暇なときに鑑賞するのが吉です。

「目も当てられない」という形容が良く似合うコメディを久々に観
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.5

アニメ制作の過酷な労働環境、ブラックな状況をきちんと描けた映画。『バクマン。』『映画大好きポンポさん』のイズムを引き継いだと言える、お仕事映画の佳作だった。

「ゴールが覇権という名の数字(視聴率)」
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ピートと秘密の友達(2016年製作の映画)

2.5

『ピートとドラゴン』のリメイクというよりかは、『ターザン』とか『美女と野獣』みたいだなと思いながら観ていました。すっきりはしているけど、ちょっと薄いかな〜とも。

少年と未知の生物の絆を描く物語を敢え
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ピートとドラゴン(1977年製作の映画)

3.0

ディズニーが好きな人からしたら「Eパレのフロート」「ドリミの曲」でお馴染みだけど、意外と本編を観ている人は少ないと思われる作品。40年以上前の作品ですが、ぜひリメイク版と併せて観たい映画です。

可愛
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ロジャー・ラビット(1988年製作の映画)

4.0

久しぶりに再鑑賞。『メリー・ポピンズ』や『ピートとドラゴン』を経由して世に放たれた今作での実写とアニメの溶け込み具合は、まさに魔法。どの時代でも不変の映像的快楽がここにある。

ロバート・ゼメキスの真
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チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ(2022年製作の映画)

4.0

侮るな。ディズニーファンどころか、全ての映画/アニメファンへ贈る今年最高のエンターテイメント。令和の『ロジャー・ラビット』としてここまでのものを作ってくれて満足です、ありがとうございます!以上!

2
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クラッシュ 真実の愛(2022年製作の映画)

2.5

クィアのコミュニティを描いた学園ものを、現実でも自身の性的指向に関して明言している俳優を起用して成立させたのが誠実で素晴らしい。ただ、歴史には残らないと思ってしまった。

ゲイもヘテロも関係無く、そこ
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スニーカーシンデレラ(2022年製作の映画)

3.0

It’s Cool! 旧時代的と言われて久しい「シンデレラストーリー」をリブートした映画としてとことん気持ち良い!おしゃれなスニーカー買いたくなった。

現実世界の話に引き寄せた訳ではなく、ファンタジ
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.5

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』でMCUのことを何も信用しなくなったので観る気が無かったのだけど、友人に誘われたので劇場で観てきました。ホラーと言うほど怖くはないけど、しっかりサム・ライミであ>>続きを読む

スペル(2009年製作の映画)

3.0

楽しめた。そして普通に面白かった。ゴリゴリのホラーコメディ。B級であることにとことん自覚的なB級界のA級映画。サム・ライミお手製のうるさくて臭そうで汚えホーンテッドマンション。

『スパイダーマン』シ
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死霊のはらわた(1981年製作の映画)

2.5

サム・ライミ作品ってスパイダーマン3部作しか観たことなかったわと思い初鑑賞。タイトルはめちゃ有名だから知っていたけど、なんとなくイメージしていたその通りの映画でほっこりした。

○ いかにもな山小屋
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悪人(2010年製作の映画)

4.0

小説を中学生の頃に読んで、心がずんとなった記憶がある。それ以来原作には触れていなかったため比較レビューはできないけど、それを抜きにして秀作だった。読み返したくなる。

『フラガール』との間に何があった
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流浪の月(2022年製作の映画)

4.0

原作既読。またも李相日監督が大傑作を世に生み落とした。邦画ファンだけでなく、映画ファンは今年必見の一作。原作者とスタッフとキャストに心から敬意を込めて。

原作を読んだときの、活字から溢れ出す色彩の豊
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怒り(2016年製作の映画)

4.5

原作既読。超絶大傑作。李相日監督と言えばの人間ドラマ&超豪華俳優陣による演技アンサンブルを最も味わえるのは今作だ。邦画史に残る作品の内の一作と断言できる。原作の良さを完璧に引き出した大成功列の一つとカ>>続きを読む

エンド・オブ・トンネル(2016年製作の映画)

2.5

車椅子の男が隣人の強盗計画を盗み聞きしてしまうところから始まるサスペンス。不可解さもこじつけも多分に含んでいるけど、観ていられないわけではない....。

銀行の金庫直下へ続く地下通路を掘り進めていた
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.0

名作が名作であるために大切な条件の一つに「衝撃やトラウマを残すこと」があるとしたら、今作はなかなか上位に食い込むのではないか。胸糞注意。

双子の姉弟が亡くなった母親、彼らの知らない父と兄の真相へ迫っ
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その土曜日、7時58分(2007年製作の映画)

4.5

半端ではない面白さ。誰も幸せにならない話が大好き(見せ方にもよるけど)な自分にとってはこういうの大好物。俗で下品な言い方をすれば、最高の不幸エンタメ。

不幸の倍倍ゲーム。強盗計画の誤算がこんなことに
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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

3.5

サイコパスが活躍(?)する日本映画といったら忘れてはいけないのがこれ。前川裕の小説も怖くて面白かった記憶があるが、こと今作に関してはフツーに黒沢清の映画になっていた気がした。これが作家性よ。

サイコ
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.5

原作既読。原作小説との違いなどにも触れながら感想を書いていく。ちなみに白石和彌監督作品では『日本で一番悪い奴ら』『彼女がその名を知らない鳥たち』が好き。

まず原作と比べて、少年犯罪や養子縁組、ボラン
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台風家族(2019年製作の映画)

2.5

これはコントですね。長尺のTVコント。監督の市井昌秀氏が元々芸人の髭男爵のメンバーだったと知って、今作の作風にも納得がいった。

常に誰かが怒っていて誰かが怒鳴っている。クズの溜まり場。田舎の一戸建て
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HELLO WORLD(2019年製作の映画)

3.5

賛否両論が渦巻いていますが、少なくとも仮想世界を舞台にした作品として及第点の完成度だと思ったし、何より前提として楽しめました。色々なものに似ている。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の、過去の人た
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サカサマのパテマ(2013年製作の映画)

4.0

メインビジュアルと設定の感じが『バブル』みたいだなと思って初鑑賞。超良かった。ファンタジーかと思いきや、大友克洋的なエッセンスも感じるディストピアSFでした。

ワンアイデアでどう展開させるか、に挑ん
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バブル(2022年製作の映画)

1.5

褒めるべきポイントを探しながら観ようとはしたけど、努力の甲斐虚しく酷評せざるを得ない出来だった。あまりにお粗末。何の何番煎じかすらボヤけている、見事に何も無い映画。行間や余白でない「無」。

この人た
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ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

4.0

Netflixでの配信終了直前に駆け込みで、数年ぶりに再見した。ティム・バートンの代表作であることに疑いの余地は無く、これからも時代を越えて愛されると確信する素敵な作品。

「物語とは?」を語る物語と
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ゴースト・ハンターズ(1986年製作の映画)

2.5

タイカ・ワイティティが『マイティ・ソー/バトルロイヤル』製作の際に参考にした作品の一つだと知り初鑑賞。構造的に確かに似通った部分はありました。所謂 “好きな人は好き“ な映画だと思う。

何と言っても
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ストーカー(2002年製作の映画)

3.5

楽しめた。今全く同じものを公開してもあまり意味が無い、時代が生んだサスペンスとして一見の価値アリな作品。ちょっと『タクシードライバー』みたい。こんなロビン・ウィリアムズもいいね。

ストーキングとは言
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.0

めっちゃ面白かった!自分は車に知識も愛着も無いけど、そんなこと一切関係無く楽しめる、誰にでもオススメできるアツい映画だった。劇場鑑賞するべきだった。

いきなり違う映画の話から入って恐縮ですが、ピクサ
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17歳のカルテ(1999年製作の映画)

3.0

似ているらしい『カッコーの巣の上で』は未見なので比較はできないが、頭の中でパウロ・コエーリョの『ベロニカは死ぬことにした』を思い出しながら鑑賞した。

作中にも出てくる『オズの魔法使』をかなり想起させ
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アイデンティティー(2003年製作の映画)

2.0

自分の「どんでん返しの好き/嫌い」基準も文字にして残しておこうと思ったので初レビュー。所謂どんでん返し映画として有名な作品の中でも特にハマれなかったほうの作品。

どんでん返ししたいためのどんでん返し
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ユリゴコロ(2017年製作の映画)

3.0

原作未読。予想だが、小説ならもう少しミステリーの体裁を保っていたのではないかと思う。それを期待して観始めたのだけど、ある種の「呪縛と解放」にまつわる人間ドラマだった。

映像表現は褒めたい。R指定にな
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猫は逃げた(2021年製作の映画)

4.0

猫好き歓喜。不倫を通した恋愛映画としてのクオリティの安定感は勿論のこと、今作の「猫映画」としての素晴らしさも伝えていきたい。

過去作よろしく愚かで愛らしいダメ人間の生活を覗き見してやろうと息巻いて鑑
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