Hondaカットさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

Hondaカット

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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.9

79点。不条理サスペンス映画。面白こわい。怖おもしろい。まるで、冒頭20分を完全にカットされてるところから始まるようで、これって何の話??っていう前半。ただの家族と少年が、「普通にしているだけなのに、>>続きを読む

ブラックパンサー(2018年製作の映画)

4.1

82点。もうマーベルとか、いいかなぁ・・・と思っていたが、良い評判を聞きIMAX3Dにて鑑賞。面白ーっ!!参りました。シリーズ全く知らない人でも単体で楽しめる。

何よりも、科学技術の発達した架空のア
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.2

64点。実際のテロ事件を俳優ではなく実際の当人たちに演じさせた映画。ドキュメントの再構築のような。イーストウッド監督は凄いことを考えるなと思ったし、もの凄いチャレンジだと思う。実際、当たり前だけど、芝>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.5

90点。濃厚デルトロ汁でまくり!異形を愛でる監督が撮る美女と野獣。否。おばさんと魚男。決して見た目が美しいわけではない2人、なのに本当に美しい【目には見えないかたち】。それでいてエロもグロもある。バラ>>続きを読む

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

4.0

81点。狂った美しきカニバリズム。フランスで鑑賞中に失神者が出たというのも頷けるほど、かなりの精神的なグロさ、血まみれ満載の人肉食いもの。「倫理を越える瞬間」は映画だと分かって見てもかなりドキドキした>>続きを読む

犬猿(2017年製作の映画)

3.9

78点。兄弟姉妹あるある映画。特に大きい事件が起こるわけではないが、全員の感情の起伏が痛いくらいに分かる脚本が完璧。キャスティングも完璧。演出も撮影もほぼほぼ完璧。

どんなに普通の、どこにでも居そう
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ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ(2017年製作の映画)

3.4

69点。アカデミー脚本賞ノミネート作。主演俳優&脚本家の実話を元にした異文化結婚コメディ。

なるほど、アメリカ籍の移民と白人との間の愛に、相手家族との関わり方、宗教・文化の問題、更にそれを捉えてる世
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悪女/AKUJO(2017年製作の映画)

3.3

66点。いまのどうやって撮った!?というカメラワークのアクションの連続。画質にはこだわらず勢いでやってるとはいえ、かなり凄い。編集も上手い。擬似的な1カット風は実はカットを割ってるのだけど、スピード感>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.5

70点。全ての物事が予想通りに進んでいく。簡単に成功して、簡単に失敗する。分かりやすく反省して、ちょっと謝って仲直り。異形の人々を描いている割に、たいして突っ込まず表面上サラッと触れるだけというのは本>>続きを読む

羊の木(2018年製作の映画)

3.4

68点。原作未読。ぞわぞわする薄気味悪い〜空気感。日常の異物を演出するための、わざとケレンのない画作りなど狙いも分かる。ヤバい役者陣もさすがの存在感で確かに何を考えてるのか分からないし、それって普通の>>続きを読む

クローバーフィールド・パラドックス(2018年製作の映画)

3.0

60点。よく分からない人たちが、よく分からない事をしようとして、よく分からない事象がおきて、よく分からない解決方法と、納得できないロジックで、右往左往頑張ってた。

一個一個のネタや、脅かしてやろうぜ
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.7

94点。後半まで観ていても、いったいどこに連れていかれるのか全く分からない。最初はこの話が実話ベースではなく、原作小説すらない完全なフィクションであることに驚く。

だが、観すすめると、なるほど、と設
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デトロイト(2017年製作の映画)

4.4

88点。歴史的暴動の動乱に放り込まれたような感覚は、まさにキャスリン・ビグロー節の手腕で、終始ヒリヒリとした緊張感!あれだけのテンポなのに、限られた時間軸の中でも、登場人物の感情が痛いくらいに伝わって>>続きを読む

おじいちゃん、死んじゃったって。(2017年製作の映画)

3.3

67点。おじいちゃんが死んじゃった事に対してバタバタする家族ドラマ。コメディ寄り。人物描写や感情の変化は、登場人物全員に対して丁寧で、とても好感がもてるウェルメイドな脚本。撮影もきっちり絵作りをしてい>>続きを読む

ジオストーム(2017年製作の映画)

3.3

66点。たまたま時間が空いて、頭を使いたくなかったので鑑賞。期待値ゼロだった上で、まあまあだった。

いやそれおかしいだろ、って突っ込みどころだらけだし、そもそも上等な脚本ではないが、ドラマ部分にキチ
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

3.6

72点。原作未読。スティーブン・キングっぽさ満点の子供たちの通過儀礼もの。きっと原作はそこのドラマでぐいぐい読ませるのだろうが、映画はビジュアルでびっくりお化けを見せたいが為に、ホラー映画ですらなくな>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

3.9

79点。前作よりも更に荒唐無稽に振ってきて、もはやアニメ並。「CGや合成リアルに馴染まなくったって、こんな面白いカメラワークやアクションしてるよ、こんなワクワクする美術設定だよ」というのでやり切ってい>>続きを読む

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.0

80点。主人公エイミー・アダムスと元夫の想い出話と、彼が書きあげた小説の中の話といったりきたりする構造。凄いのは決してその構造ありきで作った脚本ではない部分。2つの世界が、トリッキーに表面上結びつける>>続きを読む

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

4.4

89点。「普通にスペースアクション映画として楽しいシーンや画はあるけど、でもスターウォーズなのにアレとかアレはないわぁ…」という気持ちと、

「一本の映画として圧倒的にダメな面ばかりで脚本もアレだけど
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

3.7

75点。非常にウェルメイドな感動もの。予告編どおりの話でベタといえばベタな話。だいたい読めるが、中心となるのは疑似親子モノじゃなくて法廷モノなんだ!と思った。アメリカ人裁判映画好きすぎる。

何よりも
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鋼の錬金術師(2017年製作の映画)

2.8

57点。原作はファン。THE コスプレ学芸会!!役者は頑張っていたし、CG/VFXは素晴らしかった。脚本も「1本ハガレン映画作るとしたら」の最低限のエッセンスの抽出、サスペンスなお話は巧く成立していた>>続きを読む

彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

3.7

75点。原作未読。【キャラクターを作りあげる】という点においては、脚本も、芝居も、監督の演出も、まさに最良で素晴らしい。嫌〜な感じで関わりたくないけど、でも居そう…な、人間味のある存在がそこにいた。役>>続きを読む

ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)

3.3

66点。きっと66点くらいの映画だろうなと思って行って、うん66点だな、って印象。DCの受けの良くなかったダークなトーンを押さえ、やや明るくポップなトーンで、ストレートな勧善懲悪。結果、良くも悪くもな>>続きを読む

KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)

3.8

76点。ストップモーションアニメとしては息をのむ動き&出来映え。完全にそれを忘れるくらいスムーズだった。背景や水や光などの効果はほぼCG、群衆もCGがけっこう多いだろう。それと完全に馴染んでるスムーズ>>続きを読む

マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

3.4

68点。まあいつもの感じ。安定してそこそこ面白いけど、皆が評価高いほどじゃなかった。大ヒットした『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に完全にノリを寄せてきてるのは逆にてらいのない感じでいい。けど、最>>続きを読む

バリー・シール/アメリカをはめた男(2016年製作の映画)

3.7

75点。70〜80年代実録モノ。実在したむちゃくちゃなパイロット(犯罪者)と麻薬カルテル(犯罪者)と、CIA(犯罪者)と。アメリカのむちゃくちゃな政治の裏側が面白すぎて、見れちゃう。これ、許されてるの>>続きを読む

女神の見えざる手(2016年製作の映画)

3.9

78点。凄腕変わり者が難題仕事に挑む系映画かと思ったら、どちらかというと法廷サスペンス系映画。後者のジャンルとしては面白く観れたけど、前者の要素的には少し弱かった。

とはいえジェシカ・チャスティンが
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アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

3.7

75点。シャーリーズ無双を愛でるやつ。本人のアクションは思った以上に素晴らしいし(ジョン・ウィック越え)、凝った絵作りやライティングも意外やかなり格好良かった。

予想はしたが脚本は酷い。人物名たくさ
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.8

96点。1ショットごとの画の美しさ、音の構成、全てのデザイン、とにかく圧倒されるSFとしての強度の強さ!監督ドゥニ・ヴィルヌーヴと、撮影ロジャー・ディーキンスのセンスが哲学アートSFを最高域のレベルに>>続きを読む

アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

3.2

65点。1、2作目と比べるとだいぶパワーダウン。良いヤクザ役者たちがみんな死んでいくので、シリーズが続くたびに弱くなっていく運命なのか。

唯一の素人役者、張役の金田さんの存在感がすごい。役者って上手
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猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)(2017年製作の映画)

3.4

69点。傑作シリーズになるかと期待して、がっかり。前作までは「猿の覚醒」「人間の傲慢」「戦争が起こる論理」を納得できるレベルで、分かりやすく、しかも現実にも置き換えられるほど示唆的に描いてた良作だった>>続きを読む

ドリーム(2016年製作の映画)

4.1

82点。60年代にNASAで働く黒人女性たち。実話ベースで予告のまま。それでも素直にグッとくる。人種差別の話も、押し付けたり道徳的になり過ぎないバランスとヌケ感。宇宙というロマンと映画というメディアの>>続きを読む

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.4

69点。かなりの実験映画でカルト映画。予告編のノリではなかった。控えめに言っても狂ってる。

そのアイデアと設定だけで映画化しきった気力には賛辞しかないが、正直、長編映画として90分もってなかった。短
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エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

3.6

72点。『プロメテウス』が大好きでワクワクして大笑いしたので期待してた。ドウシチャッタノ? リドリー・スコット…。

前作より10年後設定なのに、宇宙船やもろもろの技術もルックも、人間性の質も、話そ
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.1

82点。是枝監督の確かな演出力で描かれる濃厚な法廷ドラマ。人物の想いや思惑を追っているのに、それを直接はっきりと見せず、展開と、陰影のある画づくり、表情の芝居で語り続ける。なんという映画的情感に溢れる>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

4.4

88点。映画冒頭のカットの最初の編集点。もんの凄い中途半端なコマから始まる。あれがどういう事態の、どういう動作の途中だったのか、というところから、戦争の状況に唐突に放り込まれる体験は始まる。

ノーラ
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