吹き替え版にて。字幕版公開当時、あのキービジュアルではどんなお話かわからなかったのですが、ヒトと異なるモノとの交わりを丹念に描く映画だったのですね。向こうのお国で作った現代のもののけ姫みたいなイメージ>>続きを読む
昨年の春映画に色々思うところがあったのでかなり身構えていたのですが、周回という本筋とプリキュアの先輩・後輩という要素が噛み合って大変に面白かったです。
イレギュラーな要素がない限り特に何も引き継がな>>続きを読む
原作は本作公開前後で軽く触れた程度。なので専門的なことは他の感想に任せつつ、一本の映画として観た観点から。
事前説明はほぼなく、テレビシリーズの予習はほぼ必須なものの、その分キャラ個々の見せ場に特化し>>続きを読む
原作の要素を演技や画としてお出しするのは上手いのに、それ以外の要素が足を引っ張ってる、今どき珍しいくらい原作付き映画の王道みたいなので逆に笑う。
もともと先んじてドラマ版が展開していたのと、NHKに>>続きを読む
テレビシリーズ時点で既に提示されていた、自動手記人形《ドール》という職業の潮目とその後。思いも依らない登場人物を用いてその辺を描き、作品大本の筋と絡め昇華するのにはシビれました。
職を得て、この生活>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ダークナイトを彷彿とさせるカネに糸目をつけないトンデモアクションに、キップ・ソーンを招き考証にスジの通った異様なセカイ。インセプションやメメントの如き多重構造の謎に、極めつけはダンケルクで観られた大勢>>続きを読む
公式サイトにて述べられた「77分ワンカット」は伊達ではなく、最低限必要な説明を終えたら、後はひたすら斬って斬って斬りまくる。延々と湧き続ける雑兵相手に、疲労以外のダメージを負わず戦い続ける宮本武蔵の姿>>続きを読む
これのためだけに未就学児向けまんがまつりにゆくという結構な冒険でしたが、行く価値は十分にアリ。仮面ライダー電王という物語を咀嚼し、テレビシリーズ一話分にまとめてくる手腕には舌を巻きました。
主人公が>>続きを読む
人体のサバイバルと一緒かと思いきやこれ単体で評価できるんですね。
昭和平成の時代にぶっ飛んだ話筋を次々ブチ込んできた鬼才・浦沢義雄脚本と、平成仮面ライダーシリーズでギャグ回をフルスロットルでぶっ飛ばす>>続きを読む
元の企画がアニメとミュージカルの複合、2.5次元演劇みたいな作品だったので、劇場音響と大スクリーンとの相性は抜群。
一度観たファン向けではあるものの、作品感のルールを噛み砕き、一部戦闘の順序を入れ替え>>続きを読む
本公開から五ヶ月ずれてとなった本作品。歴代主人公集結作品だけで言えば短編作『ウルトラギャラクシーファイト』が存在するのですが、本作はその変身者たちに焦点を絞ったうえ、タイガの父、ウルトラマンタロウを絡>>続きを読む
高校演劇が原作、ってところも含め、そうした題材の延長線上にあった『カメラを止めるな!』に匹敵する会話劇映画の快作。
主人公たち同様さほど興味もない野球に、そもそもカメラがそちらに向かないのに、ラスト周>>続きを読む
4DXにて鑑賞。折に触れてソフトで何度か見ていたはずだけれど、搭乗し戦うイングラムのアクションと、終盤における暴風雨や波の揺らぎと4DXの親和性がすこぶる良く、新鮮な気持ちで楽しめました。
お話の肝>>続きを読む
2020復活祭にて鑑賞。カンフーといえば仇討ちモノだったこの時代に、この後ジャッキーやサモハンが切り拓く笑いのあるカンフー。既にキャリアも乗りにノッていたリー自身がちゃんとこちらにも手を出していたんだ>>続きを読む
復活祭2020にて鑑賞。
主演の死後、残ったフィルムを使おうにも参加した他の俳優の再撮が出来ず、ならばと過去のフィルムを焼き抜きしてストーリーを構築しようとした怪……意欲作。
冒頭の鏡に映ったリーのク>>続きを読む
実写に落とし込んだ第一ヴィジュアルがあまりに不評で話題となり、急ぎ直したこの映画。その甲斐あってか原作らしさとハリネズミらしいとげとげとふさふさを同時に盛り込んでいて、デザイン面は上手いこと行ったんじ>>続きを読む
予備知識なしからの鑑賞。ひとつの名作の完成を得るまでの、四姉妹の少女時代とその後とを徹底して比較しながらの時系列構成がひたすらにシビア。けれどそれがあるからこその結末への説得力と情感たっぷりのラストに>>続きを読む
動物と言葉を交わせる先生を主役とした子ども向けレジャー映画なれど、日本人的には急逝した声優・藤原啓治さんの遺作という意味合いももった複雑な一本。この一つ前の「エンドゲーム」となんら変わらぬ快活な声質で>>続きを読む
WOWOWの無料放送でやってたので久々に。
以降十年に連なる展開を観たうえで再び観ると、これ単独でもきちんと出来上がっているにも関わらず、シキのキャラクターや故郷の話で若干言葉を濁すサンジあたりに後々>>続きを読む
本公開当時、本作の持つ複雑さをうまく文字に出来なくて断念していたのですが、リバイバルの折にちょっとだけリベンジ。
既に円盤所持してるのですが、生活音から演奏に至るまで、『音』を楽しむ本作はやはり劇場で>>続きを読む
自粛前から見たかった一本。無為に青春を過ごす不良たちが、本当になんでもないきっかけを元に始めたバンド。
傍から見ているとただ叩き、ただ弾いているだけなれど、あれよあれよと認められ、いつの間にだか大舞台>>続きを読む
前に午前十時の映画祭で観たっきり、まさか再び劇場で会いまみえることになろうとは。
当時はたしかニュープリントのフィルムだったはずなので、それと見比べて大差ない、こちら(2020年レストア版)もフィルム>>続きを読む
この時勢、久々にかかった完全新規の映画。それだけでだいぶ採点甘々にしようと思っていたのですが、その辺のバイアス全部使ってこの点数。
閉所に於ける2・3人の会話で場を繋ぎ、何か理由があるのかと思えば特>>続きを読む
どっかのお船映画であった『海の仲間は家族だから』って台詞がそのままキマってくるような話筋。
かすっただけでも大参事、一発貰えば即終了。そんな潜水艦でやれることをこれでもかと注ぎこんでいるけれど、それだ>>続きを読む
後世に多大なる影響を与えた、という言葉に何一つ偽りのない画と音のインパクト。これを制作当時の70mmフィルムで観られるとはなんと幸せなことか。
ひどく猥雑で、細部まで描き込まれたネオトーキョーの街。>>続きを読む
この時勢、新作映画を劇場でかけてくれることに感謝を捧げつつ。
開幕から既に支配を受け容れている、割とガチガチにSFディストピア作品。登場する宇宙人は単騎で他を圧倒できる戦闘力を持ちながら、地球人に相>>続きを読む
『バーフバリ』で本国どころか世界にその名を知らしめた制作チーム、主演のプラバースの凄さを全面に押し出した痛快B級バトルアクション。話筋の作りが八十年代後半〜九十年代前半の米アクション映画らしく出来てい>>続きを読む
スーサイド・スクワッドで欲しかった、わるいやつがわるいことだけして好きなように生きるヴィラン映画。そちらを引きずったまま観に来たので、ちゃんとその辺を解決してくれてよかった。
欲しいものは奪う。気に>>続きを読む
もしもテレビの時の人と、文通でなんでも悩みを打ち明けられる仲だったら? くそったれな現実に若干十一歳で逃避を求め、すがるように続けた手紙のやり取り。
予告先行だったせいか、手紙の文面は作中殆ど語られず>>続きを読む
昨年、午前十時の映画祭で鑑賞してはいましたが、IMAXの大音響・大スクリーンで観るナパームはまさに『格別』。サーフィンの為に村を焼き払うキルゴア中佐、指揮系統が無くなってなお戦うことしか選べない一兵卒>>続きを読む
前作、OverQuartzerが『平成』の極みであり、令和ファースト・ジェネレーションがジオウの作品としては少々消化不良でもやもや気味だったのですが、こちらはテレビシリーズの地続きであり、大勢のレジェ>>続きを読む
胃にクるかなりきついホラーですが、画の斬新さと怖さを魅せる技術点でこのくらい。
CATSを評する際『風邪を引いて熱に浮かされた時に視る夢』なんて記しましたが、いやぁ世界は広い。CATSがそれなら、本作>>続きを読む
ざっくりと雑感を言うならば、マーティン・スコセッシの「ゴッドファーザー」。尤も焦点はドンではなく、ヒットマンの方になりますが。ある種華々しく散ったあちらと異なり、文字通り酸いも甘いも乗り越えた半生を描>>続きを読む
ワンカット『風』の映像は芸術点狙いやハッタリではなく、塹壕という狭苦しい空間に閉じ込められた兵らの閉塞感。この戦争が及ぼしたおぞましい光景。そしてそれらを踏まえたクライマックスの画の迫力を下支えする意>>続きを読む
謎と伏線の提示、その解消の巧さに溜息。そこに名優たちが合わさって面白くない訳がない。
誰も彼もが信用できないと丁寧に前置いた後で、一気におおまかな謎は解かれるのですが、本作はここからが本番。犯人も不>>続きを読む
マジンガーZの格納庫を、完全に現実の手段だけでつくるよ! というおたくの煮凝りみたいな導入から、現実に土木建築の会社が抱える問題を浮き彫りにした、なかなか面白い観点の映画。
考えてみれば、土木の仕事>>続きを読む