意外や意外、ホラーやスリラーの類かと思っていたら、ブラックコメディだった。
最初から最後まで結構シリアスな顔をしているが、ちゃんと観ていると全編通してグルメに対する皮肉に溢れており、完全に笑かしに来>>続きを読む
『すずめの戸締まり』のタイトルの通り、すずめが家を出て「行ってきます」を言えるようになるまでを描く傑作ロードムービー。
観れば前を向ける作品……というよりは前を向くために観る作品。少なくとも、私として>>続きを読む
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ド直球のヒーロー映画で良かった。
最近はMCUもしんみりとした作品が多く、そろそろパワフルなヒーロー映画が観たいと思っていたので丁度良かった。
やっぱりドウェイン・ジョンソンのアクションに外れはない>>続きを読む
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湿地の美しさと暗さを描く上質なミステリ。
人の心に巣くう暗闇が暴かれる法廷でのシーンが面白く、少しずつ丁寧に積み重ねられていく情報の一つ一つが観ているこちらを作品の中へと引き込んでいく。
そして裁判>>続きを読む
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ラストはwith貞子の世界で人間の逞しさを描く怪作。
そういえば、最近観た『オカムロさん』で似たようなテーマを扱ってたな……と変な笑いが出てしまった。
しかしこれ、リングシリーズのファンはどう捉えて>>続きを読む
最高の超絶ハッピーロマコメだった。
ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツの掛け合いが素晴らしく、所々で演技でなく素でやってるんじゃ……? と思わせてくれる。
舞台のバリ島も実に美しい風景が広がり、>>続きを読む
我らが大将ヴィジャイが歌って踊り、悪を叩く。
その圧倒的存在感はまさにスーパースター。何においても焦らして焦らし、満を持して大暴れをする。その姿たるや、これで興奮するなと言う方が無理な話だろう。
内>>続きを読む
最高のストレス解消ムービー。とにかくマ・ドンソクが暴れる暴れる……。その圧倒的暴力は健在。
本作で最高なのが、展開を進めるためにとにかくマ・ドンソクが悪人をボコボコにする。
今回の敵もなかなかにキレ>>続きを読む
シュリ達ワカンダの国民がティ・チャラ王に、我々観客がチャドウィック・ボーズマンに別れを告げるための作品。
シュリが年相応に悩みと後悔を抱えたキャラとして描かれていたのが良かった。そんなシュリが、最後>>続きを読む
思いがけない傑作。
なかなか笑えない状況がずっと続くのだが、笑えないのに笑えるという、絶妙な塩梅のコメディパートのお陰でシリアスになり過ぎないのが実に良い。ディザスタームービーでこうまで笑いの起こる作>>続きを読む
実在の水球チームをモデルにした作品……という触れ込みは無かったことになったのだろうか? という程に、キャラは濃くなり話は大事になっていた。取り敢えず水球は全然しない。
前作に続き、割りかし重めの内容>>続きを読む
はたして、どれだけの人がこれを観て 「なるほど……そういうことか!」と手を打つことができたのだろうか。
当初予想していたジャンルとは結構違っており、怪奇というよりは神秘といった言葉のほうが相応しいだろ>>続きを読む
圧倒的パワフルさ。すべての場面が予想を軽く超えてくる。これを言葉にするのは不可能だと分かってはいるのだが、それでも語らずにはいられない。
オープニングから既にクライマックスの本作、特にRRRが揃った>>続きを読む
これは日本にしか作れないタイムループもの。良いか悪いかは置いておいて……だが。ただ面白さは文句なし。
個人的に、この作品の『上申制度』が面白かった。このまどろっこしさたるや、今までの作品には無かった面>>続きを読む
汚れてしまった私のような大人が、お子様ランチを食べることへの赦しを与えてくれる作品。
本作、ゆいちゃんとコメコメの母子のような関係性が実に微笑ましく、コメコメの成長に思わず涙腺が緩んでしまう。
本作>>続きを読む
微笑ましさの爆弾。
平和で優しい世界が描かれ続ける60分ちょっと。テレビ版から変わらずキャラ同士の掛け合いが楽しい。
今回、思いもかけずにお婆ちゃんズの絆が素晴らしかった。本編のみゃー姉と花ちゃんの関>>続きを読む
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なんとも景気よく首が飛ぶ飛ぶ。
減点方式で観ると目も当てられないが、加点方式で観ると100点満点を軽く超える。恐らく内容の話をしても信じてもらえないのではないだろうか……という、ハチャメチャな作品だっ>>続きを読む
人間は面倒臭い。良い意味で。
結構取り扱っているテーマはシビアで、ともすれば陰鬱な作品になりそうなところ、香取慎吾のお陰で明るく観れた。西遊記やハットリくん等、小さな頃にドラマで観ていたからか、香取慎>>続きを読む
見事に『サマータイムマシン・ブルース』を蘇らせ、そこに四畳半のメンバーを上手く落とし込んだ傑作。
ストーリーは完全に『サマータイムマシン・ブルース』をなぞっているのだが、キャラが違うだけでこうも違う>>続きを読む
素晴らしいエンタメ作品。パワーに溢れており、元気をもらえた。
奇跡の実話ということで、『ドラゴン桜』『ビリギャル』のようなものを想像していたのだが、流石はインド、殺し屋に襲撃されたりなんだりと一筋縄で>>続きを読む
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色々と評判を聞き観に行ったが、なるほどこれは中々……。
それにしても、ジョーダン・ピール監督といい、白石晃士監督といい、最近はこういうのが流行っているのだろうか? 何とも興味深い。
愛すべきバカ映画>>続きを読む
少女二人に留まらず、娘•母•祖母3世代にまたがる心の交流を繊細に描いた傑作だった。
祖母の死をきっかけに離れてしまったネリーと母マリガンの心、それを過去のまだ子供だった頃のマリガンと交流することで、修>>続きを読む
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これは凄い映像体験だった……。終始息を呑む美しい映像が続き、3D表現も相まって自分がその世界にいるかのような錯覚に陥る。今までいくつかの3D映画を観てきたが、やはりそのいずれとも一線を画していた。流石>>続きを読む
色々と主張の強い作品だった。
この作品で上手いのが、日頃目にしている街並みとさして変わらない風景にも関わらず、これでもかとばかりに感じられるディストピア感。
そんな中で、上がる黒煙や青い鳥等と主張の激>>続きを読む
頭を空にして観れる最高の娯楽作品。なんちゃってジャパン要素がなんとも面白い。
色々な映画でもみられる、この手のネオン増々のサイバーパンク風味や、ヤクザ描写等が素晴らしく、むしろ日本のあるべき姿とはこ>>続きを読む
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これは傑作。最低最悪の『未知との遭遇』とはよく言ったもので、コミュニケーションが重要なテーマとして描かれている『未知との遭遇』に対し、本作『ノープ』で描かれるのは捕食者と被食者の関係のみ。その間に生物>>続きを読む
どうしても『ペンギン・ハイウェイ』でハードルが上がってしまっていたのが否めないが、評判の割には面白かったのではないだろうか。
夏はジュブナイルもののアニメ映画が観たくなる。子供たちが頑張り、ひと夏の冒>>続きを読む
正直あまり期待せずに鑑賞したのだが、これがどうしてかなりの傑作。これをミニシアターに埋もれさせずに結構大きな規模で公開したのは英断だったと思う。
これは結局、さかなクンさんの半生を綴った伝記ものとい>>続きを読む
阿部寛作品に間違いなし。なんせ、こちらからすれば阿部寛が出ているだけで満足なのだから。さらに、学生時代吹奏楽部員だった私にとってはノスタルジーも感じられて良かった。
作中で追いかけることになる事件は、>>続きを読む
絶妙なゆるさと、ハードなアクションの絶妙さが面白い。
『べいびーわるきゅーれ』なんかでも感じたが、キャラクター達の絶妙な社会不適合者ぶりは妙にリアルで愛おしく感じる。そんなキャラたちがここぞという所で>>続きを読む
やはり我らがロッキー、間違いない。
4は何度も観た映画で、再編集版といえどそんなに変わらないだろう……と高を括っていたのだが、蓋を開けてみると中々どうして、こうも違うものかと驚いた。
今回のを観て思っ>>続きを読む
ついに赤髪海賊団の戦闘が観れる。シリーズを追いかけている人間からすれば、これだけで観に行く価値のある作品だったのではないだろうか。間接的にとはいえ、シャンクスたちとルフィたちの共闘が観れて感無量だった>>続きを読む
濃度120%の、これぞ白石作品といった映画だった。
スーパー霊能力者ナナシやスーパーボランティア矢野を筆頭に、カルトの面々やザコ霊能者等、出るキャラ全ての癖が強い。
個人的に面白かったのがナナシのキャ>>続きを読む
前作に続き良い実写化。
今回はソニックに続きテイルスとナックルズが登場し、益々賑やかになった。
テイルスの可愛らしさにナックルズの脳筋馬鹿っぷりは素晴らしく、ソニック含めてキャラクターの面白さがしっか>>続きを読む
土着信仰の禁忌を取り扱ったホラーかと思いきや、人の怨念と悪意が引き起こす悲劇を描くタイプのホラー。観終えた後で感じたのは、信仰や愛といった高尚なものが嘲笑われるかのような純粋な悪意で、実に胸糞悪くて良>>続きを読む
上手く作られた洒落怖を寄せ集めて上手くまとめたような作品で、全盛期にその手のものを楽しんでいた身としては何となく懐かしさを感じた。
それ以外にも、『リング』や『仄暗い水の底から』なんかのジャパニーズホ>>続きを読む