滝井椎野さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

滝井椎野

滝井椎野

映画(310)
ドラマ(0)
アニメ(0)

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

やっぱりTレックスが一番強くて格好良い。
シリーズ完結というだけあり新旧キャストが揃った様には否応なしにテンションが上がる。散りばめられている過去のシリーズへのオマージュも楽しい。

強いて言うなら、
>>続きを読む

バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー(2021年製作の映画)

4.3

同監督のシティハンターにも言えるのだが、元ネタへの愛が溢れんばかりに感じられる。その微笑ましさに、ギャグへの笑いも相まって、鑑賞中はずっと口角が上がっていた。
バットマンは勿論、MARVEL作品等のヒ
>>続きを読む

グレイマン(2022年製作の映画)

4.3

ド派手なアクションとやりすぎなくらいの銃弾の嵐、魅力的なキャラクターの一騎当千ぶり等と、この手の映画に求めているものが余すことなく観れて最高だった。まさに浪漫の塊。
007のような世界を股にかけながら
>>続きを読む

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

-

これはキツかった。
グロ演出には多少抗体があると思ってはいたのだが、それを遥かに凌駕するシーンの数々に、気軽な気持ちで鑑賞したのを後悔した。
何と言っても、ただのグロではない人々の残虐性や悪意、欲望が
>>続きを読む

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

4.1

最初にタイトルをみたとき、何とも頭の悪いサブタイトルだな……なんて思ってしまったことを謝罪させてほしい。本編を観ると、まさにタイトルそのもの、最初から最後までLOVE!でTHUNDER!!な作品だった>>続きを読む

炎のデス・ポリス(2021年製作の映画)

3.8

演出からキャラから、なかなか懐かしさを感じる作品だった。
こういう硬派な警察アクション映画は昔ほどみかけなくなったが、たまに観るとやはり良いものだ。
ポスターの「どいつもこいつもゲス野郎」の文句に偽り
>>続きを読む

きさらぎ駅(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

低予算ホラー感は強いものの、話の展開が上手い。
前半と後半で雰囲気はガラッと変わり、そのギャップが良い。それでいてオチでまたドキリとさせられる。何と言うか、映画が上手かった。
本作で良いのが、主人公の
>>続きを読む

ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

思ったよりもしっかりとしたロマコメアドベンチャーだった。
愛すべきキャラクター達、程よい笑いどころにストレスのないロマンス等、頭を使うような要素は殆ど無く、良い具合に気を抜いて観れた。
インディ・ジョ
>>続きを読む

ゆるキャン△(2022年製作の映画)

4.3

大人になってしまったのだな……という胸を締め付けるような感慨に終始耽ってしまった。

キャンプ場を作るということで、勝手ながら『フィールド・オブ・ドリームス』的な映画なのだろうか……? 等と想像してい
>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.9

ノスタルジー溢れる青春の1コマを、のんびり緩やかに描く傑作。サントラが欲しくなる作品だった。
展開や笑いどころ等、どことなく昔のロマコメ海外ドラマを彷彿とさせる雰囲気が良い。特にエンドロール。ああいう
>>続きを読む

エルヴィス(2022年製作の映画)

4.1

キング・オブ・ロックンロールの名に相応しいホテルでのライブが素晴らしかった。
オースティン・バトラーがとにかく凄い。メイクの力も勿論あるのだろうが、それにしてもエルヴィス・プレスリーに似ている。『ボヘ
>>続きを読む

映画 五等分の花嫁(2022年製作の映画)

3.8

キャラクター映画としてはとても良い。
それぞれ姉妹の個性と主人公とのやり取りはみていて眩しく、それはもう尊い。ただ連載のときにも思ったが、メインヒロイン5人はやはり多い……。漫画でゆっくり読む分には良
>>続きを読む

シェイン 世界が愛する厄介者のうた(2020年製作の映画)

3.8

シェインの生き様とその歌に、あまり縁のない異郷のメロディながら望郷の念にかられた。
お恥ずかしながら、このシェインというアーティストは今まで存じ上げなかったのだが、そのパンクな生き様と、垣間見える繊細
>>続きを読む

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

どこまでも重いテーマでありながら、鑑賞後はとても爽やかな気分に浸れた。
サンヒョンたち一行が旅を通して絆を深めていく様が微笑ましく、それぞれの抱えるものを少しずつ共有し、家族になっていく一連の流れはこ
>>続きを読む

犬王(2021年製作の映画)

3.8

バンドもの+どろろ、QUEENのようなバンドが古の京の都に現れたら……というような内容。
時代背景が背景だけに、まさに盛者必衰の理を地で行くような作品。
呪いだ何だとオカルティックな要素を含みつつも、
>>続きを読む

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作の映画)

3.8

実を言うと、ガンダムシリーズは一通り観たには観たが、観返すことも無ければしっかり内容を覚えている訳でもないくらいの距離感で付き合ってきた。なので、今回ククルス・ドアンと言われても、作画崩壊で有名でゲー>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

こんな感じだったら良いな……と思っていたもの全てが詰まっていた。それどころか、延期に次ぐ延期で上がっていた期待値を軽く超えてくれた。
作品についてあれもこれも語り尽くしたい、ひとつひとつ挙げるとキリが
>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

空想特撮の浪漫とケレン味に溢れた傑作。
開幕早々ガッツリと心を掴まれたまま、テンポよくと現れる敵に、最後まで前のめりで観ることができた。
お恥ずかしながらウルトラマン知識のあまりない私でも感じるほどの
>>続きを読む

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

サム・ライミ成分がこれ以上無いほどに濃厚。MCUにおいてもその持ち味を失わないどころか、あの壮大な世界観を寧ろ呑み込んでいるのが流石だった。

『死霊のはらわた』なんかを観てもそうだが、ベタベタなホラ
>>続きを読む

映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝(2022年製作の映画)

4.1

最近のクレしん映画の中でも、瞬間の爆発力では抜きん出ていた。
今作、歴代のクレしん映画の中でもアクションシーンの出来がトップクラス。からくりサーカスも真っ青のちよめの傀儡アクションや、でかいゴリラ、巨
>>続きを読む

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.5

これは難しかった。
正直あんまり内容は理解できてないのだが、それでも愚考するならば、垣根を超える物語だったのだろうか。
主人公は、人間と車という通常なら有り得ない垣根を超えて性行為を行い、さらには子供
>>続きを読む

劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト(2021年製作の映画)

5.0

凄みのある映画ってのがたまにあり、『怒りのデスロード』や『バーフバリ』なんかにもこれを感じたが、本作がまさにそれだった。間違いなく『怒りのデスロード』を意識した場面等もあり、ファンとしては嬉しくなった>>続きを読む

ニワトリ☆フェニックス(2022年製作の映画)

4.2

思いもかけずに良い作品だった。かなりクセの強い旅の中で主人公二人の関係性を丁寧に描いており、こちらまで懐かしい友人達と旅をしてるような気持ちになれた。
ロードムービーというものが私は大好きで、旅の風景
>>続きを読む

アネット(2021年製作の映画)

4.0

深淵を除く男と、その末路を描く作品。なんだか凄かった。
先日『スパークス•ブラザーズ』を観に行った延長線で本作も鑑賞したが、スパークスというアーティストの幅の広さに改めて驚いた。
開幕してスパークスか
>>続きを読む

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

もっとドロドロとした精神的ホラー映画かと思いきやモンスターが登場して少し驚いた。さらに最後まで観ると、モンスターなんかよりも母親の方がおぞましかったりと、観ていて飽きない。結局のところ、主人公だけがず>>続きを読む

スパークス・ブラザーズ(2021年製作の映画)

4.0

また好きな好きなアーティストが増え、ウォークマンの容量は減った。
お恥ずかしながら、スパークスの存在を今まで知らずに本作を鑑賞。まんまとファンになった。
何と言っても二人のキャラクターと独特のスタイル
>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.8

世界観がやはり素晴らしい。
魔法の描写や魔法生物、バトル等は観ていてワクワクするし、キャラクター達のやり取りはシリーズを重ねているだけあって生き生きとして楽しい。個人的に箱のトラップは面白かった。怪物
>>続きを読む

モービウス(2022年製作の映画)

3.8

戦闘シーンが格好良く、観終えたあとにはあの残像のようなエフェクトを纏いながら動きたくなる。未だに持ってる中二心がくすぐられたので、恐らくは傑作だったのだろう。
ストーリー展開については、あまり目新しい
>>続きを読む

ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード(2021年製作の映画)

4.2

良いポップコーンムービーだった。
派手なアクションとバイオレンス、下品な笑いとライアン・レイノルズの不憫さを楽しむ映画だった。
ストーリーだけでみると結構悲惨な(主にライアン・レイノルズが)ストーリー
>>続きを読む

シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

-

これは愛すべきバカ映画。
演出から展開から、突っ込みどころが多くて見応えがある。
あらすじの時点からそんなに要素盛り込んで大丈夫か……? と心配していたが、やはり大丈夫ではなかった。
戦闘機との銃撃戦
>>続きを読む

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.9

まさに因果応報。ノワール•ムービーというジャンルは得てして後味の悪い終わり方をするものであるが、本作も例に漏れず。
内容に関しては、古典ミステリーなんかでは割と既視感のある内容ではあるのだが、それでも
>>続きを読む

映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

総集編と最終回の完全版ということで、内容に関しては本編そのまま。
不安を駆り立てるような演出が上手かった作品で、本編は最終回の後良い意味でモヤッと感が後を引く作品だった。本作はその回答編といった作りだ
>>続きを読む

ドリームプラン(2021年製作の映画)

4.0

やっぱりスポーツものは熱くて良い。
ウィル・スミスがいかにもなスポ根親父に見せかけて、実はテニスよりも娘の成長を第一に優先しているのがひしひしと感じられて良い。そんな中に自身の境遇や人種へのコンプレッ
>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.7

とても文学的な作品で、映画を観るというよりは文章を読んでいるといった方が適切かもしれない。
ストーリーやキャラクター等、どんどんと実態を得ていくような作り方が面白かった。
いずれも役割を決められた記号
>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

暖かな視線に見守られながら成長していくバディ少年の姿が微笑ましい。背景は悲惨ながら、温かな気持ちで最後まで観ることができた。

時勢的に、宗教間で対立する町の人々の姿をより身近に感じてしまい、そんな中
>>続きを読む

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

バットマンが復讐者からダークナイトへと至る物語。
ブルースの若かりし頃ということで、心身、さらには装備も未熟。だからこそブルースの中にある影が際立っている。ヒーローとしても、全身タイツの異常者としても
>>続きを読む