子どもながらに社会と向き合わなければならない現実。
父親の「この問題はこれからの子供には死ぬまで一生ついてまわるんだ」
「こいつらも一生侘しく爪を噛んで暮すのか。俺のやうなやくざな会社員にならない…
子ども視点の大人という存在っていびつだった。子どもの頃は、確実に子どもの世界と大人の世界に隔たりがあったな〜ってことを思い出させてくれた。
小津ワールドの居心地の良さみたいなものに少しだけ気づいた…
子どもたちが社会に直面した時にそこにある欺瞞を暴き、しかしその欺瞞こそ我々の社会を構成する重要な要素であるということを映す。
構成が「お早う」に非常に良く似ているが、「欺瞞は大人も承知である」という…
小津安二郎、無声映画の2回目鑑賞。
東京郊外の新興住宅地に引越してきた吉井家。
父は前回無声映画でも出演していた斎藤達雄、母は前回意地悪な未亡人役だった吉川満子でした。
兄弟2人は常に一緒に行動し…
1932年製作公開。原作ゼェームス槇。脚本伏見晁 、燻屋鯨兵衛。監督小津安二郎。
大人の社会と子どもの権力闘争を描き方ながら、如何にして子どもの現実即理想、理想即現実が転換していくのかを描いている…