バイトを紹介されて知らない街にやってきた主人公。
無茶振りのバイトを断るも、成り行きに任せて街をふらついているうちに街から出られなくなる…という話。
大きな事件は何も起きないけど、暮らしてる人たち…
街の映画だった。
パイプ椅子の軋みで重心の移動を表現してるの初めて見た。スケボーシーンでのはしゃぎ具合を音割れで伝えてくるのも良かった。
「フェス」のシーンは全然フェスじゃなくて笑った。熱量があれば…
どうやってメシ食ってるのかわからない人たちの街ブラ映画。村上由規乃の存在感がアタマ2つ分くらい飛び抜けている。
住宅街のなかにどすんと町工場が鎮座する風景は東京に住んでいるとあまり目にしないので面白…
このレビューはネタバレを含みます
十函(トバコ)という街...何かあるようで何もない、道の狭い住工混在地域をひたすら散策するお散歩ムービー。主人公が歩く→酒を飲む→歩く...の繰り返しで、劇的なことは一切起こらない。現地で出来た友人…
>>続きを読むキャンドルジュンの記者会見ライブ配信にかなり持ってかれそうになったけど、何とか自分を奮い立たせ街へGO。
この手の奇譚系はハマる・ハマらないの振り幅が凄くてリスキーっていうのが個人的にはあるわけだ…
浮世からちょっとずつ現世へ。西山さんに出会ってやっと現世の亀裂が出現したような気持ち。
自分も一緒に歩きながら楽しみ、でも「ねえそろそろ帰ろう」っていつ言おうかな…と考えてしまうような感覚があった。…
見知らぬ町を訪れた時のドキドキ感と孤独感。
その全てが詰まっていて、他人の散歩を覗き見しているよう。
本当に小さな町の小さな地域をぶらぶらしてるだけなのに、こんな魅力され釘付けで観てしまうなんて。…
カフカ的な街の設計から、奇妙なキャラクターがあてもなく巡る話。
突然入るバッドがスパークして次の朝が来る。
つげ義春?
街を歩くことは今はなき名もなき人たちと歩くことであり、ないはずの息遣いを探し…
スケボー、花火、酔いに任せたダンスとか、記号的に見える要素ばかりなのに、一体何なのだろう、この作品独特の温度は。
「退屈を集めた」十函という街ゆえなのか。登場人物たちの、全く格好つけてないのに面白い…