フォードのプロレス映画。しかもドイツ人を主役にしたかなり異色の映画で、フォードの掴みきれなさをそのまま表したような映画にも思える。しかしこれまた美しい断絶された人間同士の交流と肉体的接近という極めて…
>>続きを読む 「いい人だけど」問題は1930年代アメリカにも存在した。カレン・モーリイが終盤にいたっても、しっかり最低男(リカルド・コルテス)に未練があるのが泣かせる。
ドイツ時代の、飲み屋と自宅が隣接してい…
『駅馬車』以前のフォードのドロドロとした愛憎劇は個人的にあまりノれないのだが、特に本作は『香も高きケンタッキー』と一緒に観たので霞んでしまった。
ウォーレス・ビアリー≒気の小さいヴィクター・マクラグ…
少し足りないが黄金の心を持つレスラー。確かに突発的な暴力に切れ味がある。如何せん眠すぎた。プレコード期によくある身重なヒモ付き女と兄と偽るヒモ男との三角関係による恋の鞘当て。刑務所の面会室でガラス越…
>>続きを読む骨子はすれ違う男女のメロドラマだけれど、アクション演出の数々が素晴らしすぎて最後まで楽しめてしまう。主人公のレスラーポラカイによる試合シーンは臨場感があるし、殴られる→相手を殴り返す一連の流れはタイ…
>>続きを読む画一主義に背を向けて歩き出してから設置された電話の一部にシケモクを見つけ会話が途切れたときに一吸いする遊び心に痺れる。あとポラカイが分娩室に向かう際に他の患者や子供に邪魔をされるのも好きだった。こん…
>>続きを読むファーストカット、女囚たちが広場で円を描いてゆっくり歩く様子を真俯瞰で写す、この異様な雰囲気は何なのか。何らかの宗教映画を思わせるオープニングではあるが、中身は純情男の悪男悪女騙され譚。
悪女の改心…